1000本以上のnoteを書いてきたベストセラー作家に聞く、読者の「気になる!」を生むタイトル付けのヒント
AIで誰でも簡単に文章を生成できるようになった今、書き手のリアルな体験や経験が書かれたnoteが求められています。
では、自身のリアルな体験や経験を“個人的な振り返り”にとどめることなく、読まれるnoteに昇華させるためにどんな工夫ができるのでしょうか。
2026年3月16日、個人の情報発信をサポートする「パーソナル編集者®︎」のユーザーコミュニティ「ペンクラブ」では、作家・ライターのゆぴさんと代表のみずのによる「第13回noteコンサル会」を開催しました。
2025年3月にスタートし、毎月開催してきた本イベントも、今回で1周年を迎えることができました!
「書き手の変化をタイトルで伝える」「ブロックを意識して改行する」など、今日から使える具体的なテクニックが多数登場した今回のイベント。読者に記事を届け、最後まで読んでもらうためのヒントが語られました。そんなコンサル会の様子の一部をレポートでお届けします!
登壇者プロフィール

いしかわゆき(ゆぴ)
Webメディア「新R25」編集部を経て2019年にライターとして独立。取材やコラムを中心に執筆する。ADHDとHSPを抱えながら、生きづらい世界をいい感じに泳ぐために発信を続ける。著書『書く習慣~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力~』は4.5万部超でベストセラーに。その他著書に『ポンコツなわたしで、生きていく。』『聞く習慣』『ADHD会社員、フリーランスになる。』など。
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みずのけいすけ
goodbuff inc. 代表。企業と個人のブランディング支援をしている。2006年、明治大学政治経済学部を卒業後、広告代理店でのプランナー勤務を経て、株式会社マイナビでメディア運営に従事。2018年、note株式会社に入社後、プラットフォームの急拡大期にディレクターとして関わり、2021年に独立。これまでに、のべ500社以上の情報発信をサポート。法人のメディア運用や、SNS活用法のアドバイスを行っている。
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「書き手の変化×読者が知りたい情報」が入ったタイトルは読まれる
まずは、毎日noteを160日以上継続中という、かなえさんのnoteから。
「フリーランスとして4年間、思考整理の伴走者として活動するなかで、半年ほど前に個人ホームページを立ち上げました。
このnoteでは、ホームページのプロフィール部分をリニューアルするまでのプロセスを書いたのですが、より多くの方に読んでもらえるようアドバイスをいただきたいです」とコメントいただきました。
ゆぴ:タイトル「ホームページのプロフィールを磨くまでの迷走過程、全部書いてみた」だけ見ると、個人の記録のような印象を受けるので、どんな読者に届けたいかをあらためて考えてみてもいいかもしれません。
たとえば、かなえさんの活動を応援している“ファン”、同じようにホームページをつくってみたいと思っている人、自身のプロフィールをブラッシュアップしたいと思っている人、など…。
かなえ:これから独立を考えている人に読んでもらいたいです!
ゆぴ:であれば、ホームページをつくりたい人よりも、プロフィールをどう書こうか悩んでいる人のほうが多いんじゃないかな?
だから、タイトルやリード文では、なぜプロフィールにこだわったほうがいいのか、プロフィールにどんな項目を盛り込めばいいのかなどをアピールできるとよさそう。
「あなたが知りたい情報を持っていますよ!」とタイトルでひと目で伝えるためにも、「ホームページ」という言葉はあえて出さなくてもいいかもしれませんね。
みずの:あとは「プロフィールをリニューアルしてよかった!」というポジティブな雰囲気がタイトルでも伝わるといいなあ。迷走しながらプロフィールを考えた結果、かなえさんはどう変わったのか。
ゆぴ:私だったら「自分のプロフィールを何十時間かけて考えた結果、仕事依頼が増えた」ぐらいはっきり書くかな。
ちょうど、このnoteの前日譚的な位置に「迷走しながら個人HPを作っている話|「私は何者なのか」が言えない」があるので、その迷走から何か前進があったんじゃないかなと。
みずの:そうですね。どこからどこにたどり着いた話なのか、スタート地点とゴールを明確に表現してあげるとより届く記事になりそうです。とてもいいテーマなので、もっと読まれてほしいですね!

