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熊谷五家宝訪問記(その5)花堤(中條商店)熊谷市 和菓子なスクチャイ216 2026.01.23

和菓子なスクチャイ216 埼玉県 > 熊谷市 

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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


五家宝 花堤(中條商店)熊谷市

花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」

1.5件目の訪問

1.堀内製菓
2.多祢仁
3.ニシダ飴
4.中島五嘉宝店

と訪問してきて本日最後の5番目の訪問は中島五嘉宝店からほど近い花堤だ。

これまでの五家宝店は「〇〇五家宝店」や「〇〇製菓」だったが、今回は「花堤」で、その名前だけだと花屋?着物屋?いったい何の店?と想像がつかない店名なのだった。

中には「多祢仁(たねに)」という変わりダネの名前もあったが、変わり過ぎていてむしろわかりやすかった。

しかるに「花堤」は「花」と「堤」で一見「お花」の店にも思え、何の店かは想像がつかない。

まあは華やかな何かを売っている店なのだろうとは想像は付くが、もしかして葬儀社?と誤解する人もいるかもしれない。

ともかく熊谷駅の観光案内所のオバチャンが紹介してくれた店なので五家宝を売っているのだろう。

ちなみに、その観光案内所のオバチャンは駅で買える紅葉屋以外の五家宝店で「梅林堂」を挙げてくれ、吾輩が街に繰り出す前にその駅構内の「梅林堂」直営店と思われる店に出向いて五家宝が買いたい旨を店員さんに伝えたのだが、あいにく今はもう生産していないと言った。つまり以前は作っていたのだそうだ。

今さっき近くの観光案内所で聞いたからやってきた旨を言うと店員のおねーさんは観光案内所が間違ったことを言わないように後で言っておくと言った。

つまり今後は吾輩のように五家宝を買いたい人が観光案内所→梅林堂となって時間の無駄にならなければいいことなのだ。

2.花堤に行く

観光案内所でもらった地図
花堤(中條商店)
花堤(中條商店)

花堤へは中島五嘉宝店から踏切を渡って右斜め方向だ。

地図の「太田熊谷線」という道路との大きめの交差点のところで看板が見えた。

熊谷駅から直接歩くと15分ほどで、花堤店舗の案内所リーフレットにもそう書かれている。

3.大阪弁の洗礼

本日5件目の五家宝訪問店で、それぞれで買った五家宝でエコバックが結構重くなっていた。

それで店舗内ベンチがあったので断って荷物を置かせてもらったのだが・・・

「お荷物、置いてもろて、ええんですよ〜」

と女将さんらしき店員さんが言った。

吾輩は思わず、「あの〜、もしかして関西弁喋りました?」と訊くと、

「お客さんの関西弁に合わしてるんですやん!」

と屈託ない笑顔で言うのだった。

吾輩がさっき言った「ここに荷物置かしてもらっていいです?」だけで大阪弁がバレてたとのこと。

これでも抑えてるつもりやけど、やっぱりバレてんねん、っちゅーことですわ。

特に同郷の人はいち早くピンと来るのだ。

そもそも吾輩も女将さんの話し方でピンと来たのだ。

しかし今は熊谷だ。

「なんで熊谷おりはりますの?」

と訊くしかない。

お嫁に入ったとのことなので吾輩は、

「ご主人、ここの社長さんですよね? どこで出会わはりましたん? 関東の学校出たとか、就職で?」

などとまるで「鶴瓶の家族に乾杯」みたいな質問をしてしまった。

女将さんの実家は今は奈良だが両親とも大阪で育ったらしい。

4.オシャレな五家宝商品

花堤(中條商店)のチラシ
花堤(中條商店)の「五家宝」

「ご自分の食べる分はこっちのんがよろしですよ」

と化粧箱入りではない、簡便な袋入りを勧めてくれた。

が、その喋り方では天王寺かどっかの和菓子屋さんで買いもんしてる気分や。

あるいは奈良の駅前かもしれん。

ここが熊谷とは思われへんのだった。

店舗のショウケース内には綺麗に包まれた最中などの和菓子が箱に詰められていろいろな種類が並んでいたが、それらはすべて五家宝とのことで吾輩はたまげた。

「全部五家宝ですねん」

女将さんによると関西人には関西弁で喋るとのことで、いつもはここまで関西弁喋らへん、とのことだった。

「ほな、いつもの喋り方でいっぺん言うてみてください」

「全部五家宝でございます」

他所行きというか、魂売ったというか、関西人とバレてから関東風に喋る関西人ほど違和感あるもんはない・・・

「無理せんでよろしでっせ」

もとより従業員の若い熊谷女性はさっきから薄ら笑いを浮かべ、呆然と立ち尽くして我々のやりとりを見ているのだった。

5.懐かしの大阪弁

そういえば関西人は数数えるんも歌うしな〜

かくれんぼの時とか普通に歌てたで。

「いちにい♪さんしー♪ごーろく♪しちはち♪きゅーじゅ!ってな」

熊谷現地人従業員女性はポカンとして薄ら笑いのまま無言で我々を見ていた。

ゲラゲラ笑ってるのは元大阪人2人だ。

女将さんも心ゆくまで大阪弁を喋ったのは久しぶりかもしれん。電話で関西の身内と喋る時くらいと言う。

吾輩もこの正月に高校のクラブのOB会で心ゆくまで大阪弁(泉州弁)を喋り聞いた。

言葉にフィルターをかけずにスッと喋るっちゅーのはやな、やっぱりストレスフリーなんや! と、わかった瞬間であった。

やっぱり金魚と一緒で人間も水に合うとこで生きて行くんが一番ストレスフリーでええんやろな。

6.自分用の五家宝を買う

花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」

ま、関西弁も大阪弁も泉州弁もともかく、吾輩は熊谷に五家宝を買いに来たのだ。

吾輩は大阪弁の女将さんから1,000円足らずの商品を買った。

綺麗に包まれて箱に入ってるのはさすがに買わんかったが、人に差し上げるんやったらこの箱入りやな、と思った。

これまで訪問した五家宝屋さんはどちらかと言うと昔ながらでそれはそれで趣きがあってたいへん良かったのだが、これからは他の和洋菓子の見た目に引けを取られないように花柄とかの見てても飾ってもええくらいのデザインの包みや箱に入れてもええやん、っちゅうところやね。

