いろいろあっても、できるだけ上機嫌で過ごしたい
梅雨の時期、湿度も上昇して不快指数が高まっていますね。
みなさん、心身のコンディションは如何ですか?
私もお陰様で無事平穏な毎日を過ごさせて頂いています。
ただ、やはり年齢を重ねてきたせいでしょうか、このごろ私の「モヤモヤ思っていることをnoteに書いて整理する」の記事は、若干ネガティブなテーマ・内容が続いてしまっていた気がします。
正直、体の痛みがあったり、世の不条理が目に余ったり、たまたま身近な人への対応に苦慮していたりということがあって、バイオリズム的にはちょっと良くない空気に包まれていました。
ネガティブな感情が勝ってしまうと、不機嫌になりがちですよね。
悪いリズムの時には、毎日何となく気分が晴れないし、仕事も捗らないし、結果、人にも優しくなれない…
でも誰でも、直観的に不機嫌よりも上機嫌がいいことはわかります。
もちろん自分もそうだし、周りにいる人はもっとそう感じるでしょう。
上機嫌は、一種の技術だという話があります。
つまり、意識的にうまく扱えば、不機嫌になりそうな状況でも上機嫌を作ることができるという考え方です。
本当でしょうか…
今日はそのあたりを考えてみました。
不機嫌のもたらす影響
まずは、不機嫌がいかに良くないかを考えてみます。
最近では、フキハラ(不機嫌ハラスメント)という言葉もある様ですね。
機嫌の悪さを隠さず態度やため息で表す行為は、周囲に「自分も何か怒られるのではないか」という強い緊張感や恐怖心を与え、職場や家庭の雰囲気を壊す原因となります。
不機嫌な人のそばにいると、周囲もエネルギーを奪われ疲弊してしまいます。結果として人が自然と距離をおくようになり、孤立しやすくなります。
チームワークで作業することが求められる場では、意思疎通がスムーズにいかなくなり、生産性や信頼関係が著しく低下します。
また、自分自身の心や体への悪影響も無視できません。
イライラや怒りをため込むと、自律神経が乱れ、免疫能の低下、不眠、頭痛、胃腸の不調などを引き起こし、長期的には心臓病や癌など恐ろしい病気のリスクも高まると言われます。
不満や怒りに支配されている状態では、脳のパフォーマンスが落ち、論理的な思考や正しい判断ができなくなることも考えられます。
上機嫌の効用
一方、上機嫌でいるとどんなメリットがあるでしょうか?
まず自分自身に対しては、メンタルヘルスと身体に好影響があります。
上機嫌な状態はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を抑え、自律神経を整える助けになります。心理的な安定や笑いは免疫細胞を活性化させ、病気になりにくい体づくりに寄与します。
対人的には、上機嫌でいることで、周囲の人は「機嫌を伺う」必要がなくなり、心理的安全性が高まります。また、明るい雰囲気の人には、自然と同じように前向きな人や情報が集まりやすくなります(返報性の原理)。
不機嫌な時には視野が狭まりがちですが、上機嫌な時は脳がリラックスして柔軟な思考や創造的なアイデアが生まれやすくなりますし、感情が安定していると、冷静な判断ができるため、焦りによるケアレスミスを減らせます。「自分の機嫌を自分で取れている」という感覚は自信につながり、自己肯定感も向上します。
嫌なことがあっても、自分で上機嫌に戻すことが可能なら、不機嫌に引きずられて時間を無駄にすることがなくなり、人生の質(QOL)を底上げする大きな力となります。
如何にして上機嫌を獲得するか
不機嫌と比べ、上機嫌が圧倒的に良いということはわかりました。
でもここまでは、誰もが本能的に知っていることです。
問題は、不機嫌になりやすい状況のなかで、いかにして自分の心を上機嫌に持っていくかとうことですよね。
先ほど、上機嫌は一種の技術だと言いましたね。
作家の斉藤孝さんは著書の中で、自らの意思で上機嫌を形から作って、脳をその気にさせてしまう、など具体的な方法を紹介されています。
確かに、自らの意思で感情をコントロールすることができれば、それは技術として素晴らしいことだと思います。
どんな領域でも、一人前としてやっていくのには技術の習得が必須です。
「手に職」と言われる技能職以外でも、接遇の技術、営業の技術など、人は多くの技術を身に着けることによって、社会の中で地位を確立していきます。
上機嫌もそれと同じレベルのものであるというのは、確かにそうかもしれません。
自分自身が今回悪いリズムに入ってしまったいくつかの事柄について、具体的にどういう技術を使ったら解決できそうかを考えてみました。
体の痛み、不調
痛いところがあると、何をするのも辛く、やる気が出ないというのは、以前の記事で書いた通りです。
体を休ませなさいという生理的なアラートでもあるので、そのまま一人で休んでいられる状況であれば、それで良いのかも知れません。
ただ、いくら社会で一線を退いた人であったとしても、実際にはずっと寝ているというわけにもいきません。
多くの人は仕事もあるでしょうし、趣味の予定が入っていたり、少なくとも家庭生活は続けていく必要があります。
私などは恥ずかしながら、体調の悪い日は、口数少なく暗い顔をして、人からみても不機嫌そうに見えていると思います。
それどころか、まわりの人が普通に元気で食欲旺盛だったり、大声で楽しそうに話していたりするだけで、何の罪もないその人のことを無神経に感じ、恨めしく思ったりさえしてしまいます。
こんな時、自分の気分を明るくし、周囲にも悪くない印象を与える工夫、技術というのはあるのでしょうか…?
