見出し画像

管理職の勉強は「何を学ぶか」よりも「使う場所があるか」が重要って話

お疲れ様です、ぽんずです。

先日、「管理職に資格は必要か?」という記事を書きました。書いてるうちに、ふと思ったんですよね。「じゃあ、勉強はどうだったんだろう」と。

資格の話は「何を取るか」でしたけど、勉強の話はもう少し広い。本を読んだり、スキルを身につけたり、試験を受けたり。振り返ると自分も結構いろいろやってきました。

ただ、正直に言うと、全部が役に立ったわけではありません。

「やってよかった勉強」と「完全に無駄だった勉強」がはっきり分かれていて、その違いを考えてみたら、シンプルな答えにたどり着きました。

今日は、転職6回の40代管理職が「何を勉強してよかったか」を振り返る話です。


流行ってるからという理由で勉強したプログラミングは1ミリも役に立たなかった

これ、いきなり結論なんですけど、「流行ってるから」で始めた勉強はだいたい続きません。

自分の場合はプログラミングでした。数年前、どこを見ても「これからはプログラミングの時代だ」「管理職もコードが読めるべきだ」みたいな空気があって。Udemyで講座を買って、Pythonの入門コースを始めたんですよね。

最初の1週間くらいは「おお、動いた」って楽しかった。でも2週間目あたりから手が止まりました。

理由はシンプルで、使う場所がなかったんです…。

職場にはシステム部門があるし、自分がコードを書いて何かを動かす場面がない。練習用のサンプルコードは動かせるけど、「で、これ何に使うの?」という問いに答えが出ない。

結局、買った講座は3割くらいで止まったまま。今もUdemyのマイページに「未完了」として残ってます。

ぶっちゃけ、あの時間を文章の勉強に使ってたほうがよっぽど良かった。後から振り返るとそう思います。

ExcelVBAは「楽したい」で覚えたのに一番の武器になった

逆に、めちゃくちゃ効いた勉強の話もあります。ExcelVBAです。

これを覚えたのは30代、経理をやってた頃でした。動機は不純で、とにかく楽をしたかった。毎月の集計作業が面倒すぎて、「これ、ボタン1つで終わらないかな」と思ったのがきっかけです。

本屋でVBAの入門書を買って、見よう見まねでマクロを書き始めました。最初は記録マクロをいじるところから。動いた瞬間の「うわ、3時間の作業が3分で終わった」という感覚は、今でも覚えてます。

プログラミングとの違いは明確で、使う場所がすぐそこにあったんですよね。毎月の集計、毎週のレポート、日次の入力チェック。全部自分の目の前にある業務だから、作ったものがすぐ動く。

その後、情シスに異動してからは「ぽんずさんに頼めばなんとかなる」と言われるようになりました。現場の「これ手作業でやってるんだけど…」という相談に、VBAでサクッと自動化して返す。それだけで信頼が積み上がっていったんです。

地味に大事なのは、VBAって「プログラミング」というほど大げさなものじゃないところ。Excelが使える人なら、入口のハードルはかなり低い。自分もネットの情報と入門書だけで覚えました。

プロジェクトマネジメントは「勉強した」というより「気づいたらやってた」

プロジェクトマネジメントについては、以前も記事に書いたので今回は軽めに触れます。

自分の場合、プロマネは「よし、勉強しよう」と思って始めたわけじゃないんですよね。昔から、人を誘ったり、調整役を引き受けたり、なぜか一番最初に怒られる側にいることが多かった。いわゆるやんちゃなファーストペンギンです。

気づいたら色んな人から相談されるようになって、会議では司会を任されるようになって。「これ、プロジェクトマネジメントって言うんだ」と後から名前を知ったタイプです。

ただ、これも結局「使う場所があった」から身についたんだと思います。人と関わる機会が多い環境にいたから、自然とその力が鍛えられた。教科書で学んでも、たぶんこうはなっていません。

文章術の本を4冊買った管理職が一番変わったと思うこと

ここからが、自分的には一番伝えたい話になります。

文章の勉強を始めたのは、30代で係長になってすぐの頃でした。部下にメールで指示を出したり、上司に報告書を書いたりする場面が一気に増えて、「あれ、自分の文章ってこんなに伝わってないな」と感じたのがきっかけ。

それから何年もかけて、文章術の本をいろいろ読んできました。中でも特におすすめなのがこの4冊です。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

新しい文章力の教室

人を操る禁断の文章術

セールスコピー大全

で、本を読んで一番変わったのは「書く前の準備」です。

それまでは、頭の中にあることをそのまま書き出していました。でも本を何冊か読むうちに、「誰に向けて書くのか」「読んだ後にどうなってほしいのか」を先に決めてから書くようになった。

