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観戦記 第1節 RB大宮アルディージャ VS アルビレックス新潟 26/27


概要

第1節
2026/8/8
大宮VS新潟 1-0
大宮得点: 5'山本
新潟得点: なし
@NACK5スタジアム大宮
*現地観戦*




新潟印象

新潟スタメン


プレビューで見た、百年構想最終戦のコンサドーレ札幌戦から大きくは変わらないメンバーに。

怪我から復帰の守護神バウマンがGKに返り咲き、ボランチの1枚が白井→新井に変更。
そしてFWの一角には、町田からレンタル加入(プレビューのIN/OUTに入れ忘れてた…)の新戦力である桑山が入ってきた。桑山は184 cmの大柄なFWで、体格を活かしたポストプレーなどで前線で基点を作れるプレイヤー。
好きな選手である小長谷はコンディションが間に合わなかったみたい…。

札幌戦の4-2-3-1から4-4-2に変更しており、2TOPでは桑山が前線で基点になり、アジリティのある若月が裏抜け等を狙う役割分担。
思ったよりボールを握って攻めてきており、札幌戦ほどロングボールとショートカウンターを重要視していなかったように見受けられた。

守備は暑さもあってかミドルブロック優先。試合序盤は結構ハイプレスをかけてきていたが、前半の途中からミドルブロックに舵を切っていた感じだった。



大宮陣形


大宮スタメン

Sub: 笠原、村上、木寺、小島、中山、バンク、小林、杉本、マギー

PMの浦和レッズ戦から木寺→関口のみの交代。浦和戦で途中退場だったカルリ、山本、尾崎も無事にピッチに立ってて一安心。

また浦和戦から西尾と尾崎の位置を交換し、尾崎が左CBに入ってきた。3バック可変をあまりやらなくなって西尾を左で使う必要性が薄まったことに加え、恐らくこれは尾崎に左サイドのスペース管理をさせるためだったんじゃあないかと。
浦和戦でもSB裏を狙われがちではあった中、左SB裏のスペースを埋めるため、スピードのある尾崎を左に配置したと思われる。そしてその狙いがしっかり当たって、この試合で何度も行われたFW若月との裏抜け駆けっ子勝負に尽く尾崎が勝利し、ピンチの芽をつんでくれていた。特に15分、32分、39分の対応は、本当に尾崎のスピードが活きた素晴らしいシーンであった。
自分のシーズン前の予想通り、ハイライン守備において尾崎のスピードはこれからも重宝されていくハズ!


ハイプレス時はこの4-1-2-3(4-1-4-1)で規制をかけにいく。
ただ浦和戦もそうだったんだけど、宮さんほどの前からのハイプレスは抑えめで、前線で取り切る意図はそこまでなく、結構高い位置でミドルブロックへ移行していた。
これが暑さのためなのか、暑くなくてもそうなのかはシーズンが進めば明らかになるハズ。


ミドルブロック・ローブロック


そして、ミドルブロックでは山本がボランチの位置まで下がった4-4-1-1で中盤に網を張って、更に押し込まれるとローブロックでは4-5-1に。
今日はリードした最終盤、ローブロック引いて守る事になったんだけど、後ろに引いて守るとか久々に見た気が・・・。



攻撃時のビルドアップは浦和戦ほど後ろからの繋ぎにはこだわっていなく、縦に速く、カルリーニョス狙いのゴールキック等ロングボールも適宜活用していた感じだった (浦和戦はカモフラージュだった?)。

3-1-3-3ビルド

あと浦和戦では見られなかった可変ビルドアップもやっていて、それはこんな感じの3-1-3-3
聖が最終ラインに残って関口がWGの位置まで上がってサイドに張る感じ。そして、その分カプが内に絞って山本がトップ下になる。
4-1-2-3だとWGがサイドの高い位置に張って、全体の幅を広く取る事が基本なんだけど(そのため今日もサイドチェンジのいい攻撃が多かった!)、明らかにカプが中に絞ってることが何度かあって、その際はこの形を取っていた。これはチームとして意図的にやっていて、流れの中のたまたまではなかったと思う。
他にも色々隠し持ってるんじゃあないかと期待が膨らませてもらったので書かせてもらった。


守備時のハイプレスは抑えめではあったんだけど、RBの代名詞ゲーゲンプレスは健在で、やはり大宮の戦術の核となっていた。今日も相手陣地で奪われた際のネガトラ時の反応が半端ないほど速く、ボールホルダーに瞬時に複数人で囲んで何度も奪取していた。おかげで途中結構な時間、新潟は自陣から脱出する事に四苦八苦していた。
んで、このゲーゲンプレスにおいて魅せたのが山本!百年構想からポジションは変われど、ゲーゲンプレスの強烈さは変わらず、ネガトラの瞬間に相手にプレスに行く切り替え速度は凄まじい物があった。今日も何度もゲーゲン決めていたんだけど、特に51分のピッチ中央で決めたゲーゲンが本当に素晴らしく、試合通して一番興奮したシーンだったかも。