結局、不機嫌になっても痛みが去るわけではないんですよね。
むしろ、何とか気分を上げた方が、体の好循環を呼んで痛みが早く去る可能性もありますし、何とか陽のエネルギーに変換しようとしている姿は、おそらく周囲にも好印象を与えるのではないかと思います。
技術という点で言うと、一つには痛みで弱っている自分の情けない弱虫ぶり、ちっぽけさを客観視し、これを実況中継して嗤ってみることです。
自分のことを笑うのだから罪はありません。
また痛みを擬人化し、愉快なキャラにしたてて楽しむのも一つです。
笑える心の余裕ができてくると、他人に対する視線も寛大になるものです。
一緒にいる人には機を見て自身の体調のことを自己開示しつつ、決して暗い顔はせずに(自虐ギャグなど加えながら)笑えれば最強じゃないかと思います。
とはいえ、体が不調の時にどうふるまうかについては私なんかはまだまだ全然ダメで、もっと多くの経験やノウハウをお持ちの方もいらっしゃると思います。
もし差し支えなければ、アドバイスなど頂ければ嬉しいです‥
世の中の不条理をどうするか
世間で起こっている嫌な事件を知ると、気分が下がりますよね。
社会の不正や不条理に対して憤ることは大切だと思います。
ただし感情に飲み込まれてはいけません。
以前も書いたように、ここでは自分がコントロールできること、できないことを冷静に判断し、対処することが大切です。
事態を客観視し、打つべき手があれば冷静に手は打つものの、その結果についてそれ以上自分の力が及ばないものであれば、引きずらないことです。
いつまでもそこにこだわって不機嫌でいるより、自分の手の届く範囲を幸せにするために、周囲の人の気持ちを明るくできることにフォーカスし、力を注ぐことがコツです。
不機嫌になることはやめ、上機嫌になれることをする。
これは精神衛生上良いことなので、何より自分が幸せな気分になれます。
身近にいる「問題のある人」に対して
これも大きなテーマの一つです。
常に身近にいる人が、自分をしばしば不機嫌にしてしまう存在の場合、ある程度の距離をおくことはできても、ずっと会わないわけにいかないことが殆どですよね。
根っからの悪人というわけではないし、本人に悪気があるわけでもない。けれども自己中心的な言動が周りの人に迷惑をかけていることに無頓着で、同じことが繰り返される…
憎めないところを見つけて、その人のことを好きになることができれば、それは一番良い解決法なのかもしれません。でもそれが難しく、その人の行動による不愉快な実害が続いてしまう場合はどうすれば良いのでしょうか。
その人に考えや言動を変えてもらうことはあっさり諦めて、できるだけ淡々と接することです。
そして、自分と相手の持ち分をはっきり分け、まずは自分が相手の気まぐれによって必要以上に影響されない様にするのが第一です。
このラインが明確になり、自分が不機嫌になる要素が除かれると、相手は「嫌な人」から「興味深い性格の人」に変わります。
そうなれば、心に余裕ができ、相手の行動を面白がったり、さらに進めば相手の行動を上手に茶化すなどして、上機嫌で対応できるようになるかと思います。
常に意識したい「にもかかわらず笑う」
自分の体調が良く、物事が順調に進んでいる時は、誰しも自然に上機嫌になります。
問題は、これまで書いてきたような「逆境におかれた時」です。
身体の不調、世の中の出来事、人間関係など、不機嫌になりやすい状況にこそ、上機嫌でいることの重要性が高まります。
ここで思い出されるのが、ドイツにおける有名なユーモアの定義である、「ユーモアとは『にもかかわらず』笑うことである(Humor ist, wenn man trotzdem lacht.)」です。
アルフォンス・デーケン氏などの紹介により日本でもよく知られているもので、悲しみや困難、ピンチなど「本来なら笑えないような状況」に直面したとき、自分自身を客観視し、他者への思いやりとしてあえて笑顔や朗らかさを示すもので、私も以前記事の中で書いていました。
最近、少しネガティブな感情に支配されることが多かったので、今回あらためて記事にしてみました。
私の様な還暦過ぎのおじさんは、特に不機嫌でもなく、全く普通にしていても、他の人からは無愛想で不機嫌そうに見えてしまいがちです。
これは、しっかり自覚しておかなければいけません。
「笑う理由があるから笑う」のではなく「笑うことを自分で選ぶ」という意識が必要で、たとえ悪い状況が変わらなくても「この出来事は私の心を完全には支配できない、笑える余地だけは誰にも奪えない」という意志をもって、「上機嫌でいる」ことが大切です。
既に人生も終盤に差し掛かっていますが、これからますます逆境が増えてくる今だからこそ、些細なことに感情を支配されることなく、上機嫌でいるという技術を習得したいと思っています。
本日もお付き合いいただき、有難うございました。
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