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📙イクサガミ

#ネタバレ
#読書記録
#イクサガミ
#今村翔吾


★★★★★

2025年20~22冊目。

待ちに待ったイクサガミ。SNSで存在を知ってから読みたくて堪らなかったが図書館で借りてる本が溜まっていて手を出せずにいた。あらすじは知っていたのでもう読みたくて読みたくて「黒牢城」を読みながら「籠城中にバトルロワイヤルに発展しないかな」なんて考えていた。


▼ あらすじ(ざっくり) ▼

明治時代にある日突然「一番強い奴だれ?」という新聞が全国にばら撒かれる。「自信ある奴は京都に集まれ!」と。優勝賞金は10万円。現代に換算するとなんと約46億円!城建てられます!そして集まった猛者292人で京都から東京まで1ヶ月かけて歩きながらの闘いが始まるーー・・・。


▼ 感想(ネタバレあり) ▼

面白すぎる!

素晴らしい。
想像以上、想像の遥か上をいった。

もう開催されるまでの経緯だったり、政府の思惑だったり、主催側の正体なんてものは全部割愛。とにかく戦闘描写とキャラクターの個性が最高すぎた。

猛者多すぎ。

参加者292人の内もちろん雑魚はいっぱいいて、秒殺される奴や噛ませ犬が大半を占めていた。しかしながら、その中でも2割程度いる激猛者たちが素晴らしい立ち回りを見せるのだ。

3巻である「イクサガミ 人」の冒頭にて参加者292人の名簿が公開される。これがすごく緻密で、著者は「全員のプロフィールを用意してた」なんて言うもんだからビックリ。読みながら何度もその名簿を行ったり来たりした。

292人 → 9人

292人の内9人が2ndステージに上がれるという事で、一体誰がこの9人に入るのか、これはかなり重要であり読み進めながら考察が止まらなかった。

このキャラは上がって欲しいな〜、このキャラは生き残りそうだな〜、このキャラは死んで欲しいけど生き残るんだろうな〜、などといった人物はゆうに20人を超えている。メタ的な要素からも主人公の「愁二郎」「双葉」、相棒の「響陣」の3人は確定だろう。あと6人、読みながら立てた私の予想は次々と打ち消されていく。

刃牙の地下トーナメントを思い出した。

主要キャラはその人物の生まれや育ちといった半生が挿入として描かれる。闘う前に人物プロフィールとしてそのキャラがいかに強いかという前提を描く刃牙のように。

「描かれる=死亡フラグ」かなと思ったが、そういうわけでもない。「全員のプロフィールを用意してる」という著者は本当にそうなんだろうなと思った。きっと著者自身が誰よりもイクサガミが好きなのだ。

我間乱(がまらん)も思い出した。

二十歳頃だったか、少年マガジンで連載されていた漫画。同世代なら分かってくれるはず。久々にまた読んでみようかな。

佐々木小次郎参戦?

「菊臣 右京」、長身の長髪で愛刀も長いという特徴、絶望的に教養のない私は時代など全くもって考えずただその特徴のみで「うわ、イクサガミって佐々木小次郎も参戦するのか・・・‼︎」と声に出した。周りに誰もいなくて良かった。そんな右京は完全に9人に入ると思っていた。泣いた。マジで絶望。

ヴィラン枠は1人。

愁二郎の宿敵となる存在が物語当初から2人いた。「貫地谷 無骨」「岡部 幻刀齋」。どちらかが9人に残り、どちらかが死ぬんだろうなと思った。そしてそれを逆に予想してしまう。幻刀齋が血継限界持ちとはいえ70代のジジイだったからだ。しかしながら無骨は素晴らしい最期だった。右京のくだりで嫌いになっていたが愁二郎に刀を渡した所で評価が一変した。闇堕ちルーツのスピンオフがあってもいいレベル。

推し変レベル。

やはり「決闘」という概念において最も素晴らしく尊ぶべき武器は「素手」だろう。NARUTOでも一番好きなキャラは「ロックリー」だった。己の身ひとつで刀や槍を圧倒する。そんな浪漫キャラも出てくるんじゃないかなと私は予想していた。案の定出てくる。「陸乾(ルーチェン)」しかも中国人、最強の中国拳法だ。烈海皇の先祖かもしれない。良かった、カッコいい描写で、嫌な奴じゃなくて本当に良かった。ただ残念が過ぎる。出会うなよ・・・残って欲しかった。

