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観戦記 PO準決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉 VS RB大宮アルディージャ


概要

PO準決勝
2025/12/7
千葉VS大宮 4-3
千葉得点: 71’カルリーニョス、77’エドゥアルド、83’姫野、87’河野
大宮得点: 20’泉、32'関口、48'シルバ
@フクダ電子アリーナ
*現地観戦 (自転車自走)*




大宮陣形


レノファ山口戦から数名交代。
怪我の豊川の代わりにトップ下には健勇が入り、カプリーニと津久井の2トップに。津久井は大宮でシャドーの経験はあるが、最前線は初めて。
ベンチ入りもしなかったサンデーは体調不良だったのかな?
津久井が前線に異動したことで左CMFには泉が復帰し、また、左SBをイヨハから下口に戻していた。

4-2-1-3でビルドアップする千葉に対するプレス原理は、2CBには2FW(津久井&カプ)が、下がり目のDMF田口にはトップ下の健勇が、両SBには両CMF(シルバ&泉)が、両WGには両SB(下口&関口)が当たる。また、ボールと逆サイドのCMFが中に絞り、DMFのエドゥアルドを見る事が多かった。そして、小島がトップ下を見て、千葉の3TOPに4バックであたる感じ。*Aジュビロ磐田戦と同じ
とにかくサイド攻撃が強い千葉の両WGを抑えるためにも、関口と下口の両SBの守備は非常に重要になってくる。

攻撃時は関口が上がる3-4-1-2可変。今日はトップ下に高さのある健勇が入った事もあり、豊川のように下がって貰いに来るというかは、前線でロングボールのターゲットになる事が多かった(そして空中戦に勝ちまくっていた!)。GKなど後ろからのロングボール時は、健勇が最前線で津久井とカプがシャドーになる、三角形が入れ替わる3-4-2-1みたいな感じになる。
(ゴールキックの際は泉が中に絞って位置してんたんだけど、ボールを失った後の中央突破カウンターに備えていたため?)。

あと今日は前半途中から、下口を上げた4バックでビルドアップする事がいつもより多かった気がしたんだけどどうだったんだろ?DAZNで見返さないと。



千葉のやり方


基本陣形は4-4-2
前節のFC今治戦で負傷退場した椿はやはり出場できずSHは右に左利きの杉山、左に右利きのイサカが予想通り立ってきた。
守備時は2FWが、大宮の2CBにマンマーク気味に当たる感じでファーストプレスに行き、引いては4-4-2ブロックを組む感じ。



そして攻撃。
千葉の攻撃は色々とバリエーションがあって、どのやり方で来るか着目してたんだけど、SHがWG化してサイドに張る4-2-1-3でのやり方をしてきた。
FW石川が少し下がって後ろからのボールを引き出す役割(石川が最前線に入る4-2-4の時間も)。
あと2DMFは、どちらかというと若干田口が下がり目で、エドゥアルドが上がり目の事が多かった(中盤3枚で「く」の字を描く感じ)。

この4-2-1-3はプレビューで書いた通り、予想通りの陣形だったんだけど、
・ストロングであるSHをWG化させて、サイド攻撃強化
・大宮のトップ下をボランチ2枚で挟む
・大宮の4-3-1-2プレス回避とカウンターケア
・・・等々、狙いがあったんじゃあないかな。

千葉の狙いはやはりサイド
前回対戦の時もそうだったけど、サイドの高い位置で張るWGにSBやボランチを加えて数的同数、もしくは数的同数+1でサイドを攻略しまくっていた。



試合展開 前半


立ち上がりは千葉のペース。
3分の左から作られてからの中央石川のシュート、7分の右からのフリーでのクロス、9分の下口が釣り出されて裏取られ、等々、危惧していたサイドから何度もピンチを作られる。
また、14分のCKからのシュートは加藤の好セーブで何を逃れた。

とにかく序盤は千葉がボールを握り、また大宮のビルドアップも中盤のプレスで潰されて、中々大宮が落ち着いてボールを握れない展開で進む。
*15分の下口のスルーパスからの泉の突破は惜しかった。


前進できず、良い攻撃に繋げられない大宮だったが、20分、デザインされたショートCKから、ファーで吏音がヘッドで折り返したところを、ニアの泉が頭で押し込んで先制に成功!
ピンチが続き、大宮としては嫌な流れであった中、セットプレーで効率よく得点ができた。
余談だけど、これが大宮史上初のVAR判定に。