*39分の尾崎の裏ケアや、51分の山本のゲーゲンがUPされてた!*





試合展開 前半



26/27シーズンの開幕戦、開始5分で早くも大宮に先取点が生まれる。
相手のクロスのキャッチしたグローバーから、素早く右でフリーになっていたカプにボールが出され、カプがスペースを一気に前進大外を回る関口のフリーランによってできた内に切り込むスペースをカプが利用し、ここぞという位置にスルーパスを出す。そしてとびきりの動き出しで飛び出した山本が、角度の無いところからシュートを決めきった!
絶妙な動き出しからのチャンスをしっかり決めきった山本も凄かったけど、グローバー、カプリーニ、関口、それぞれの良さがなかったら生まれなかったチームで取った電光石火の得点であった。


序盤はハイプレスで大宮を押し込んできて、スローイングなどからチャンスを何回か構築した新潟であったが、10-15分ぐらいからハイプレスを抑えてくると、大宮のゲーゲンプレスとミドルブロックでボールを保持できず、前進できなくなっていく。
新潟のストロングの一つの若月の裏抜けは先述の通り尾崎が潰し桑山のポストは対人が強い西尾が潰す。今日のCBコンビはそれぞれの長所をうまく表現できていたんじゃあないかな。
ということで新潟の攻撃的に、前半は左サイドで1対1を仕掛けられるシマブクで勝負させるぐらいしか手がなかったような印象で、非常にうまく大宮が守れていた。

一方で大宮は18分の山本のクロス→泉のヘディングシュート、19分のカプの強引な突破&クロス、23分の聖のクロス→カルリのヘディングシュートなど、サイドからチャンスを何度も構築。聖のクロスがしっかり攻めの中に組み込まれていて何より何より。
40分の中央で複数人で囲い込んで奪ってからのカウンターも良かった♪

そんなこんなで1-0で前半は終了

途中からは大宮のゲーゲンプレスが滅茶苦茶効いていて、新潟は自陣から進めない時間が長くなり、ほぼほぼ新潟の攻撃をシャットアウトできていた。
攻撃面でも、ゲーゲンからのショートカウンターのみならず、後ろからの繋ぎからのサイド攻撃、前線のカルリとカプのキープからの展開、新可変ビルドなども随所に見らた。

1点のみならず追加点はほしかったものの、高い攻撃力を見せる事もできていて、シンプルに「つよっ!」って感想が一番に来たような前半の内容だった。

前半のシュート数は「大宮:12 VS 新潟:4」、枠内シュートは7本と、やはり大宮がゴール前まで多く進めており、序盤以降、新潟はシュートまで持って行けていなかった。



試合展開 後半

後半も大宮ペースで試合が進み、48分の聖のクロスに飛び込むカプ、53分の山本のクロス→カルリヘッド、55分の泉の得意な角度からのシュートなど、ゴールに迫る。
*56分のゲーゲン合戦に敗れて、ショートカウンター食らったシーンはちょっと危なかった。

なんとか攻撃に転じたい新潟は59分に、前線で動きまくっていたFW若月をMF笠井に交代すると共に4-4-2から陣形変更。桑山をCF、笠井をOMFにする4-2-3-1 (4-4-1-1?)にしてきた(同時に新井→前田の交代も)。
ポストが得意な桑山と、ボールを受けるのがうまい笠井を縦関係にして、なんとか基点を作って押し込みたいところ。66分の桑山が最前線で潰れながらもキープして笠井にボールを落として、チャンスに繋げたシーンなんかは、二人のストロングが活かされた攻撃であった(←関口がナイス対応で潰した!)。

大宮も63分に山本・カルリ→中山・健勇に交代。
健勇がCFに入り、中山は浦和戦と同じく右IHに。山本は担架で運ばれていたんだけど、試合後普通に歩いていたから軽症である事を祈るばかり・・・。
*今日の大活躍を見ても、守備も攻撃の両軸の中心である山本が抜けてしまうとチームとして大打撃に・・・

交代直後、健勇のスルーから中山が抜け出すも、ラストパスが誰にも合わず追加点を逃す。やっぱり健勇は前線でためが作れるし、意表をついた浮き球パスとかスルーパスが本当うまい。

72分、聖の後方からのスーパーフィードでカプが一気に抜け出し、GKと1対1を作り出すが、ここはバウマンがスーパーセーブ!(*バウマンは78分のバンクとの1対1も止めていて、流石のセービング能力だった)
カプはこの動きで足を攣ってしまいバンクに交代。ここまであまり書けなかったけど、右サイドでのカプのキープや持ち運び、そしてゲーゲンプレスも素晴らしい物があった。守備時は最終ラインまで厭わず戻って対応しており、とにかくWG(あとIH)の運動量が非常に大きいサッカーにあって、この暑さであそこまで走りまくってくれるのはチームとして本当に助かっていた。