アイツはチート。

「台湾の伝説」ね、あれは反則でしょう。なんだか良く分からなかった。実在するんだね、実体があるんだね、って感じ。もうなんか神様というか、概念的なフワフワ感があった。彼女は残らなくて正解かな。存在が意味不明すぎた。

激推しのギルバート。

昔から巨躯でゴリゴリの脳筋キャラが好きだった。HUNTER×HUNTERは言わずもがなウボォーギンだったし、山の民はバジオウよりもフィゴ王ダントだった。マリオパーティは必ずドンキーを使っているし、オシリスよりもオベリスク派だ。

そんなゴリラ好きの私が風貌のみでギルバート推しとなるのは必然だった。読み進めて分かる。めちゃくちゃイイヤツ。完璧だ。あとは9人に残るかどうか…怪しかった。この手のキャラは意外とかませ扱いされるのだ。頼む今村さんと願う・・・。通じた。嬉し泣きレベル。最高だ。

なんてったって必殺技。

誰が予想できたというのだ、必殺技の存在を。とことんリアルを追求するのかと、膂力や体躯など多少のデフォルメは許容するつもりだった。漫画なんかでも簡単に人間の身体を真っ二つにしたり、パンチで数メートル吹き飛ばしたりなんかはザラにある。小説も然りだ。

そんな気持ちで臨んだ所に理屈や固定観念をフルシカトした技が登場するのだ。もう私の厨二病は止められなかった。

もし背後に突然だれかが現れたら今の私は「お前…つかうなよ!!」じゃなくて「お前…禄存つかうなよ!!」と言うだろう。ネーミングセンスも100点満点だ。

なにが素晴らしいって、この物語には実在した人物も登場する。その中で、かの有名な「牛若丸」「弁慶」も一瞬出てくるのだが、なんと彼らも巨門(こもん)武曲(ぶきょく)といった京八流の継承者だったのではないかと考察する場面があるのだ。もう心が踊りすぎて疲れてきた。

完全にジャイロ枠。

物語の途中にちょいちょい小話を挟んでくる「ある男」がいた。生い立ちから剣術の才能開花ときてその後の人生まで、「仏生寺 弥助」という、実はこの男は実在したらしい。

HUNTER×HUNTERの「ジャイロ」のように主人公たちとは出会わずに終わるのかと思った。この殺し合いの場に果たして居るのか、そもそも時系列が合っているのかさえ分からなかった。物語が進み、弥助のターンも進む。そして判明する。仏生寺弥助はある化物の為の長きに渡るお膳立てだったのだ。

それが弥助の息子である「天明 刀弥」、天賦の才という奴だ。参加者の1人であり、「コイツに出会う奴=死亡」という最悪の方程式を作り出してしまう。ドカポンでいう所の「闇のシェリフ」だ。9人には間違いなく残るだろうな。ラスボス枠なのか、愁二郎たちとどういった絡み方をするのか見ものではある。

忘れてた。

愁二郎、双葉、響陣、彩八、四蔵、ギルバート、幻刀齋、刀弥ときて、あと1人は誰なんだろうと思っていたら、忘れてた。あと1人いた。「カムイコチャ」だ。あのアイヌ人。弓矢チート枠。いいね、個性豊なメンバーで。4人パーティでダンジョン攻略するなら間違いなくカムイコチャはメンバーインするな。あとはギルバートと刀弥と私。存在意義の為に回復魔法でも覚えておこう。

そして最終章へ

最終巻である「イクサガミ 神」は8月8日に発売との事。待ちきれない。終わって欲しくないが終わり方が気になりすぎる。

東京では主催側の刺客である「中村 半次郎」も加わり総勢10名で2ndステージが行われるのだろう。この10人は助け合うのか、闘うのか、新しい「敵」が現れるのか、展開や結末、全てにおいて想像が付かない。フラットな状態で読める事が幸せ過ぎる。

イクサガミは11月にNetflixにて独占配信されるとの事。先入観はいらなかったのだが気になりすぎてキャストを見てしまった。「愁二郎=岡田准一」といい「無骨=伊藤英明」といいどれも悪くない。一番しっくりきたのは「カムイコチャ=染谷将太」だった。我が愛しのギルバートは誰だろうか?まだ発表されていなかったと思う。できれば「チャーリーハナム」氏でお願いしたい。

チャーリーハナムさん



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