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美緒48歳の”田南美緒”と大物YouTuberSyamu gameの共通点

はじめに

美緒48歳とは榎本由美著の漫画作品セルフ・ネグレクト~ゴミ屋敷、ホームレス、ひきこもり収録の一エピソード"ひきこもりを30年続けた女" の最終ページのモノローグ"美緒48歳 配偶者なし 子供なし 生活能力なし"がネットミーム化したものです。タイトル通り30年間引きこもり続けた中年女性"田南美緒"の救いのない末路が2024年に話題となり様々な台詞の改変やコラ画像などで流行しました。

いわゆる弱者女性の代名詞としても使われますが、翌年に特性持ちの女性をテーマにしたみいちゃんと山田さんが流行したことですっかり影が薄くなってしまいました。しかし、みいちゃんの流行時もかならず男版として名前が
挙がる実在の人物がいます。

大物youtuberであるSyamu_gameです。本記事では年齢が近くネットミームと化した二人の共通点を列挙して、ひきこもりが長期化する原因を探っていきたいと思います。


四十代

美緒48歳がミームとして定着したのは贅肉の塊の様な身体で家族からも見放され、自分で荷物をほどくことも食料の調達もできないという状況のインパクトもありますが、なにより"48歳"という人生取り返しがつかない年ではあるものの、まだ先は長いという圧倒的な絶望感です。

48歳の大人とは思えない幼稚園児の様な醜態は目に焼き付いて離れません。

syamuさんも第一期の頃はまだ三十歳でガチれば挽回できる年齢もあってニートのあんちゃんがバカやってるというのほほんとしたいわゆるナツヤスミ感ただよう牧歌的な雰囲気が人気の一因となりました。

しかし、彼も今年で四十二歳となり、いよいよ笑えなくなってきました。長期の中年ひきもりの社会復帰は前科者よりも難しいと言われています。それ以前に二人とも自活する意思も能力もないので、そこから改善していかなければなりません。

そこそこ裕福で甘い親

田南家は美緒がひきこもって大学進学はしなかったものの、妹と弟を余裕で大学進学させてひきもって何もしない美緒を母親が死ぬまで養えるだけの経済力はあります。

しかし、母親が死んだ時点で老朽化した実家を手放し障害者年金や遺産など金だけある状態で生活力0の状態で愛想を尽かした弟妹にアパートに遺棄されてしまいました。

クソ面倒な福祉関係の手続きや遺産の配分など出来る限りのことはしてくれてます。

衣食住や娯楽は保障される生活を何十年も続けたが挙句親の死ですべてが破綻しました。田南家に経済的な余力が無く、かつ美緒が二十代のうちに親が適宜強制力を発揮できれば美緒は手遅れにはなりませんでした。

しかし、下の子供二人が自立して夫に先立たれた美緒の母親は唯一手元に残った娘の世話に依存してしまい。美緒から自立の機会を奪ってしまいました。これは妹から作中で共依存であると痛烈に批判されています。

syamuさんも最低限の衣食住を保証されてスマホに依存する生活を"飯食って糞して寝るだけ(通称MUN)"と称される無為徒食の生活を送っています。退屈で不便な田舎暮らしに不平不満だらけですが、親から小遣いをもらってお菓子やジュースには不自由せず、冷凍食品である程度の食事の選択肢はあります。

たまにスシローやゆめタウン、映画など遊びに連れて行ってもらえてゲーセンでガチャポンも回して、外出で気晴らしもできる環境で親の小言さえ聞き流せば楽に過ごせる環境に味を締めて今後もひきこもりが改善する兆しはありません。

元農水事務次官長男殺害事件の被害者の"熊澤英一郎"のように一生食うに困らないほどではありませんが、親が生きている間はのほほんと過ごせて何だかんだ子供に甘い親というぬるま湯の様な環境が続くと自分で危機感を持たない限りひきこもり状態から脱することは不可能になります。

冷凍食品

ひきこもり生活になり、家族との団欒を拒むようになった美緒は夜な夜な一人で食べられる冷凍庫に買いだめされたピラフやコロッケ、唐揚げといった脂っこい冷凍食品を主食としています。syamuさんもネカマとのやり取りやAIで執筆した小説にも冷凍食品の話題が頻繁に出てきます。配信でも冷食のガーリックライスが夕飯の時は嬉しそうにしていました。

長期のひきこもりで能力が衰えてもレンチン一つで調理できて、種類も豊富で手軽に満足感も得られる冷凍食品は中年のひきこもりの心強い味方です。二人とも自分で好きで選んでいるというよりは選択肢を増やせないので手元で選べる中で好ましかったのがたまたま冷凍食品という点が共通しています。