太巻きやと輪切りにして個包装してはる。

そうするとあたかも中身が最中? ってな見た目になるんやった。

色んな大きさや形の個包装が詰められてる箱入りの中身がすべて五家宝というのが驚きの今風なのだった。

しかし見た目が綺麗かわいいはええけど、肝心の味はどないやねん?

こればっかりは食べてみなわかれへんのであった。

吾輩は女将さんのおすすめの袋入り基本の「富来(ふく)五家宝」税込490円というやつと、少量個包装の「焦がし」という太巻きを輪切りにしたやつと、小型2本入りの「抹茶」を2袋ずつ買った。

他にもチョコレート味など工夫に富んだ味もあって美味しそうやったが、吾輩のテーマは和菓子なのであんまり和から離れてる食材のものは今回は敬遠した。

実際荷物が大きくなっていたので買い物は必要最小限にしたかったこともある。

他の五家宝屋さんにも言えることやけど、帰ってからそれぞれを賞味して自分なりに順位づけをして、その後は気に入った店にまた買いに来たり他の味に挑戦したりするつもりやねん。

つまり2回目来たら吾輩が気に入った店でこれからも買いに来るで〜ってな店と商品に決定っちゅうこっちゃねん。

果たしてこの大阪のオバチャン(失礼)がおる「花堤」はまた来るか2度と来ないか運命の別れ道! なのであった。

7.食べた

花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」

包装に凝っていて店舗も思いっきり今風で煌びやかで新しかった「花堤」だが、そういう店に限ってトレハロースやその他いろいろの今風の添加物が入り放題ちゃうか?

そう思ってたんやけど、他の五家宝と同様にこの「花堤」商品も餅米、大豆は国産、地元産やし、砂糖類も昔ながらのもので今風の食品添加物は使われてへんのやった。

その点はまず安心した。

それで肝心の味や。食感や。

サクッ! おおー!

吾輩好みのソフトな噛み心地で程よく控えめな甘さと、何よりきな粉の香ばしさ!

「焦がし」はほんのりお焦げの香ばしい香りでおいしく、抹茶は想像以上に風味豊かであった。

心配は雲散霧消、いっぺんに気に入ってしまった。

店舗は今風だが、暖簾の奥にチラと作業場が見えていて、電話で前もって言っておけば外からのガラス越しに作業を見学できると言ってくれた。

ただし作業は朝早いからそれに合わせて来なあかんが、吾輩は早くて熊谷には朝7時半過ぎには来れる新幹線があるので問題あらへん。

ただ今日は5番目の訪問ということでもう陽が傾いている時刻で、今は作業場は無人なのであった。

「花堤」の美味しく安心できる五家宝とめぐり会い、お値段も良心的で吾輩は今度は作業風景眺めるられるように女将さんに協力してもらってまた来ようという気持ちになったのであった。

(上記一部気まぐれ大阪弁の表現をお許しください)(≧∇≦)

8.花堤

花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」
花堤(中條商店)の「五家宝」

熊谷市の「花堤(はなつつみ)」は伝統的な五家宝の製法を大切にしながらも現代的な感性を取り入れた展開で知られる人気店だ。

8.1.創業の背景

明治37年(1904年)創業の老舗「中條(ちゅうじょう)商店」が展開するブランドだ。

8.2.店名の由来

熊谷の象徴である「熊谷桜堤(くまがやさくらづつみ)」にちなんで名付けられた。

伝統的な五家宝だけでなく、個包装のデザインが非常に可愛らしく洗練されているため、若い世代や都内からの観光客からも「おしゃれなお土産」として高い支持を得ている。

8.3.花堤の五家宝の特徴

菓子種(芯)のこだわり

自社で製造する「菓子種」は、お米の香りが非常に強く、サクサクと軽い食感が特徴だ。

きな粉の風味

厳選された大豆を丹念に煎り上げたきな粉を使用しており、口に入れた瞬間に広がる香ばしさが際立っている。

バリエーション

定番のきな粉に加え「アーモンド」や「シナモン」「ココア」といった、これまでの五家宝の常識を覆す新しいフレーバーも展開しており、コーヒーや紅茶と一緒に楽しめると話題だ。

「細切り」タイプ

食べやすいようにやや細身に作られている口当たりが非常に上品な細切りもある。

9.「花堤」まとめ

加山雄三!?

花堤の五家宝は、そのパッケージの美しさから、水戸の「亀印」と同じように「贈り物としての完成度」が非常に高い。

多祢仁(たねに)」が玄人好みの無骨な逸品だとすれば、花堤は「五家宝の新しい魅力を教えてくれる」華やかな逸品と言えるだろう。

さて、こうして熊谷の5つのメーカーの五家宝が揃ったところでいよいよ次回は吾輩の独断ながらお気に入り順位づけを行ってみたい。

乞うご期待。

(熊谷五家宝・続く)

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