観戦記 第33節 RB大宮アルディージャ VS 藤枝MYFC
概要
第33節
2025/10/18
大宮VS藤枝 1-0
得点:大宮: 36' 豊川
@NACK5スタジアム
*現地観戦*
藤枝印象

基本となる守備時陣形はいつもの3-4-2-1。
前節のカターレ富山戦から、金子、榊原、松下、楠本と、四人も変更してきてたけど、各々変更した理由まではちょっとわからず。
とはいえトップの矢村、シャドーの浅倉、左WBのシマブクら、藤枝の攻撃を引っ張る怖い選手は健在。
藤枝の守備のキモはハイプレスとサイド圧縮。
矢村を筆頭に3トップでハイプレスを厭わずかけてくるのと共に、中盤で片サイドで圧縮して、体をバチバチに当ててボールを奪う守り方。
詳細はプレビューに書いたので、そちらをご参考に。

一方の攻撃時のビルドアップ。こちらも詳しくはプレビューで書いたんだけど、GK北村が積極的にビルドアップに参加する特徴的なやり方。
右CB久冨が高い位置を取って、左CB森と中央CB楠本が大きく開き、その間にGK北村が入ってくる感じ。今日のボランチはそこまで縦関係ではなかった印象。また、前節のカターレ富山戦ほど左CBはSB化してなかった。
あと富山戦より、両WBがサイドの高い位置に張って、その分シャドーの二人が内に絞っていた印象であった。
*富山戦はWBが、もっと中に入って攻撃参加していた
これは大宮と富山、相手によってやり方を変えたのかな?それとも富山戦がDAZNで全体像が見えてなかったから、自分が気づかなかっただけかな?
大宮陣形

守備時の基本陣形は、ジュビロ磐田戦、ベガルタ仙台戦と同じく中盤がダイヤモンドの4-3-1-2。
右SBには茂木が入り、関口はベンチ入りせず。怪我とかでなければいいのだが・・・。
そしてCBにはV・ファーレン長崎戦以来、4試合ぶりに吏音が帰還ッ!U-20 W杯に引き続き、ゲームキャプテンとしてチームを引っ張る。
宮さん就任後の2試合で3得点と攻撃を引っ張っていたFWカプリーニは、今節は累積で出場停止。そのためトップ下から豊川が1列上がってサンデーと2トップを組む。豊川がやっていたトップ下には谷内田が抜擢された。
トップ下かなとも思ったシルバは引き続き右CMFに入り、広範囲を守備カバーする役目を担った。
*あ、4-3-1-2の3の両端って言うのがめんどいので、今回から泉とシルバの位置はCMFと呼称します
プレビューで書いた通り、GKを交えた特殊な藤枝のビルドアップに対し、宮さんがどんな感じのプレスでハメていくかに注目。
今日はマーク相手が1対1ではっきりしているわけじゃあなく、場面場面でチーム全体でスライドやマークの受け渡しをして対応していた感じ。というか自分が理解しきれてないだけかもだけど・・・。
・SB化する右CB久冨は泉が見る
・高い位置を取るWBは、それぞれのSBが見る (シマブクVS茂木、榊原VS下口)
・2CB+GKには2FWでプレス
・OMF谷内田はボランチを1枚捕まえて、時に2CB+GKのプレスにも参加
・シルバはDMF世瀬+左CB森+左WBシマブクもを見る (*大変*)
ってな感じだったかなぁ?
とにかくシルバが中盤を広範囲に動き回って、各個撃破してくれていた印象。
ボールが左右に動くたび、ボールホルダーが変わるたびに、マークの受け渡しと守備陣系のスライドを行って、チームとして連動して対応していたんだけど、宮さんがこの2週間でみっちり仕込んできたのかな?
この辺は1回現地で見ただけだと理解しきれてないので、DAZNで見返して勉強しないと…。