💡noteのポイント
・読者の知りたい情報をタイトルやリード文に盛り込んでアピールする
・読者がひと目で記事のイメージを持てるよう、書き手の変化をタイトルで伝える
月報noteタイトルは「全部まとめる」より「メイントピックのみを切り出す」
つづいて、フリーランスのライフコーチとして活動中のSaoriさんのnoteです。
「月に1度、月報のようなかたちで、仕事と育児の振り返りを書いています。ただ、内容が雑多になってしまって、書き方やまとめ方に悩んでいます。もう少し読んでもらえたらうれしいのですが、毎回いいメッセージを打ち出せるわけでもなく…どうしたらいいでしょう?」とのこと。
▼Saoriさんの1~2月の振り返りnote
ゆぴ:うーん…月報はどうしても雑多になるものなので、工夫できるとしたら、やっぱりタイトルなのかな。
みずの:Saoriさんを知らない人にも読んでもらいたいなら、タイトルで個人の記録感を出さないほうがいいかもしれないよね。タイトルだけでも、コラムや読み物の顔をしておく。
ゆぴ:その記事をまとめたタイトルを無理に付けるのではなく、月報の中でいちばんおもしろいトピックを切り出してタイトルに持ってくるのはどうでしょう?雑誌とかで、特集テーマをその月のメインタイトルにするようなイメージです。
「海外旅行×生後8か月」「産後うつ」など具体的なキーワードが入っている月報は、たくさんスキを集めていますよね。Saoriさんのフォロワーは、ママさんパパさんが多い印象があるので、彼らに刺さるトピックをフックとしてタイトルに入れ込むといいんじゃないかな。
▼ゆぴの月報では、たくさんあるトピックの中から毎回2〜3個だけ切り出してタイトルに入れている

みずの:たしかに。あと、個人的には月報で特大ホームランを打たなくてもいいんじゃないかなとも思います。
月報は月報で、自分の振り返りとして書きつつ、そのなかで「もっと書きたい」「もっと読んでもらえそう」と思うトピックをスピンオフとして別のnoteにするとか。
ゆぴ:Saoriさんは月報以外にも仕事や育児の気づき系のnoteをたくさん出しているから、月報よりもコラムなどの明確なテーマがある記事を伸ばすことに注力するほうが、もっとnoteが楽しくなりそうです!
💡noteのポイント
・タイトルは全体の要約ではなく、“読者にいちばん刺さるトピック”を主役にする
・月報の中で手応えがあるトピックを切り出して、コラムやエッセイとして育ててみる
最後まで読んでもらうには、“視覚的な読みやすさ”にもこだわる
最後は、4歳の息子さんと9ヵ月の娘さんの育児についてつづった菅野由以さんのnoteです。
「これまで書いた育児日記の中でも多くの反響があって、読んでもらえた実感があるnoteです。
一方で、『子どもたち尊い!』という気持ちだけで書いているので、もう少し踏み込んで書ける部分があるのかもしれないとも思っています。読後の率直な感想を聞いてみたいです」とコメントいただきました。
みずの:まだおしゃべりできない娘さんに大人たちが必死にアフレコして、お兄ちゃんの育児を手伝ってもらう。真っ直ぐな育児日記であり、読み手にもしっかり届く育児エッセイですね。すばらしいです!

ゆぴ:セリフや掛け合いの雰囲気がおもしろいなと思いながら読んでいました。子どもたちのセリフがすべて“ひらがな”なのも、会話の空気が伝わるのでナイスチョイスです。
育児エッセイには正解があるわけではないですし、由以さんのnoteは十分おもしろいので、内容に関しては特に言うことはないかな。
もっと読みやすくするという観点でひとつ挙げるなら、「改行」の使い方は工夫できるポイントかもしれません。全体的に見た目が単調な印象なので、ブロックを意識した改行ができると、読者がひと目で内容を捉えやすくなりそうです。
ちょうどパーソナル編集者の公式noteで、「改行と太字のコツ」をテーマにした記事が上がっているので参考にしてみてください。
みずの:スマホのほうが画面が小さいので、改行の心地よさはスマホで読んだときに顕著に表れるんですよね。だから、公開前に一度スマホアプリのプレビューから記事をチェックしてみるといいかもしれません。

ゆぴ:今は娘さんの登場シーンに太字を使っていますが、ここをもっと目立たせるなら、セリフの前後の行に余白を設けてみるとか。
みずの:noteにはデザインのアレンジ機能がほとんどないからこそ、改行と太字の使い方で見た目の印象が大きく変わりますね。
ゆぴ:読むうえでのストレスを減らせると、最後まで読んでもらいやすくなって、スキやコメントなどのリアクションにもつながりそうです。内容がいいからこそ、視覚的な読みやすさにもこだわってみましょう!
💡noteのポイント
・改行や太字で文章全体に緩急をつける
・読者のストレスを減らし、最後まで読んでもらうために「スマホでも読みやすいか」を意識する
雑多になりがちな「個人的な振り返り」を、読まれるnoteに変えるヒントが飛び交った今回のコンサル会。具体的なテクニックも満載で、次の執筆から活かせるポイントがたくさん挙げられました。
次回は、2026年4月13日(月)12:00~13:00に開催します。チャット参加も大丈夫です。ランチタイムのついでに、ぜひお気軽にご参加ください!
※「パーソナル編集者®」ユーザー限定のイベントです