ネット依存

美緒が二十代半ばの頃、Windows95が発売されます。母親におねだりして買ってもらった美緒はネット黎明期のBBSなどで外部とコミュニケーションを取れるようになり孤独を紛らわせるようになった美緒はますます自分の殻にこもるようになっていきます。

これで外に出なくても大丈夫と勘違いしたので何気にターニングポイントです。

syamuさんもネットを生きがいといい配信活動がきっかけで実家への空き巣やはがきの嫌がらせなどで警察に三度以上に渡りネットでの活動を辞めるように警告されています。空き巣や葉書の嫌がらせはアンチが全面的に悪いのでsyamuさんが理不尽感じる理由も分かりますが、syamuとして活動する以上、不特定多数の注目が集まるのは必然でその中から質の悪い人間が出てくるのは防ぎようがありません。

それでもsyamuさんがネット活動をやめられないのはネットしか外部と繋がる手段が無いからです。二人とも普段、一人で過ごしていますが別に一人が好きとかではなく、煩わしいことだらけの""が怖くて部屋にいるだけです。唯一の暇つぶしと最低限の関係的欲求を満たす手段としてネットに依存しています。

惰性で続けるオタク趣味

美緒は引きこもって早々、漫画やアニメといったオタク趣味に没頭します。妹の結婚式にも出席せず、母親の葬式で顔を知らない親戚相手にパニックに陥る等、長期のひきこもりで社会性を失った美緒の唯一の拠り所がフィクションの世界でした。

しかし、アクティブにオタ活をやっていたわけではなく、親が死んだ2017時点で既に骨董品になっていたゲームキューブやフロッピーディスクが部屋に散乱するなど加齢で最新のトレンドについていけなくなり、暇つぶしの惰性でオタク趣味に依存していることが分かります。

syamuさんもソーシャルゲームやVtuberの配信、図書館で借りる漫画、録画した深夜アニメなど一般的にオタク趣味といえるものを持っていて、配信ではファンがそれをとっかかりに話題をひろげようとしたりします。しかし、syamuさんがオタク趣味を嗜むのは無料で楽だからという消極的な理由で、趣味をエンジョイしている風を見せつけることでアンチにマウントを取るためです。

一生、独身でもオタク趣味があるから大丈夫と思っていた人間が中年になってモチベーションを失い、惰性で大した興味も無いのにネットの流行について行くために流行のアニメを見て、ソシャゲのログボを消化するだけの単調で張り合いの無い日常に絶望感を覚えることは珍しいことではありません。ひきこもりで時間が無限にあっても加齢による体力や集中力の低下、感性の摩耗からは逃れられません。

ありふれた挫折

美緒が引きこもった理由は受験に失敗して第一志望に落ちたことと、"ちゃらちゃら"した妹が自分の第一志望の高校に受かったことです。申し訳なさそうにしている妹に気にしなくていいと言っていますが、友達と遊び、ボーイフレンドを作って高校生活を謳歌する妹をわき目に大学進学を控えた状態でひきこもるようになります。おそらく"真面目ないい子"であることが唯一のアイデンティティだったところに妹が第一志望の高校に受かったことで真面目でいることが馬鹿馬鹿しくなったのでしょう。

高校受験で第一志望に落ちること自体はありふれた挫折で、妹が高校生活を満喫していても、自分が別の方向で青春を楽しめばいいだけの話です。syamuさんは高校は卒業して専門学校を中退、バイトを転々として三年間勤めた製氷工場をアトピーの悪化がきっかけで辞めてひきこもりとなり配信活動に活路を見出すことになります。

寒暖差の激しい製氷工場の仕事はアトピー性皮膚炎のsyamuさんには向いておらず、持病の悪化もやむ無しで同情すべきところですが、単身赴任で父親の目が無いことをいいことにその後も碌な求職活動もせずにいい年をして引きこもり続けたことはいただけません。二人とも人生で誰にでもありうる些細な挫折で社会からドロップアウトして引きこもり続けて人生取り返しがつかなくなりました。

私も経験がありますが、若い時期の短期の引きこもり自体はそれほど珍しくはありません。全ての問題はひきこもりが長期化することにあります。ひきこもりは3年以上から長期とされているので、その間にアルバイトでもいいので働く、一定の社会参加をしつつ前向きに資格の勉強をするなど行動を起こせるかどうかが脱ひきこもりの鍵となります。

対面恐怖症

美緒は二十代の頃にまだ首も座らない甥っ子に触っただけで猛烈な嫌悪感を感じて払いのけて妹を辟易とさせています。美緒の"人"への嫌悪感は年々悪化していき他人同然の親戚が大勢いる状況に耐え切れず葬式で声にならない悲鳴を上げて大騒ぎになります。