ビルドアップ時は右SBの茂木がWB化し、3バックに可変するのもここ2試合と同じ。
ただ今日は前2試合よりも、泉が非常に高い位置で左サイドに張り付くように陣取っていた。
*茂木も高い位置で張ることもあったが、上がりっぱというわけでなく、臨機応変に最終ラインまで戻って、ビルドアップに参加なりしていた
*シルバは小島より若干高め?
泉を張らせた狙いの一つは、藤枝のWBを押し下げたかったってことかな?
あとは泉の攻撃を活かすため?
仙台戦の時も、前半途中くらいまで泉が中央でボールを受ける事が多く、サイドをあまり有効活用できてなく、途中から攻撃時に外に張るように修正してきてた(ように自分には見えた)んだよね。やっぱり泉はサイドでその攻撃力が増すタイプなので、今日のポジション取りはサイドで勝負させるために、チームとしてお膳立てしてきたのかなぁと見てて思った。
あ、ビルドアップである程度相手陣地に押し込むと、3バックも解除して、左CB下口の攻撃参加を容認する感じだった。
下口の攻撃参加も磐田戦・仙台戦より多く、今日の得点も下口のクロスからの物であった。
試合展開 前半
両チームとも密集を作りたがりさんなため、中盤が縦にも横にもぎゅっと狭まった中に選手が集まった感じの、予想通りな展開に。
今日、この密集サッカーで違いを見せていたのは小島。
アンカーの位置で、狩り場の網から抜け出てきた選手や、抜け出そうとしてきた選手をことごとくCB前で潰し、且つインターセプトで相手のパスを狩って、藤枝の攻撃の目を摘んでいた。
また攻撃面でも、敵が密集する狭い局面で、細かいタッチでの持ち運びや、正確なパスで大いに違いを見せていた。
特に前半は中盤で無双していて、個人的な今日のMVP★。
さて、前半序盤にチャンスを作ったのは藤枝。
プレビューで書いた通り、藤枝のビルドアップに対してどんなプレスで行くのか着目しながらの試合観戦。
おー、スライドしてるー。おー、マーク受け渡ししてるーとか、自分の思考が追いつかないまま、今日も前線からハイプレスに勤しむ大宮。ただ、序盤はあまりハイプレスが噛み合っておらず、藤枝に中盤まで運ばれ、密集を抜けられてしまう。
そして、CBを上げて人数を多くしている右サイドにボールを送り、フリースペースをうまく使われ、チャンスを何度か作り出されてしまう。
仙台戦でもこの右スペースを使われてのピンチが何度かあったので、やはり相手も狙ってきているような感じ。
でもまぁ、試合後の吏音のコメントで「多少後ろはリスクを負っている」との事なので、このあたりはある程度織り込み済みでの戦い方ではあるとは思われる。後ろでリスクを負ってでも、中盤~前線で狩っていくって事かな、と。
ただ、この右のスペースを使われるってのも、前半の中盤ぐらいからはほとんどなくなり、また明らかに大宮のハイプレスもこの辺りからハマりだし、藤枝の攻撃が停滞することに。
恐らく飲水タイムで、何かしらの守備の修正が入ったのかなとは思うんだけど、初見ではよくわからず、一体何だったんだろ?ちょっとDAZNで見直さなあかんですな。
藤枝がいい攻撃を見せる一方、序盤から中々いい攻撃ができていなかった大宮。
藤枝のハイプレスはアンカーの小島(噛み合わせ的にフリーになりやすい)を絡めたりして、ある程度いなせてはいたが、中々藤枝の密集を突破できず、ゴール前まで持っていけない時間が続く。
高く張った泉を使ったサイド攻撃や、ロングボールによる裏抜け★サンデーも中々活用できず。
しかし36分、そんな大宮に先制点。
ボールを長い間握ってパスで相手を揺さぶりつつ、左サイドで形を作る。そして攻撃参加した下口のクロスを、ペナ内のシルバが冷静に胸で落とし、豊川が右足で蹴り込んだ!
パスで何度も相手を動かして隙きを伺いつつ刺せた得点で、クロス上げた時点でペナ内に6人を入れていたのも実った、遅攻のお手本のような得点に♪
ともあれここまで中々攻撃の手がなかった中での得点という事で、試合の流れ的にも重要な先制点に。というか、これファーストシュートじゃなかったのかな?それまでシュートを撃てた記憶が無いほど、攻めあぐねていた中での豊川の一撃であった。
先述の通り飲水タイム後ぐらいから大宮のプレスがハマるようになって、攻守のバランスがよくなったからか、大宮の攻撃が徐々に回るようになってくる。
37分の小島ボール奪取→豊川スルーパス→サンデーシュート
42分のCKからの吏音のヘッド
45分の下口クロスへの谷内田のワンタッチシュート
等々、前半の終盤は大宮が惜しいシーンを何度も作り出す。
この辺りでは、少ないタッチによる縦パス・斜めパスによって、藤枝のプレスをうまくいなす事ができていた。45分の谷内田のシュートの起点となった茂木の斜めのパスとか、おー!って感じだったよね。
あと何分か忘れたけど、シルバから泉へのワンタッチのロブスルーパスもセンスを感じたなぁ。
という事で1-0で前半終了。
序盤は藤枝ペースの試合運びで、中々チャンスを作れなかった大宮。しかし、飲水タイムぐらいから修正があったのか、大宮の守備プレスがハマるようになって、攻守のバランスがよくなる。
大宮はその流れから先制し、その後も決定機を何度も作るも、シュートを決めきれず追加点まで至らなかった感じ。
飲水タイムを挟んでペースが反転したような印象の前半戦だった。
試合展開 後半

