年上部下の「コミュニケーションコスト」に悩む管理職が、自分も老害予備軍かもと気づいた話
お疲れ様です、ぽんずです。
年末、家族で紅白を見ていた時のことです。 画面に映る歌手を見て、つい「誰が誰だかわからないな」と口にしていました。
その瞬間、背中がゾワッとしたんですよね。 このセリフ、ワイの親がよく言ってたやつです。
「最近のテレビは知らない人ばっかりだ」と言いながらチャンネルを変えていた、あの感じ。 まさか自分が同じことを言う日が来るとは思いませんでした。
で、ここからが本題です。
ワイは今、管理職として年上の部下と一緒に仕事をしています。 その中で感じる「噛み合わなさ」が、紅白の一件と妙に重なったんです。
もしかして、ワイも同じ側に片足を突っ込んでいるんじゃないか。 今日は、そんな話を書いてみます。
年上部下との会話で感じる「噛み合わなさ」の正体
誤解のないように言っておくと、年上部下の全員がそうだという話ではないです。 ただ、何人かと仕事をしてきた中で、共通して感じることがあります。
たとえば、進捗を確認する場面。 「これ、どうなってますか?」と聞いたら、聞いていないことを5分くらい話し始めるんですよね。
過去にやった似た案件の話
当時の苦労話
昔の上司がこう言っていた
みたいな。 んで、結局、今の進捗は、どうなっているかがわからない・・・。
メールでも、同じです。 主語がなくて、事実と感想が混在している。 読み終わっても「で、何をしてほしいの?」が残る。
指摘すると「すみません」と低姿勢です。 でも、翌日また同じことが起きる。 言い訳だけは毎回バリエーションが豊富で、そこに関しては引き出しが多いなと思ったりします。(長年の経験ですかね…)
以前、こんなこともありました。 自分より経験が浅いメンバーが入ってきた途端、急に先輩スイッチが入ったんですよね。 頼んでもいないのに古いやり方を教え始めて、教えるなら「過去の栄光」じゃなくて「今のプロジェクトのルール」にしてほしいんだけどな、と思いました。
なぜ年上部下は毎回過去の話を挟むのか
ワイなりに考えてみたんですが、たぶん「今の自分に自信がない」んだと思います。
今のプロジェクトでは、年下の上司に指示される立場。 新しいツールやルールにもついていかないといけない。 そうなると、自分が価値を出せる場所が「過去の経験」しかなくなるんですよね。
だから、聞かれてもいないのに昔の話を持ち出す。 「ワイは昔こうやってうまくいった」という話をすることで、自分の存在意義を確認しているのかもしれません。
気持ちはわかるんです。 でも、チームとして見ると、これがなかなかしんどい。
質問に対して答えが返ってこない。 1回で済むやり取りに3往復かかる。 しかも、全員が同じことをやったら会議は永遠に終わらないんですよね。
このコミュニケーションコスト、誰にも請求できないんです。
以前、年上部下とのやり取りについて書いた記事がありますので、こちらもあわせてどうぞ。
AIに例えると「毎回不要なコンテキストを読み込まされる」状態
AI推進担当をやっていると、ふとこう思うことがあります。
年上部下とのやり取りって、AIに毎回不要なコンテキストを読み込ませているのと同じじゃないか、と。
たとえば、Claudeに仕事を頼むとき。 必要な情報だけを渡せば、的確な答えが返ってきます。 でも、関係ない過去のやり取りや、今回のタスクに無関係な背景情報を大量に突っ込んだら、回答の精度は落ちるんですよね。
年上部下とのやり取りも、構造は同じだと思うんです。
こっちが聞いているのは「今の進捗」だけ。 でも返ってくるのは、
過去の案件
昔の成功体験
当時の判断の正しさ
不要なコンテキストが毎回セットでついてくる。
しかも、AIなら不要な情報を削除して再入力すればいい。 でも、人間相手だとそうはいかないんですよね。 「その話は今いらないです」とは、なかなか言えないじゃないですか。
AIと仕事をするようになって、人間同士のコミュニケーションの「無駄」が余計に見えるようになりました。 これが良いことなのか悪いことなのかは、まだわかりませんが。
以前、AIとの仕事の進め方について書いた記事もあるので、よければどうぞ。
紅白で気づいた「自分も老害予備軍かもしれない」という現実
ここまで書いてきて、ワイは年上部下の「噛み合わなさ」について語ってきました。 でも、冒頭の紅白の話に戻るんですよね。