30代の頃の父親の葬式はおとなしくできていましたが48歳時点でこれです。

アパートでの一人暮らしを強いられた時に、自分のことが何もできないにも関わらずヘルパーの類をつけられた描写が一切無いのは身内ですら拒絶する彼女に赤の他人のヘルパーの介護を受け入れることが不可能だからだと思われます。

syamuさんも散髪の際に首を動かされることに強い抵抗感を抱いたり、スキンシップを始めとして人に触れられることに強い嫌悪感を持っています。対面恐怖症とはひきこもりのsyamuさんの現状を凸者に説明する際に出た用語ですが、社会生活を行う上で赤の他人との関わりは不可避です。二人とも限られた親類以外の他者に対する生理的な嫌悪感が強すぎて、働くどころか、人と真っ当にコミュニケーションをとる事すらおぼつきません。

DV

美緒は長期のひきこもりで生活能力は絶無ですが、他害行動(DV)はできます。妹の結婚式への出席を勧めて外とのかかわりを持つよう母親に促さ
れた際に雑誌を投げつけ、母親が美緒に携帯を買い与えたことに対して外出しないならいらないじゃんwと揶揄したことに激怒して身重の妹と第一
子を抱いた弟が座ったテーブルに包丁を投げつけるという洒落にならないことをやっています。

下手したら警察沙汰になりかねませんが、母親は終始美緒を擁護して弟妹も呆れ果てていました。syamuさんも臆病で非力なことからネットでの非行
以外は家でおとなしくしていると長年思われてきました。

しかし、凸者へネットを取り上げると命のやり取りになるという証言があります。へずま氏と行った配信で追い詰められると奇声を上げたり地団駄を踏む(通称フスドン)など直接手を上げないだけで攻撃性を示すことに躊躇がありません。

ひきこもりからネットを取り上げろ、家から叩き出せと簡単に言う人もいますが、老いた親が全力で抵抗する子供を押さえつけることは極めて困難で
す。DV癖のある引きこもりと対峙するためには親一人に任せず家族ぐるみで対処する必要があります。

現実逃避

働きもせず家の事もやらず部屋の中で娯楽に没頭して、嫌なことからひたすら逃げ続けた美緒は母親が目の前で倒れても、ただ寝ているだけと現実から目を逸らし、何もせずにいつもと同じように眠りにつきました。

目を覚ますと母親は意識不明のまま帰らぬ人となっていて、通夜や葬式の準備は妹たちに任せきりで自分の食事の用意すらままなりません。逃げに逃げ続けた人生のツケが回ってきた形となっています。

syamuさんも大物youtuberという知名度に縋ってyoutuberドリームに縋った結果貴重な三十代を無為に消費しました。現在42歳となり配信のモチベーションを失っても彼は何も変わりません。美緒は運よく家に出入りしていた介護ヘルパーのおかげで事なきを得ましたが、下手したら母親の死体の横で透析もできず両手両足が腐って餓死という悲惨な末路を迎えても不思議ではありませんでした。

syamuさんが父親が家で倒れても救急車を呼ぶこともできず、絶縁している妹に頼ることもできず、途方に暮れて誰かなんとかしてくれるとぼーっとして死体遺棄で逮捕という未来しか思いつきません。

実を結ばない創作活動

高校生活の半ばでひきこもりと化した美緒は大学受験も就職も拒絶した結果、通信制の専門学校に逃げ道を見出します。しかし、美緒は教材を買うだけ買って一切手を付けず、母親に携帯を買ってもらった際には携帯ゲームを作るためと言い訳しましたが全くモノになりませんでした。

syamuさんもネットショッピング会社ウォンツから十数万円の作曲教材を買ったり、リスナーの投げ銭で高額な機材を買い集めてもすぐに飽きてまともに活かせているとは言えない状況でした。

二人とも何もしたくはありませんが、自分や家族を納得させるために"やってる感"だけは欲しています。凡人が手っ取り早くやってる感を得るのは働くことですが、性格的にも能力的に無理は二人は仮初の創作活動に没頭しているふりをして日々を無為に過ごしています。

8050問題

8050問題とは50代の引きこもりの親が80代となり子供を支えきれなくなる社会問題です。一部では50代の子供が老いた親を介護問題と誤解する向きがありますが生活能力のない子と老いた親の共依存や扶養義務、社会的孤立からくる孤独死や一家離散、一家心中、死体遺棄、生活保護などの新たな課題に繋がっていきます。