後半頭から藤枝はシャドーの金子を杉田に交代 (意図はよくわからない)。
あとこれは後半途中に気づいたんで、いつから変えたのか不明なんだけど、藤枝は前半の3-4-2-1 (5-4-1)プレスから、シマブクを下げない4-3-2-1プレスに変更してきてた? *ブロックは5-4-1で変わらず
ちょっと記憶が不明瞭なんで、ここはDAZNでの見直しポイント。(間違ってたらスミマセン)
前半の終盤から大宮の中盤の3枚 (シルバ・小島・谷内田)の誰かがフリーになってパス繋げられてたから、最終ラインを削って4バックプレスにして対策してきたとかかな?
ただ、試合展開的には前半の最後から引き続き、大宮のペースで試合が進む。
・46分:ショートFKからの茂木のヘッド
・56分:泉の左突破からのクロス→谷内田空振り
・58分:ポジトラカウンターからの谷内田スルーパス→サンデークロス→豊川
・65分:谷内田のスルーパス→サンデーとGKの1対1
等々、いつ追加点が入ってもおかしくないチャンスを幾度も作り出す (が、ゴールネットは揺らせず)。
一方の藤枝の攻撃は停滞。矢村の反転シュートなどもあったが、前半序盤のように大宮のスペースを活用できず、ボールをある程度握れど、ゴール前までボールを運べない時間が続く。
優位に試合を進める大宮は、67分に泉→津久井、豊川→健勇、73分の谷内田→和田さん、サンデー→藤井の交代。仙台戦では交代策後にシルバがトップ下に入ったが、今日は和田さんがトップ下を務めていた。
交代策後も、81分の健勇&茂木の連続シュートや、85分のカウンターからの津久井→健勇の落とし→藤井フィニッシュなど、決定機を複数構築するも、追加点を奪えない。
後半も引き続き前線~中盤のプレスで、藤枝の攻撃をある程度阻害できており、崩されての失点の怖みはあまりなかったが、事故やセットプレー等いつ起こるかわからない失点の可能性に怯えつつ、目が離せないまま試合終盤に進む。
88分のゴール前のFKのピンチも、笠原がパンチングでクリアして難を逃れる。
しかしクリア時に相手と交錯した笠原が腕を痛めてしまい、ピッチに倒れ込み続行不能に。傍目でも笠原が相当痛そうにしていたから、次節以降の出場にも影響がありそう。。。
すでに交代枠を5枚使い果たしていてどうなる事かと思ったけど、笠原は脳震盪とみなされ、GK加藤との交代が許される事に。今日テレ玉で解説していた栗本さん以来の臨時GKにはならず、そこは一安心。
大宮サポ全員が、声援で今シーズンリーグ初出場の加藤の背中を押し続ける。そして最後の藤枝のFKも、その加藤ががっちり腕で抑えて守りきり、ここでタイムアップ。
ラストはアクシデントがありつつも、しっかり守りきり、1-0で大宮が押し勝った!
雑感
ゴール期待値「大宮:1.85 VS 藤枝:0.64」と、試合内容的には大宮がまさった形の試合であった。
前半の飲水タイムぐらい以降は、前線からのプレスもハマり、単発の攻撃はされども、藤枝にほとんどチャンスを作らせていなかったため、崩されて失点するイメージはほとんどなく試合を見ていられた。
ただ、幾度も作った決定機で追加点を奪えなかったため、終盤までヒリヒリしたゲームであり、最後はなんとか無失点で乗り切った試合であった。ふひー。
今日の大宮の何よりは小島。前述の通り、攻守に渡り中盤で違いを生み出していた。
続いては吏音。
やはり吏音が中央に入ると守備もビルドアップも安定する。
特に今日はチーム全体として、前線のプレスのために守備スライドとマークの受け渡しが多発する試合であったため、どうしても生じてしまうマークのズレやスペースを、持ち前のカバーリング能力で広範囲に渡って潰しまくり、ピンチを何度も何度も未然に防いでいた。さすが。
U-20主将の経験を経て、今日もキャプテンとして審判と何度も交渉したりと、キャプテンシーも存分に発揮していたはず。
三人目は谷内田。
今日はトップ下に入り、まさに司令塔として活躍。前を向いた時に出すスルーパスは、今日の大宮の大きな武器になっていた。やっぱりフリーでボールを持った時の技術と、選択眼はさすが。あとは56分のシュートがミートしてればなぁ・・・。
守備でも、相手ボランチを抑えながらも、機を見て相手GKまでプレスに行くなど、トップ下として宮さんの戦術にも順応していた。
とにかく今日は大宮のプレス原理や修正、WBの立ち位置の微調整だけでなく、藤枝のプレスのやり方等々、DAZNで見直して確認&勉強しなきゃいけない事が多い、中々密度の濃い試合だったかな、と。
*DAZN見直して間違ってたこと等あったら追記予定
とにかく、4バックビルドアップの磐田・仙台に続き、特殊ビルドアップの藤枝も前線からのプレスで狩る事に成功した宮沢監督。あの対策が難しい藤枝のビルドアップを抑えきったのは何より何より。
目に見える形でも就任後3連勝という、最高の結果に。
この日行われた他の上位陣の試合では、敗戦したジュビロ磐田がPO圏から後退した反面、サガン鳥栖と徳島ヴォルティス、そしてV・ファーレン長崎は順当に勝点を積み上げた。翌日の水戸ホーリーホックVSジェフ千葉、及びベガルタ仙台の結果も気になるところ。
大宮としても最終盤、離されないで食らいついていくべし!