「誰が誰だかわからない」と口にした自分。 あれ、まさに「今」に興味を失い始めているサインだったんじゃないかと。
年上部下が過去の話ばかりするのも、新しいツールに抵抗を示すのも、根っこは同じだと思うんです。 「今」についていけなくなったとき、人は「過去」に逃げる。
ワイだって、10年後には50代です。 年下の上司に「ぽんずさん、その話もう3回聞きました」と思われている可能性は、ゼロじゃない。
新しい技術が出てきたとき、「昔はこうだった」と言い始めたら終わりだと思っています。 AI推進担当をやっている今だからこそ、新しいものに飛びつく習慣があるけど、この先もそうでいられるかはわからない。
正直、自信がないんですよね。 だからこそ、今のうちに気をつけておきたいと思ったんです。
今のうちにメモしておきたい「年上部下の反面教師リスト」
自信がないなりに、今できることがあるとすれば、「反面教師リスト」を作っておくことだと思っています。
年上部下を見ていて「これはやりたくないな」と感じたことを、ワイなりにメモしておきます。
聞かれたことに答える。自分の言いたいことは後回し。
メモを取る。同じことを二度聞かない。
メールは主語を入れて、事実と感想を分ける。
過去の経験を語るなら「今に活かす形」で出す。
年下だろうが年上だろうが、態度を変えない。
感情で仕事の質を上下させない。
「すみません」で終わらせない。謝ったら次の行動を変える。
自分の立場が変わったら、求められる役割も変わると受け入れる。
新しいツールや仕組みが出てきたら、まず触ってみる。
「昔はこうだった」を言いたくなったら、一度飲み込む。
そして、もしワイ自身が年上部下の立場になったら。
お給料をもらっている以上は、プロでありたい。
常に誰かの手本でいられる自分を目指す。
責任がないからこそ、チームの緩衝材でありたい。
書き出してみると、全部で13個。どれも当たり前のことなんですよね。 でも、当たり前のことが当たり前にできなくなるのが、年を重ねるということなのかもしれません。
正直、全部できる自信はないです。 でも、リストにして残しておけば、少なくとも「忘れてた」は防げるかなと。
以前、仕事の基本スキルについて書いた記事でも似たことを感じました。
10年後の自分がこのリストを見返して、「ちゃんとできてるな」と思えたらいいなと。 逆に、できていなかったら、それはそれで気づけるきっかけになるはずです。
年下上司に指示される側だって辛い。それでも管理職は今日も仕事を前に進める
ここまで書いてきて、ふと思ったことがあります。
年上部下だって、好きでそうなったわけじゃないんですよね。
長年キャリアを積んできて、気づいたら上司が年下になっていた。 自分のやり方が通用しなくなって、新しいルールに合わせないといけない。 プライドもあるし、焦りもあると思います。
年下の上司に指示されるのは、たぶん想像以上にしんどいんですよね。
ワイだって、10年後に同じ立場になる可能性はある。 その時に「はい、わかりました」とすんなり受け入れられるかと言われたら、正直わからないです。
だから、批判したいわけじゃないんです。
ただ、管理職としては、チームを前に進めないといけない。 年上だろうが年下だろうが、コミュニケーションコストを下げて、仕事を円滑に回していく。 それが管理職の仕事だと思っています。
どっちの立場も大変なことはわかる。 でも、管理職はチームをまとめ上げて、仕事を前進させる義務があるんです。
だからこそ、お互いに歩み寄れる余地があるんじゃないかと思っています。
以前、管理職のコミュニケーションについて書いた記事もあるので、よければどうぞ。
「年上部下のコミュニケーションコスト」のまとめ
年上部下との「噛み合わなさ」の正体は、過去に逃げるコミュニケーションでした。
AIに例えれば、毎回不要なコンテキストを読み込まされる状態。 でも、紅白で親と同じセリフが出た自分も、予備軍かもしれない。
批判じゃなくて、自戒。 どっちの立場も大変なことはわかる。でも、管理職はチームをまとめ上げて、仕事を前進させる義務があるんです。
10年後の自分が「老害」と呼ばれない保証はどこにもないので、今のうちに反面教師リストを見返す習慣だけは持っておこうと思います。
みなさんは、「自分も予備軍かも」と感じたこと、ありますか?
それでは、お先に失礼します。
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