リードしている大宮は、主体だったミドルブロックから、ラインを下げてローブロックを敷いて現実的に引いて守るようになっていく。勝ってる時でも前からの守備を敢行していた宮さん時代には、引いて守るなんてほとんど見られなかったので、えらく久々の感が…。

そのため終盤は新潟がボールを握り、片方のボランチも上げて押し込む展開に(ただ大宮としては想定内)。74分に大西・奥村→佐藤・白井の交代。この交代で今まで左サイドにいたシマブクが右に部署異動
終盤、新潟が狙っていたのが右サイド(大宮の左)。左から右に幅を使った速いパス回しで大宮の4バックのズレを作り、そのサイドのズレをシマブクを使って突く狙いが多かった。シマブクを右に回したのもこの意図があってこそだったかと思われ。
そのため最後は聖がシマブクと1対1(対地・対空どちらも)で対応する事が多くなっていたが、なんとか耐えきってくれた。

81分にはここまでIHで滅茶苦茶動いていた豊川と、限界を迎えていた関口が下がり、小島と村上を入れて守備を固める大宮。村上が入って5バックにでもするのかなとも思ったけど、村上はSBに入り、4バックはそのままだった。
関口は交代申請が出るほど(?)本当に限界を迎えていたんだけど、そんな中でも交代直前の78分には、サイドチェンジからのピンチを見事に防ぎきってくれていた。お疲れ様!

そんなで終盤は新潟の猛攻が続く。
90分にはシマブクを森に変えて、右サイド(大宮の左)を突いていく狙いを更に明確化。
ATにはゴール前の混戦でグローバーが飛び出してしまい危ない場面があったが、ここは西尾がカバーしてなんとかブロック!

そして、そのまま大宮が逃げ切り試合終了。大宮は開幕戦を新潟相手に1-0で勝利した!


最終的なシュート数は「大宮:21 VS 新潟:11」、枠内シュート「9 VS 6」、ゴール期待値「1.64 VS 0.98」ということで、大宮が大きく上回ることに。

大宮としては沢山あったゴールチャンスで追加点を得られていれば、もっと楽な展開にできていた感じに。新潟は多分終盤にゴール期待値を上げてきたのだったとは思うけど、中々グローバーを脅かす危険なシュートは撃てていなかった(記憶では1本ぐらい)。

先述の通り、ローブロック組む終盤までは大宮のゲーゲンプレスが非常に効果的だった試合だったんだけど、平均ボール奪取位置は41.6 mという事で、やはり非常に高い位置で奪取できていた事がわかるデータに。ゲーゲンは何より大宮の生命線であるので、これは今シーズンずっと継続してもらいたいっすね。

また、百年構想では50%を割る試合がなかったボール支配率だが、この試合では48%となったのも、宮さん時代から変わった特徴の一つだと感じた。
(追記)A FC岐阜戦で50%きっていました。スミマセン



雑感


強さを見せた開幕戦


ゲーゲンプレスという主軸を保ちながらも、ロングボールとビルドアップを織り交ぜつつ、サイドチェンジによる幅を使った攻撃は多彩。また引いて守る時は、しっかりブロック敷いて守るという現実性も垣間見られた。
持ち前の攻撃力はそのままに、西尾・尾崎を中心とした守備、特に裏ケアやSBの高さのバランスなども整備されていた印象で、シンプルに強いサッカーだなぁと(特に前半は)強く思った。

追加点を取れてればもっと楽な展開になってたんだろうけど、攻撃のベクトル等、とにかく方向性は間違ってないはずなので、このままブラッシュアップしていってほしいっすね。

あえて言うと、成功しなくてももう少し裏抜けを試行する回数を増やして、相手DFラインに警戒させてほしいなぁとは思った次第。大宮のやり方見ると、相手チームはどんどんラインを上げてきそうなんで。まぁ、あくまで素人目線なんだけど。
あとは先述の通り、IHとWGの運動量が半端ないので、ここはうまいこと選手起用の妙でやりくりしてほしいっすね。

途中交代のバンクはボールを持った時に、平然と2人をかわしたりと流石の足下の技術を見せていたけど、チームが守勢に回った時間帯で入ってきたので、中々前で仕掛ける機会が少なかったかな。まだまだ出場時間は貰えるハズなので、得点が必要な時の前での仕掛けをもっと見てみたい!と強く思った。


とにかくこの方向性で行けば昇格も十分現実的なサッカーだと思うし、ハイプレス&ショートカウンター好きの自分としても非常に面白いサッカーなんで、この26/27シーズンに非常に期待ができるような内容の試合だったかと!

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