#16 〜ピカある探訪記✧*〜 なごや観光ルートバス編(三) 2.ノリタケの森
前回記事:#15 〜ピカある探訪記✧〜 なごや観光ルートバス編(二) 1.トヨタ産業技術記念館
バス停留所 ノリタケの森西とノリタケの森(4番)
こんにちは。
ぴかるまこと編集部 ピカある探訪記担当のぴかるまことです。
前回はトヨタ産業技術記念館、栄生にトヨタの物語のはじまりの工場があったことへの驚きがありました。
今回も、なごや観光ルートバス「メーグル」に乗って、次の停留所へ向かいます。
《往》ノリタケの森西 バス停
「ノリタケの森西」です。
イオンモールの真ん前です。
買い物に便利そうです。
でも、ノリタケの森の入り口まで距離が結構あります。
200mほど歩くことになります。
地図からも道を確認できますが、イオンモールのフロアマップを確認すると、ノリタケの森への連結入り口が二か所あります。
AEONの中を通り抜けて、ノリタケの森というルートがおすすめのようです。
ノースゲート
北側の道路沿いにはノリタケの森のノースゲートがあります。
こちらから入ると「煙突ひろば」と呼ばれる緑地の中を通り、「単独窯」からノリタケの森を散策するルートです。
《復》ノリタケの森(4番)バス停
ルートバスは往復で帰りの復路のほうではバス停の降り口が異なります。
バス停の名もこちらは「ノリタケの森」です。
メーグルのバス停留所はノリタケの森ギャラリーの目の前、ノリタケの森レストランの駐車場入口がありました。
バス停まとめ
名古屋駅からの往路では、イオンモール・ノースゲート側
名古屋駅へ向かう復路では、イーストゲート・メインゲート側と覚えておきましょう。
ルートガイド
名古屋駅🚏 ─ トヨタ産業技術記念館🚏 ─ ✎ノリタケの森西🚏 ─
四間道🚏 ─ 名古屋城🚏 ─ 名古屋城東・市役所🚏 ─
徳川園・徳川美術館・蓬左文庫🚏 ─ 文化のみち二葉館🚏 ─
中部電力 MIRAI TOWER🚏 ─ 広小路栄🚏 ─ 広小路伏見🚏 ─
《復路》─ 名古屋城🚏 ─ 四間道🚏 ─ ✎ノリタケの森(4番)🚏 ─ トヨタ産業技術記念館🚏 )─ 名古屋駅🚏
バス停案内
《往》ノリタケの森西
《復》ノリタケの森(4番)バス停
メーグル案内
メーグルは火曜〜日曜運行
月曜と年末年始は運休
名古屋駅バスターミナル11番のりば発
1乗車210円
1DAYチケット500円
土日祝は20〜40分間隔ほど
ノリタケの森の案内
定休日は月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
営業時間はレストランをのぞく主要施設はだいたい10:00~17:00ですが、
施設ごとに異なるので公式の施設案内で確認してください。
ノリタケの森の敷地への入場は無料。営業中は出入り自由。
感覚としては、企業が運営する公園に、施設が色々ある感じ。
どうやって回るかは自由なんだけど、敷地がとにかく広い。
なので入り口もいくつかあって、施設をまわるなら計画性があったほうが良いと思います。
ノリタケの森は、メインゲートの6本煙突モニュメントを境に東北側と南西側に大きく分かれていて、南西側には赤レンガ棟や展示施設が、東北側は緑地になっています。
公式サイトのほうでノリタケの森モデルコースが案内されています。
ノリタケの森(4番)前からの散策ルート
今回はルートバスの復路(帰路)である、ノリタケの森(4番)バス停からの散策ルートを紹介します。
イーストゲートのほうから敷地に入り、赤レンガ棟の脇から、まずは6本煙突モニュメントのほうの東北側の緑地へ向かいます。
ノリタケの森ギャラリー
イーストゲートから入ると目の前にノリタケの森ギャラリーがあります。
ここで、展示されたアート作品を楽しみます。
