梅羊羹 亀印製菓 水戸市 和菓子なスクチャイ274 2026.01.28
和菓子なスクチャイ274 茨城県 > 水戸市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
梅羊羹 亀印製菓 水戸市


1.水戸駅のエクセルみなみで購入
水戸駅のエクセルみなみにある「亀印製菓(かめじるしせいか)」で「梅羊羹」を1棹買って食べたらすこぶる美味しかった。
1棹税込648円だった。
羊羹の甘ったるい味を想像していたが想像以上に爽やかな梅風味と酸味があって、以前紹介した山形の「のし梅」や秋田の「さなづら」の延長線上にある、塊(かたまり)ヴァージョンということになりそうだった。
しかし「のし梅」「さなづら」のように単に酸っぱさで勝負はしてないようで、そこは羊羹ということでしっかりと甘さもあるのだった。
この羊羹が大いに気に入り、今後も繰り返して購入する和菓子の仲間になった。
2.梅羊羹




水戸を象徴する「偕楽園の梅」を思わせる鮮やかな紅色と甘酸っぱさは、まさに水戸の春を感じさせる一品だ。
以前も書いたが、亀印製菓は創業:1852年(嘉永5年)という江戸時代末期に水戸藩の城下町で産声を上げた超老舗だ。
水戸藩第9代藩主徳川斉昭公が「偕楽園」を造園し梅を推奨した歴史背景から、亀印製菓は古くから梅を使ったお菓子作りを追求してきた。
現代でも水戸を訪れる人が必ずと言っていいほど目にする「水戸の梅」や「吉原殿中」など、郷土の味を守り続けているメーカーだ。
山形の「のし梅」や秋田の「さなづら」のように東北や北関東には「果実を凝縮したシート状や板状の菓子」が多いが、亀印の「梅羊羹」は「羊羹」ならではの重厚感と爽やかさが見事に共存している。
梅の酸味をしっかりと立たせるため、丁寧に裏ごしされた梅肉が練り込まれている。
食べた瞬間に広がる「キュッ」とした酸味は梅本来の成分によるものだ。
その見た目の美しさも特徴で、皿に切り分けた時の透き通るような紅色は茶席やおもてなしの場を華やかに彩る。
白餡をベースにすることで、梅の酸っぱさを角のないまろやかな甘みに包み込んでいる。
ベタつくような甘さではなく、後味がスッキリしているのが亀印の梅羊羹の良さだ。
水戸では、梅は単なる「観賞用」ではなく生活に根ざした「食」の一部でもあった。
亀印製菓はその伝統的な梅の加工技術を現代でも食べやすい「羊羹」という形に落とし込んでいる。
1棹(一本丸ごと)で買うと、好きな厚さに切って、その贅沢な断面の美しさを楽しめるのが醍醐味なのだ。
あるいは故5代目三遊亭圓楽師のように、あたかもバナナのように切らずに棹ごと齧って食べるのもワイルドでいいかもしれない。
( ´∀` )
(おわり)
