嵐のあとに、26の景色がひらいた。|#みんなのことば帖3
「嵐のあとに、どんな景色が見えますか?」
そんな問いから始まった、
第3回「#みんなのことば帖」。
今回も、たくさんの方が、それぞれの「嵐のあとに」を届けてくださいました。
本当の雨風が過ぎたあとの景色。
恋や人間関係に揺れたあとの心。
仕事や子育てを終えたあとの部屋。
病や疲れを越えた先で、少しずつ戻ってくる日常。
同じお題から始まっているはずなのに、ひとつとして同じ嵐はありませんでした。
この記事の公開時点で、私の企画記事を除く26作品が集まっています。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございます。
26通りの「嵐のあとに」
どの作品も短いからこそ、できれば最初の一文から味わっていただきたいものばかりです。
内容に触れすぎないようにしながら、私の心に残った余韻を一言ずつ添えてご紹介します。
作品は、私の読後の印象から、そっと四つの棚に並べてみました。
もちろん、ひとつの作品が複数の棚にまたがることもあります。
分類しきれないところも含めて、お楽しみください。
雨風のあとに、世界を見つめる棚
「そして梅雨へ」|いしひとさん
雨風に耐えた草木と、無事を知らせる蛙の声。人間の外側にもある命へ、まなざしがひらかれます。
「〖企画参加〗嵐のあとに《みんなのことば帖3》」|カイロウドウケツさん
陽の光、鳥の歌、花々の息、誰かの笑顔。いくつもの喜びが同時に生まれる瞬間を、短歌で描いてくださいました。
「Good day !」|花*花8787さん
緊張に包まれた管制塔へ、少しずつ日常が戻ってきます。空を見上げたくなる作品です。
「『嵐のあとに』〖企画参加〗」|コリポラス☆さん
風が運んできた小さな再会。紫陽花や太陽、虹まで一緒に喜んでいるような、明るい景色です。
「嵐のあとに」|ひろよんさん
濡れた服や青葉の匂い、水たまりに映る空。雨上がりの五感が、やさしい希望へつながります。
「〖企画参加〗“嵐のあとに”―《みんなのことば帖3》」|ラビ☆雪兎さん
鳥、虫、電車の音が戻るにつれて、止まっていた日常も、そっと動き出します。
「嵐のあとに(ザ・デイ・アフター)」|ABC共創ラボ|語りとAIの未来設計所さん
あまりにも澄んだ空の下で、片づけが始まる。自然の静かな怖さと、それでも一日を始める姿が残ります。
「〖企画参加〗嵐のあとに #みんなのことば帖」|余白さん
閉じられた雨戸が開くとき、母が朝を連れてくる。子どものころの感覚が、光と音とともによみがえります。
暮らしの中の嵐を見つける棚
「うしろに花火」|つゆきさん
花火大会の日、コンビニの仕事もまた嵐。耳に残る音の向こうで、ようやく夜空を見上げる一瞬が描かれます。
「〖みんなのことば帖〗12畳の嵐のあとに」|ちあき|在宅ワークする3児のママさん
散らかったリビングと、まだ少しあたたかい小さな靴下。家族が今日を生きた跡が、愛おしく残ります。
「嵐のあとに〖みんなのことば帖3〗」|ましろ8さん
猫たちが巻き起こした小さな嵐。そのあとに選ぶ「何もしない時間」が、とてもやわらかです。
「みんなの言葉帖3『嵐のあとに』」|文筆家石川ぎらすさん
体調不良も、過ぎ去れば嵐のようなもの。少しのユーモアとともに、元気な明日を思わせてくれます。
「朔になった」|ただのはるさん
繁忙期を越えて、久しぶりの布団へ。疲れの奥から立ちのぼる香りが、会いたい人へとつながります。
「嵐のあとに」|ゆえにまにまにさん
張り詰めた一日を終えた身体が、重力へほどけていく。自分の軸を静かに取り戻す作品です。
心の嵐と、その先を歩く棚
「嵐のあとに」|みるく(蒼玉萃星)さん
眠れない夜の先で、自分のための一歩を選ぶ。朝の空気のような、新しい決意が残ります。
「嵐のあとには、」|Eunieさん
かつて自分を守ってくれたものを手放し、光の中へ。言葉の勢いに、まぶしい解放感があります。
「嵐のあとに」|アージ | arjiさん
声を出すこと。笑うこと。食後の洗い物をすること。いつもの営みを「生きること」として数え直す作品です。
「残響」|あわい雪さん
外の雷鳴が消えたあとも、心と身体には響きが残っている。嵐は、すぐには終わらないのだと感じます。