陶芸、絵画、彫刻などすべてのアートを身近に楽しんでいただく、みなさまのスペース。
有名作家の個展から市民の美術展まで、幅広い方々に作品発表の場を提供しています。アートとの気軽な出会い、発見がここから。
フレンチレストラン “Kiln(キルン)”
ランチを含め要予約ですので、ノリタケの森で創作フレンチを楽しみたい方はホームページで事前にご確認ください。
北側の緑地(煙突ひろば)を目指して歩く
赤レンガの建物を脇目にまずは、6本煙突モニュメントのある方角へ進みます。右手はメインゲートです。
6本煙突モニュメント

由来: 1933年(昭和8年)の工場大改造時に建造された陶磁器焼成用のトンネル窯の跡。
高さ: 工場稼働時は45メートルありましたが、1979年の工場移転・解体に伴い、現在の高さ(約8メートル)まで切り詰められました。
見どころ: モニュメントの根元には、煙を送り出すための「煙道」も保存されており、季節によっては蔦が絡まるレトロな風景が楽しめます。
以前、ノリタケの森に訪れた時に印象に残ったのはこの煙突モニュメントの光景でした。
窯壁(ようへき)
陶磁器などを焼く登り窯などの内壁を構成する、耐火性の高いレンガや壁面のこと 。
陶器工場の跡地らしく、緑地の周囲にはオブジェとして窯壁が連なっています。窯壁には様々な解説が並んでいます。
緑地には、都会の中のオアシスとして、お子さんを連れたご家族の姿もちらほら。
道を進むと池のような場所があります。ビオトープというそうです。
「ビオトープ」とは、植物、昆虫、魚、鳥などの生き物たちが共生する
自然を復元した場所のことで、人と自然とのあり方を改めて考える場所
でもあります。
古くから人間は自然と共にある土を使い、焼き物を作り続けてきました。
ノリタケも陶磁器を作り続けてきた企業として、土を、大地を、自然を
大切にしていきます。
単独窯
道を進むと単独窯があります。この先に北側の入り口のノースゲートがあります。
ここを目印に赤レンガ棟へ折り返します。
行啓記念の碑のあたりにある案内板

イオンモールの寄り道 満天NAGOYA
中央のロータリーにはイオンモールへの入口があります。
イオンモールの敷地内に、プラネタリウムを発見したので紹介します。
満天の空の演出の中、オーロラシートで過ごす時間は楽しそうです。
コニカミノルタ+プラネタリウム+満天NAGOYA
ノリタケの森
赤レンガ棟

ノリタケの森の庭園を歩くと、目に入るのは見事な赤レンガ棟の光景も印象的です。
歴史的な意味合いもさることながら、陶器の企業というこのもあり、センスが感じられます。まるで美術館の庭園を歩いているようでした。
周りに見える自然どこか色彩と土の質感が調和がとれていて、見ていて楽しいです。
建物を挟んだこの道は、ノリタケ本社のある噴水広場のほうへ抜けていきます。
鉄の扉が無いほうの赤レンガの建物中は中に入ることができます。
カフェやインテリア用品店が店舗が入っており、雰囲気の良い、おしゃれで楽しい空間になっています。
カフェ グラン ヴェール
ランチ(11:00~14:00)をいただくことが可能です。予約も不要です。
ライフスタイルショップ 「ノリタケスクエア名古屋」
食器を中心としたライフスタイルショップで、アウトレットコーナーも設けており、廃番商品や企画品をリーズナブルな価格で提供しているそうです。
噴水広場
正面に見えるのはノリタケ本社の社屋のようです。その奥には名駅の高層ビルものぞいています。
噴水からノリタケミュージアムの方角へ進むと右手に神社があります。
日陶神社
社運の隆盛と安全の祈願を込め、天照大神、熱田大神、迦具土神の三神を祀り、1940年11月19日に建てられました。ノリタケの初代社長、大倉和親はこの工場敷地内に家を建て、陶磁器産業の発展に全力で立ち向かいました。その後、大倉和親邸の跡地に当社殿は造営され、石造の狛犬は1941年4月に社内婦人会有志によって寄進されました。
