【5分で分かる中学社会】日本の位置 中1地理 世界の中の日本①
前回は地図と地球儀について学びました。今回から「世界の中の日本」というテーマで学んでいきましょう。
みなさんはコンクリートで固めた島を知っていますか?
1:日本の位置
そもそも、日本は世界から見てどこにあるのでしょうか?
前にも説明した通り、かつて世界の中心はイギリスでした。では、そのイギリスから見て日本はどこにあるのでしょう?

イギリス中心の地図で日本を確認すると、日本は東の端の方に位置していますね。すごく東の方にあるので、日本や韓国などの東アジアの部分を「極東(きょくとう)」と呼ぶ場合があります。
ちなみに、イギリスから見て中くらいの距離にある東の国々(サウジアラビアなどの西アジアの地域)を中東(ちゅうとう)と呼びます。
2:日本の緯度・経度
今度は日本の位置を緯度と経度で確認してみましょう。緯度・経度の話を確認したい人は前の記事を参照してください。
さて、結論から言うと、日本は北緯20度~北緯46度、東経122度~154度です。余裕のある人はこの数字を覚えてしまっても良いかもしれません。面倒な人はざっくりと北緯20度~北緯45度、東経120度~東経150度くらいの理解でも良いと思います。
また、知っておきたい日本の緯度として、秋田県がおよそ北緯40度(秋田県の八郎潟は北緯40度東経140度の交差点として有名)、東京都がおよそ北緯35度、沖縄がおよそ北緯25度ということをおさえておきましょう。
さて、ここで日本の緯度・経度と同じ国を考えてみましょう。

緯度はヨコ、経度はタテでしたね。日本と同緯度の国とは北緯20度~北緯46度の間に位置している国です。これはたくさんあります。主な国を挙げれば、韓国、中国、イラン、スペイン、イタリア、ギリシャ、ポルトガル、アメリカ合衆国、エジプトなどでしょうか。
今度は日本と同じ経度の国です。経度はタテでしたね。東経122度~東経154度の国はそこまで多くありません。オーストラリア、パプアニューギニア、韓国、ロシア(東部)などが当てはまります。
これらは一度地図帳でじっくりと確認しておくと良いでしょう。
3:日本の面積と長さ
次は面積と長さです。日本の面積はおよそ38万k㎡です。ただ、この数字だけ覚えていても実感がわきづらいと思います。ですから、日本の面積とほぼ同じ国を覚えておきましょう。
それはドイツ(約36万k㎡)とベトナム(約33万k㎡)です。日本は世界で約60番目の大きさでしたね。意外にも日本の面積は大きいのです。
日本は南北に長い国土を有しています。その長さは約3000kmもあります。これもおさえておきましょう。
4:日本の端
次に日本の端について確認しましょう。日本の端は次のようになっています。
・日本の最北端→択捉島(えとろふとう)(@北海道)
・日本の最南端→沖ノ鳥島(おきのとりしま)(@東京都)
・日本の最東端→南鳥島(みなみとりしま)(@東京都)
・日本の最西端→与那国島(よなぐにじま)(@沖縄県)
まず、注意すべきは最東端の南鳥島(みなみとりしま)ですね。「東」の端なのに「南」鳥島になっています。注意しましょう。
また、沖ノ鳥島(おきのとりしま)にも注目です。沖ノ鳥島は本当に小さな島で、かつては島の岩肌が海にむき出しになっていました。そのため、波で島が削れてしまうおそれがありました。
そこで、沖ノ鳥島では島が削れないように周りをコンクリートで固める護岸工事をしました。なぜ、そんな小さな島を護岸工事したのかについては次の領域の章で詳しく解説します。
ほかの島では択捉島(えとろふとう)にも注意しましょう。残念ながら、現在の択捉島に日本人が行くことはできません。なぜなら、この島はロシア連邦が占拠しているからです。
択捉島は日本が抱える領土問題の北方領土(ほっぽうりょうど)に含まれている島なのです。北方領土については日本の領土問題の章で確認しましょう。
5:国家の三領域
さて、ここで復習ですが、「国家の三要素」とは何でしたか?
これは国民・領土・主権でしたね。(忘れてしまった人はこの記事を読んで復習しましょう。)実は、この「領土」という考え方を細かく見ていくと、さらに分類することができるのです。
領土を細かく考えると「領土・領空・領海」の3つに分けることができます。これを「国家の三領域」と呼びます。国家にとって陸地だけではなく、隣接している海や領土の上空も自分たちの国の範囲というわけですね。