「『嵐のあとに』|企画に参加させて頂きました」|ゆ。さん
静けさの中で、ひとつずつ音を確かめる。重たい空の向こうに虹を探す、祈りのような作品です。
「泥まみれの写真」|タミシオシ大chanさん
泥にまみれた一枚の写真から始まる物語。復旧の手触りと、人のぬくもりが胸に残ります。
「嵐のあとに|みんなのことば帖3」|くろいるすけさん
嵐を刺激せず、ただ過ぎるのを待つ。その姿には、切実さと同時に、くすりと笑える余韻があります。
想像と言葉遊びから生まれた棚
「見つめられる喫茶店」|犬。さん
実際に目にした、嵐の翌朝の少し不思議な光景。日常を見る観察眼に、思わず笑ってしまいます。
「あらしのあとに、」|橘 ゆずさん
小さなハリネズミと動物たちが寄り添う物語。悲しみのあとに生まれる信頼が、やさしく描かれます。
「通り過ぎる家族」|はれるや( ´ ▽ ` )ノ。さん
ある家族の会話から、思いがけない「台風一過」へ。200字の中に仕掛けられた言葉遊びが鮮やかです。
「〖みんなのことば帳3〗風鎮めの巫女舞」|木野山キノさん
嵐のあとの神社と、風鎮めの巫女舞。お題から現代和風ファンタジーの世界が大きくひらきます。
「嵐のあとに|みんなのことば帖3」|みわからすさん
「嵐のあと」のイメージをめぐる、軽快な十問答。最後の一言まで、ぜひ味わってください。
26の嵐のあとに残ったもの
青空だけではありませんでした。
まだ乾かない泥。
身体に残る疲れ。
雨戸が開く音。
花火や蛙の声。
小さな靴下のぬくもり。
誰かを思い出させる香り。
そして、もう一度歩き出そうとする心。
「嵐のあとに」というひとつのお題から、こんなにも違う景色が生まれました。
書いてくださった皆さま。
読んでくださった皆さま。
スキやコメントで一緒に楽しんでくださった皆さま。
本当にありがとうございます。
参加作品は、こちらのタグからも巡っていただけます。
もし、ご参加いただいたのにこの記事に掲載されていない作品がありましたら、申し訳ありません。
コメント欄でお知らせいただけると助かります。
そして次は、五感で綴る5行エッセイへ
参加作品を巡りながら、あらためて感じたことがあります。
私たちは、景色を目だけで受け取っているわけではないのだ、と。
嵐のあとの静けさを耳で感じたり。
濡れた土や青葉の匂いを吸い込んだり。
冷たい雨粒や、誰かの手のぬくもりを覚えていたり。
ひとつの場面には、たくさんの感覚が息づいています。
私は2026年8月20日に、noteを始めて5周年を迎えます。
その記念企画として、現在募集しているのが、
「五感で綴る、5行エッセイ」
です。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。
五感のうち、どれか一つ以上を手がかりにして、5行のエッセイを綴っていただく企画です。
本文は、改行した5行。
100字以内が目安です。
いつもの朝も。
忘れられない味も。
子どもとつないだ手の温度も。
古い本を開いたときの匂いも。
あなたの心に残っている一瞬を、5行のことばにしてみませんか。
締め切りは、note5周年当日の2026年8月20日(木)23時59分までです。
初めましての方も、何作品でも大歓迎です💖
詳しい参加方法は、こちらをご覧ください。
参加作品は、私のペースで楽しく巡らせていただきます。
すべての作品への感想はお約束せず、任意とさせていただいていますが、皆さまの5行に出会えることを楽しみにしています。
「みんなのことば帖4」は、来月開催予定です
「五感で綴る、5行エッセイ」は、note5周年の記念企画です。
そして、「みんなのことば帖」も、これで終わりではありません。
第4回は、来月の開催を予定しています。
次は、どんな一文から、どんな景色が広がるでしょうか。
新しいお題は、もう少しだけお待ちください。
第3回の「嵐のあとに」で出会えた皆さまと。
これから初めて参加してくださる皆さまと。
また同じ一文を入口に、それぞれの物語を持ち寄れる日を楽しみにしています。
嵐のあとに見つけた景色を抱えて。
今度は、五感で5行を。
そして来月、また新しい「ことば帖」をひらきましょう。
喜木 拝
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