老いた親の介護や死んだ後の問題ばかりが取りざたされていますが、見逃せないのが子供の知力や体力の衰えです。美緒は食糧の調達も荷物の荷ほどきもできないほどに能力が低下しています。syamuさんも乱視の悪化で車の運転ができなくなり、健康状態も糖尿病を疑われるなど危ういものになっており、ネットでのやりとりも単語でしかできなくなりつつあり、コミュニケーション能力の劣化も看過できません。

自然回帰能力を完全に失った蚕の様に親の庇護を失って社会に放り出されても生きていくことはできません。そういった人間を取りこぼさないために福祉が存在するわけですが、自分の人生に対する当事者意識に欠け、一事が万事他人事の二人は自分から行動を起こすことはありえません。

親の葬式

美緒が高校生活の半ばで引きこもってから美緒の弟妹は進学、就職、結婚、子育てと順風満帆に人生を歩んでいきます。一方、美緒は引きこもって三十年間。なんのイベントも起こっていません。長年の不摂生の結果、糖尿病になって醜く太った以外は何の変化もありません。

強いて言うなら美緒の人生のイベントといえるのは"親の葬式"です。養ってくれる親の死は否応なく生活に変化が起こり美緒も現実を直視しなければいけなくなります。syamさんは偶然が重なりネットミームと
なってからは東京に上京したり、元迷惑系youtuberのへずまりゅうとつるんだり、barで働いたりしましたが、どれもモノにならず方々から愛想を尽かされた結果、今後は江田島の実家の自室で引きもこもる他ありません。

そうなればsyamuさんの人生のイベントはまだ健在の両親の葬式くらいしかなくなります。syamuさんは不平不満だらけながらも自室に引きこもって一日中スマホを弄れる生活がずっと続くと根拠なく思い込んでいるようですが、親の葬式の後はsyamuさんがどこに住んで何をするかは周囲の"大人"が決めることです。

美緒は長女であるにも関わらず、ずっと面倒を見てくれた母親の葬式でも終始蚊帳の外でした。syamuさんは葬式の出席すら認められない可能性が高いです。親の葬式が人生で唯一のイベントにしたくなかったら今からでも自分で動くしかありません。

ネットミーム化

美緒48歳は元は表紙含め36ページの漫画ですが、知名度が高いのは最終ページです。最後の駒だけで美緒の詰んだ状況が分かることや配偶者なし・子供なし・生活能力なしというフレーズが印象的で改変もしやすいとからネットのマンガ広告などでバズってネットミームとして定着しました。

syamuさんもオフ会0人という語呂の良さや、間抜けなイメージからスケベでアホだけどどこか憎めないイメージがMADなどで流布されてカリスマ的人気を得て二期の活動へと繋がります。いずれも分かりやすさやおもちゃとしての弄り甲斐、弱者女性や弱者男性などの社会問題の側面から考察の対象になもなっていることが共通しています。

そして、ネットミームとしての知名度は得てしてお金になりません。syamuさんは知名度をお金に変えることもできましたがせっかくのsyamuとしてのイメージを自分から破壊してファンの離脱を招き、残った投げ銭をしてくれるファンも怠け癖が出て碌に活動をせずに愛想を尽かされてしまいました。現在は元ファンに訴訟されて好き嫌い.comの書き込み数は100万を超えて四面楚歌となっています。

昨年亡くなった美緒の作者の榎本由美氏もネットでバズったにもかかわらず肝心の単行本の売り上げがちっとも伸びないと嘆いていたそうです。ネットミームはあくまでネタやコミュニケーションツールとしてとしての消費でコンテンツもとにわざわざお金を落とす層がほとんどいないことが特徴です。ネットミームとしての知名度はあくまで宣伝の手段として割り切って自分自身のコンテンツ力を高めていくのが堅実な道です。

おわりに

長期の引きこもりは男女問わず似たような傾向を示します。家庭環境や経済状況、娯楽、人間関係、言動など外に出ず引きこもっていけば選択肢も限られてくるので、ある意味で当然の帰結です。

かつてはネットのおもしろおじさんだったsyamuさんも今や弱者男性の象徴的な存在と化しています。一時は同情的な目で見られていましたが、あまりにも愚かな行動が多いことや元ファンの男性からの訴訟などで腫れ物に触るような扱いを受けています。

二人ともいわゆる"真の弱者は助けたくなるような姿をしていない"の典型とされていますが、彼らも健やかに生きられることが健全な社会だと思います。今回の裁判をきっかけにsyamuさんがネットでの誹謗中傷や精スプを辞め、真っ当な道に進めることを祈ります。


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