ウェルカムセンターとクラフトセンター・ノリタケミュージアム
ノリタケという企業の歴史を、エピソードを交えながらパネルと映像で知ったり、現在の取り組みを知ったりと、ノリタケという企業を楽しく学べる場所です。
クラフトセンターはボーンチャイナの製造工場です。生地の製造から絵付けまで、ノリタケの技と伝統を間近で見ることができます。
ミュージアムでは明治から昭和初期までに製造されたノリタケ製品「オールドノリタケ」やデザイン画などの展示がされています。
ノリタケの森。そしてまた、赤レンガ。
芝生の緑と、赤レンガの色。
その奥には、名古屋駅周辺の高層ビル群。
古いものと新しいものが、同じ景色の中に並んでいます。
前回のトヨタも赤レンガでしたが、このほぼ隣り合わせの場所に
トヨタとノリタケという企業が並んでいたことは偶然ではないと思いました。
この近さには何か意味があるのでしょうか。
ノリタケは何に挑んでいたのか
ノリタケの森は、1904年に建設された日本陶器合名会社の工場跡地です。
現在のノリタケの原点にあたります。
明治の日本にとって、海外へ売れる商品を作ることは大きな課題でした。
外貨を得るためにも、欧米の市場で評価されるものづくりが必要だったのです。
そこで森村グループが挑んだのが、洋食器でした。
美しいデザインと高い技術を持つ陶磁器。
やがてそれは「オールドノリタケ」として、世界で評価されるようになります。
それだけだと、ノリタケは陶磁器の物語です。
けれど、今回の探訪で面白いのはここからでした。
陶磁器の技術は、のちにトヨタを通じて自動車産業とも関わっていくのです。
車を作るには、陶器の技術が必要だった
自動車のエンジンには、スパークプラグが必要です。
スパークプラグは、燃料に火をつけるための部品です。
そして、その絶縁体には高品質な磁器、つまりセラミックスの技術が必要でした。
ここで、ノリタケを中心とする森村グループの技術が見えてきます。
陶磁器の技術。
織機から発展した機械の技術。
一見まったく別に見える二つが、自動車という新しい産業の中で結びついていきました。
その流れの先には、日本特殊陶業や日本ガイシ、そしてデンソーへとつながる名古屋のものづくりの広がりも見えてきます。
さらに、豊田家と森村家には親族関係もありました。
技術だけではなく、人と人との信頼関係も、この地域の産業を支えていたのかもしれません。
ここで、ノリタケの赤レンガの見え方も変わりました。
ただの陶磁器工場の跡ではありません。
この場所もまた、日本が世界へ向かってものづくりを磨いていた場所だったのです。
ノリタケも。
森村グループも。
トヨタも。
日本特殊陶業、日本ガイシ、デンソー。
名古屋という街そのものの産業の物語も、赤レンガの向こう側に隠れていました。
栄生の赤レンガが生み出した機械工業は、一つの企業の歴史だけを語っているわけではないのだと思います。
ここは、日本のものづくりが世界へ出発していった場所の一つ。
そう考えると、名古屋駅近くの景色が少し違って見えてきます。
高層ビルの足元に、赤レンガが残っている。
それは、古いものが偶然残っただけではなく、この街がどこから来たのかを示す目印なのかもしれません。
おわりに
名古屋という街は、名古屋城や駅前のビル群だけでは語りきれません。
工場の壁や煙突、歩いて移動できる距離感の中にも、この街の成り立ちが残っています。
次回もメーグルに乗って、名古屋の知られざる魅力を探しに行きたいと思います。
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