そして、この領空と領海の範囲がよくテストで問われます。海や空では海里(かいり)という特殊な単位を距離として使います。1海里は約1852mです。領海は沿岸から12海里(約22km)までの海を指します。
また、領海の外側には排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき。排を俳と書かないように注意!)という海域があります。
排他的経済水域は沿岸から200海里(約370km)の海です。排他的経済水域では沿岸国に漁業権が認められています。また、海底資源を採掘する権利も認められています。
領海との違いは、排他的経済水域は他の国の船が通ってもOKなのですが、領海に無断で侵入することは領海侵犯となり、最悪の場合は戦争になってしまいます。
領空は領海の上空を含みますが、宇宙空間は含みません。領土の細かい内容については国家の三領域の図をよく見ておくと良いですね。
さて、「国家の三領域」の学習を踏まえて、なぜ沖ノ鳥島が護岸工事をしたのか、その理由が分かってきましたか?沖ノ鳥島は小さな島ですが、この島を守ることでその周辺が日本の排他的経済水域として認められるようになります。ですから、日本は沖ノ鳥島を護岸工事したのです。
テストで沖ノ鳥島を護岸工事した理由がよく出題されるので、解答する際には「日本の排他的経済水域を守るため。」と書くと良いと思います。
6:日本の領土問題
最後に、日本の領土問題についても学習しておきましょう。残念ながら、現在の日本にも領土問題は存在します。その内容について一つずつ確認していきましょう。
まずは先ほど紹介した北方領土(ほっぽうりょうど)です。これは北海道にある4つの島を指します。具体的には歯舞群島(はぼまいぐんとう)、色丹島(しこたんとう)、国後島(くなしりとう)、択捉島(えとろふとう)の4つの島です。(覚え方は島の頭文字をとって「ハ・シ・ク・エ」です。)
この島は現在、ロシア連邦に占拠されてしまっています。北方領土の4つの島は漢字の読みも書きも慣れていないと難しいので一度練習しておくことをおすすめします。

これは完全に余談ですが、北方領土のイメージキャラクターにエトピリカのエリカちゃんというキャラクターがいます。エリカちゃんのX(旧Twitter)はたびたびネットで話題になるので(笑)、興味がある人は覗いてみてください。(余談ですいません。)
次に島根県にある竹島(たけしま)です。この島は現在、韓国が占拠しています。現在でも、竹島をめぐって日韓関係が悪化することもあります。ちなみに竹島は韓国語で独島(どくと)と呼びます。
そして最後に沖縄県にある尖閣諸島(せんかくしょとう)です。尖閣諸島周辺の海底には資源が豊富にあるとされ、中国や台湾も領有権を主張しています。ただ、日本政府は「領土問題は存在しない」という立場をとっています。この点はたまにテストで問われるのでおさえておきましょう。
7:まとめ
長くなったのでまとめておきましょう。
・日本の位置→ヨーロッパから見て極東に位置する。
・日本の緯度と経度=北緯20度~北緯46度
東経122度~東経154度
・日本の面積=約38万k㎡
・日本の長さ=南北に約3000km
・日本の最北端→択捉島(えとろふとう)(@北海道)
・日本の最南端→沖ノ鳥島(おきのとりしま)(@東京都)
・日本の最東端→南鳥島(みなみとりしま)(@東京都)
・日本の最西端→与那国島(よなぐにじま)(@沖縄県)
・国家の三領域=領土・領空・領海
→領海は沿岸から12海里
→排他的経済水域は沿岸から200海里
・領土問題
北海道→北方領土(ロシアが占拠)
島根県→竹島(韓国が占拠)
沖縄県→尖閣諸島(中国、台湾が領有権を主張)
→日本は領土問題は存在しないという立場
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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