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カンボジアの遺跡群 アンコールワットに暮らす猫たち

【連載】アジアの猫 第5回

グラフィックデザイナー & 写真家
南幅 俊輔

カンボジアは東南アジアのインドシナ半島南部に位置する国。タイ、ラオス、ベトナムに囲まれた国です。カンボジアといえば、まず思い浮かべるのは「世界遺産アンコールワット!」という方が多いのではないでしょうか。今回紹介するのは、そのアンコールワットをはじめとするアンコール遺跡群で出会えた猫たちです。

昼営業後のレストランにて(筆者撮影)
高床式寺院で暮らす子猫(筆者撮影)

カンボジアの首都はプノンペンですが、アンコール遺跡群があるのは北西部の都市シエムレアプ(シェムリアップとも)。この名はシャム(隣国のタイ)をリアップ(追い払う)を意味し、カンボジアの主要民族クメール人がタイ軍に勝利した歴史を表しています。

アンコール遺跡群は9世紀から15世紀のクメール王朝(アンコール王朝)時代のもの。巨大な石造りの建築は、まさに世界遺産という壮大さで圧倒されます。

あいにく曇りで朝日が拝めなかったアンコールワット(筆者撮影)
朝日の代わりに猫が彩りを添えてくれます(筆者撮影)

観光客をロックオン!

アンコールワット本殿の後ろから登る朝日が観光の目玉なので、多くの観光客が薄暗い中、建物正面の池に集まります。そこに現れたのが1匹の猫。観光客からのお裾分けを狙ってきたようです。人を全く恐れずに人波をかき分け、朝食中の女性グループにロックオンしていました。

朝食のお裾分けを待っています(筆者撮影)

アンコールワットはヒンズー教の寺院ですが、現在のカンボジアは国民のほとんどが仏教徒。クメール王朝時代の末期から仏教が広まったようです。

同じく世界遺産のアンコールトムにある、有名なバイヨン寺院は実は仏教寺院(正確にはヒンズー教との混交寺院)です。バイヨン寺院の遺跡近くには現代の仏教寺院があって、かわいい猫たちが暮らしていました。

巨大で神秘的な建築様式のバイヨン寺院(筆者撮影)
塔には四面観音像が彫り込まれている(筆者撮影)
仲良く並ぶ子猫たち(筆者撮影)
僧侶に懐く猫とワンコ(筆者撮影)
仏像の前がお気に入りの茶トラ猫(筆者撮影)

実は町には猫はいない

ところでカンボジアでは、町を散策するだけでは猫を見かけることはありません。道端を歩く猫はほとんどおらず、代わりに仏教寺院の敷地内で暮らしています。特に僧坊(僧侶の宿舎)がある大きめな寺院なら、出会える率はぐっと高くなります。

カンボジア滞在中の1日、三輪タクシーのトゥクトゥクをチャーターして、寺院を巡ったところ、多くの猫に会えました。機会があればまたご紹介したいと思います。

仏教寺院で暮らす猫(筆者撮影)
若いお坊さんが猫のお世話中(筆者撮影)

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■4 タイの古都チェンマイ 青い瞳の子猫に魅せられて
3 マレーシア・ランカウイ島 楽園にくつろぐ猫たち
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南幅 俊輔(みなみはば・しゅんすけ)
グラフィックデザイナー & 写真家
盛岡市生まれ。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。ソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材、その他さまざまな動物たちの撮影も行なっている。著書は『ワル猫カレンダー』(マガジン・マガジン)、『美しすぎるネコ科図鑑』(小学館)、『コアラのひみつ』(カンゼン)、『ハシビロコウのボンゴとマリンバ』(辰巳出版)など多数。最新刊に『心が軽くなるシマエナガのことば』(ブティック社)、『世界一しあわせな動物 クオッカのすべて』(廣済堂出版)がある。