がん月(あん入り、みそ入りくるみ) みどりや製菓 宮城県栗原市 和菓子なスクチャイ280 2026.01.20
和菓子なスクチャイ280 宮城県 > 栗原市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
がん月(あん入り、みそ入りくるみ) みどりや製菓 宮城県栗原市



1.ウジエスーパー利府店で購入
3回前の記事の「レモンケーキ」と前々回の「あんこたっぷりどらやき」と前回の「あげまんじゅう」に引き続き4種類目のお菓子になるが、こちらも吾輩の大好きな「ウジエスーパー利府店」で買ったものだ。
なおウジエスーパーで買ったお菓子シリーズは今回分で一旦終了だ。
ウジエスーパーはかなり気に入っていてまた買い物に行くつもりなので、また違ったお菓子、特に和菓子を発見したら買って食べてここで紹介するのでお楽しみに。
さて、一般には聞き慣れないと思われるこの「がん月」という名のお菓子だが、吾輩は以前山形の「がんづき」を紹介しているので興味ある人は是非そちらも見て欲しい。
2.がん月
今回宮城県の利府で買った「がん月」も山形の「がんづき」と見た目が似ていて、どちらも黒糖入りの蒸しパンと言ったところだ。
蒸しパンと言ってもどちらも見た目以上にずっしりどっしり重くて密度の高い生地の蒸しパンだ。
「がんづき」あるいは「がん月」は宮城県民や岩手県民、また山形の東根などの一部地域でのソウルフードであり、農作業の合間や子供のおやつの定番として愛されてきた郷土菓子だ。
「がんづき」あるいは「がん月」は「雁月」とも書き、その名前には東北の美しい風景を写し取ったような由来がある。
丸っぽく蒸し上げた形を「満月」に、そしてその上に散らした黒ごまやクルミを月を横切って飛んでいく「雁(がん)」の群れに見立てた「月と雁の風景」という説が最も有名だ。
また、食感がしっかりしているので 「雁の肉に似ているから」という、少しワイルドな説もあるようだ。
栗原市周辺は伊豆沼や内沼といった日本屈指の渡り鳥(マガンなど)の飛来地として知られており、まさにこのお菓子の名前にふさわしい土地柄といえるだろう。
3.「みどりや製菓」と栗原の食文化
みどりや製菓(有限会社みどりや製菓)は宮城県栗原市若柳(わかやなぎ)に居を構える、地元密着の製菓会社だ。
一方、ウジエスーパーは地元宮城の「本当に美味しい郷土の味」を積極的に取り扱うことで有名で、みどりや製菓の商品はその素朴で丁寧な作りから栗原エリアを越えてウジエスーパー利府店などの大型店舗でも扱われて高い人気を誇っているとのことだ。
機械による大量生産ではなく、お母さんが家族に作るようなしっとりふっくらとした「手作りのぬくもり」を感じさせるお菓子を作るのが「みどりや製菓」の最大の特徴なのだ。
4.2種類の「がん月」
みどりや製菓の「がん月」は2種のバリエーションを展開している。
「あん入りがん月」

ふっくらとした「蒸しパン」のような食感で、重曹と酢の力を借りて膨らませる伝統的な製法で作られている。
一般的な蒸しパンよりもかなりずっしりくる感覚で、独特の気泡と「もっちり・ふかふか」した中にも「しっとり」感もあるという食感が楽しめた。
特に今回買った中に餡が挟まっているタイプは、お茶請けとしての満足感が非常に高く、まさに「和風のケーキ」のような贅沢さがある。
「みそ入りくるみがん月」

生地に「味噌」を練り込んだ、東北らしい滋味深い味わいだ。
味噌の塩気が砂糖の甘みを引き立てる、最高の「甘じょっぱさ」が魅力だ。
それにトッピングされた「くるみ」の香ばしさと食感が、味噌のコクと見事にマッチしていた。
かつて農作業の合間の「小昼(こびり=間食)」として重宝された、まさに農家のエネルギーの源のようなお菓子なのだそうだ。
(おわり)