これ、地味に大事で、書く前に5分考えるだけで、書いた後の修正が激減するんですよね。

文章を学ぼうって、あまり思わないのかもしれません。だって、何となく使えるし、意味もわかるし。でも、メール、チャット、報告書、企画書。管理職の仕事の半分くらいは文章でできてます。ここが変わると、仕事全体の質が変わる。自分はそう実感してます。

管理職こそ文章を勉強すべき理由はAIの時代だからこそある

最近、くろ(Claude)と一緒にnoteの記事を書くようになって、文章を勉強しておいてよかったと改めて感じてます。

AIに「この文章をレビューして」と頼むと、ねじれた表現、主語と述語のズレ、くどい言い回し。自分では気づけないクセを容赦なく指摘してくれるんですよね。最初はメンタルにきました。でも、指摘されるたびに「ここが弱いんだな」とわかるようになる。

逆に、くろが書いた文章に「ここ、ちょっとメカメカしくて固いな」「この表現、自分っぽくないな」「このAI感満載の素麺みたいな一文はなんだ」とツッコめるのも、文章を勉強してきたからだと思います。AIの出力をそのまま使うか、自分の言葉に直せるか。その差は大きい。

ただ、これって文章の基礎がないと成り立たない話なんです。

AIが「この一文が長すぎます」と言ってきたとき、文章を勉強していれば「あ、確かに。ここで切ろう」と判断できる。でも基礎がないと「じゃあAIに直してもらおう」で終わる。直してもらった文章の良し悪しもわからないまま、そのまま使うことになる。

自分はパワポの資料を何百枚も作ってきた経験があるから、AIが出したスライドを見れば「ここの余白が足りない」とすぐわかります。文章もまったく同じで、自分で書けないと、AIの出力の良し悪しが判断できません。

この「審美眼」は、AIがどれだけ進化しても自分で育てるしかない。管理職こそ文章を勉強すべき理由は、ここにあると思ってます。

効いた勉強と効かなかった勉強のたった1つの違い

ここまで振り返ってみて、効いた勉強と効かなかった勉強の違いは何だったのか。

プログラミングは効かなかった。ExcelVBAは効いた。プロジェクトマネジメントは気づいたら身についてた。文章は今も効き続けてる。

この差って、シンプルに「使う場所があったかどうか」なんですよね。

ExcelVBAは目の前に毎月の集計作業があった。プロマネは人と関わる環境が常にあった。文章はメールも報告書も企画書も、毎日書く場面がある。

一方で、プログラミングは「流行ってるから」で始めただけで、使う場面が自分の仕事になかった。知識としては入ったけど、使わないから定着しない。半年後には何も残ってませんでした。

本音ベースで話すと、「何を勉強するか」より「それを使う場所が自分の日常にあるか」のほうがずっと大事です。どんなに良い教材でも、使わなければ忘れる。逆に、使う場所さえあれば、入門書1冊でも十分武器になる。

同じように「何を勉強すればいいかわからない」管理職の方へ

もし今、何を勉強すればいいかわからないと感じているなら、1つだけ提案があります。

自分の仕事を1週間だけ観察してみてください。

メールを何通書いたか。資料を何枚作ったか。会議で何回説明したか。誰かに相談されたか。数字を見る場面があったか。

その中で「一番時間を使っていること」が、勉強すべきことのヒントになるハズです。

自分の場合は、それが文章でした。毎日メールを書いて、報告書を作って、企画書をまとめて。振り返ると、仕事の半分くらいは「書くこと」に使ってた。だから文章を勉強したら、仕事全体が変わったんだと思います。

流行ってるからとか、周りがやってるからとか、そういう理由で選ぶと自分みたいにUdemyの「未完了」が増えるだけです。

自分の日常に使う場所があるかどうか。そこだけ見れば、答えはわりとシンプルに出てくると思います。

「管理職の勉強」のまとめ

管理職が勉強すべきことは、流行りのスキルでも話題の資格でもなく、自分の日常で一番使うものです。

自分の場合はExcelVBA、プロジェクトマネジメント、そして文章でした。どれも「使う場所」が目の前にあったから、身についた。逆に、使う場所がなかったプログラミングは1ミリも残っていません。

「何を学ぶか」より「使う場所があるか」。この基準で選ぶだけで、勉強の効率はかなり変わると思います。

それでは、お先に失礼します。

いいなと思ったら応援しよう!