得点後から徐々に大宮もボールを握れるようになる。
今日はロングボールを多用し、その出口として健勇を目がけて蹴り込んでいた。今日の健勇は空中戦の勝率がすこぶるよく、前半は前線の攻撃の起点となっていた。前線3枚はうまい具合に縦関係を入れ替えて、健勇トップ下システムの良さを見せていた。
また2TOPのカプと津久井も前線でボールキープできており、千葉を押し込むのに貢献。長身の津久井は前線でロングボールに競ったりもでき、シーズン中、もっとFWでのプレーを見てみたかったなぁと、試合見ながら思うぐらいの動きをしていた。

中盤でのプレスもハマるようになり、中盤ではシルバが何度もセカンドボール争いに勝ってくれるようになる。
・・・ただ先制した後も千葉の攻撃は受け続け、25分は左で数的不利を作られたり、30分のロングカウンター、31分の下口のパスミスからの決定的ピンチなどあったが、GK加藤がことごとく弾き返してくれた!


そして32分、敵陣でボールを奪ってから逆サイドに展開。フリーの関口がペナ外を横断する形で持ち運び、利き足とは逆の左足でミドルシュートを放つ。これがDFに当たってディフレクションになるも、シュート威力が強く、そのままゴールに吸い込まれていって、大宮の追加点となる。
いや、関口のカットインからの左足の強烈ミドルは、どこに隠し持ってたんだ!って感じだった。

ということで0-2と大宮が2点をリードして前半終了

ただ、いつものようにサイドで数的同数を作ってチャンスを作っていた千葉の方が、内容的には良かった前半で、大宮としては冷や汗をかいたシーンが多かった。前半のゴール期待値は「千葉:1.46 VS 大宮:1.07」と、千葉が結構ゴールに迫っていた事がわかる結果に。
ただ、その千葉に立ちはだかったのはGK加藤。前半は好セーブを連発し、チームの無失点に大きく貢献。このまま終わっていれば、今日のMVP級の活躍だったんだけどなぁ…。


試合展開 後半

2点を追いかける千葉に交代なしで後半へ。リードしている大宮も交代選手は無し。

開始早々の48分、またもショートCKからシルバがミドルを千葉ゴールにぶち込んで、0-3と大宮がリードを広げる!
去年猛威を振るったシルバのミドルだったけど、今年はここまで決まっていなく、この大舞台で炸裂して眼福眼福。


3点差をつけ、これでPO決勝に大きく近づいた大宮。後は、ゲームをうまくコントロールして、クロージングするだけ!






4-3で敗戦!






雑感


大量リードも束の間、あっという間の4失点で、RB大宮アルディージャの今シーズンが終了してしまった。

攻め焦る感じではなかった千葉は、71分のカルリーニョスのボレーを皮切りに、わずか16分間に4得点を決め、あっさり逆転に成功。
最後のCKは点を取るため前線に3人残した状況だったので、仕方のない部分はあるけど、3点目とかは本当あっさり取られちゃったなぁ…。

シルバの負傷離脱が予想外だったのもあったけど、途中投入の和田さんの立ち位置が変わったり、2ボランチ(4-2-1-3)にして不安定化したり、失点後はバタバタし過ぎて、千葉の流れに飲み込まれてしまった…。

いやー、Hベガルタ仙台戦みたいに、テツさんのレガシーである5-4-1ブロックで固めて、時計をうまい具合いに進めてれば、3点差(実質2点差)を守るのはそこまで難しくないミッションのはずだったんだけどなぁ。
なんというか、「狩る」というフィロソフィーが縛りになっちゃって、ブロック引き込もりは好まれないとかがあるのかと邪推してしまった。

SB裏を突かれたり、密集抜けられて広大なスペース使われたり、サイドチェンジを有効に使われたり、ロングボールでプレスかわされたり、試合を重ねる事で相手チームに研究されて、最近は大宮の嫌なとこをやられちゃってる感があるので、勝利のためには現実的に、引きこもる時は引きこもる選択肢も有効に使ってほしいなーと思った次第。
今日の試合だけ見れば、結果論的な事も多分にあるのは重々承知してるんだけど、どうも愚痴が多くなってしまった…。


ともあれこれで2025年度の大宮の、長いようで短かった冒険は幕を閉じる事に。
昇格はできなかったけど、毎試合毎試合、非常に楽しい思いをさせてくれた事は間違いなく、今から来シーズンが楽しみなのも事実。
今シーズンこれだけできたので、RBが本格介入する(ハズの)来シーズンは、もっともっと強く楽しいサッカーを見せてくれるはず!

とにかく、選手・スタッフのみなさん、お疲れ様でした!

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