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創作大賞感想 ~お礼を込めて~


感想を書いてくださった方の記事を読み込んでいます!
今回ははじめましての方々にも素敵な感想を書いていただいたので、わたしも読みに行きました。
3人それぞれご紹介します。




影山さくらさんのお仕事小説

あらすじ:
如月麗美は《贈る心㈱》の経理部員。ある日、自分のIDで不正な仕訳が入力されていることに気づく。上司たちは取り合わず、社長の関与まで発覚。
麗美は怒りを胸に真相解明へと立ち上がる──。

全力疾走のフルマラソンを、ずっと隣で見ているような小説でした。

主人公は、如月麗美。
(※”如月”でも”麗美”でもなく、フルネームで呼ぶのが似合う気がする)

猪突猛進という言葉は、彼女のためにあるのでは、と思うくらいのアツい女性。

専門用語や業界の仕組み(会計や監査など)がふんだんに出てくる、重厚で本確的な世界観です。
わたしはまったくの専門外のため、知識不足でむずかしいと感じる部分もありましたが、主人公の如月麗美の熱さに引っ張られて、ゴールにたどりついた気がします。

読後に残るのは、やはり主人公の強烈な印象。
自分が書き手となったとき、どうしても静かでネガティブなキャラクターになりがちなんです。

ほかのキャラに「ぶっ飛んでる」「おかしい」と言わしめるような突き抜けたキャラクターを生み出せるのがすごいと思いました。
とにかく主人公のキャラが立っています。

それでいて、主人公以外のキャラクターが霞むかというとそんなことはない。それぞれが個性を持っています。目立つ主人公がいても、負けずに存在感を出している。

お仕事の専門分野としても、主人公の強さにしても、
「ふだんの自分では体験できない景色」を追体験できるのが興味深かったです。

如月麗美は、一度読んだら忘れられない主人公だと思います。


▼影山さんが書いてくださった感想



気良歌舞伎さんのエッセイ

岐阜県で、地元の人々が演じる地歌舞伎町「気良歌舞伎」について描かれたエッセイ。

▼引用します。

岐阜県郡上市明宝気良けら
――水と踊りの町・郡上八幡を流れる吉田川。その源流域に佇む、小さな集落。
その灯りは、奥深い山あいの舞台に眠っていた。
気良歌舞伎けらかぶき

プロの俳優たちによる舞台ではなく、地元の人々が自ら演じる“地歌舞伎じかぶき”だ。

岐阜県には一度だけ、友人を訪ねて遊びに行ったことがあります。気良歌舞伎の存在は存じ上げず、今回はじめてエッセイで知り、興味深く拝見していました。

江戸時代ごろから受け継がれてきた「気良歌舞伎」について紹介されたエッセイです。

プロの役者が行なうのではない、”手作り”の舞台。

衣装は手縫いで仕立てられ、小道具は身近な素材を工夫して作られた。
脚本や演出は、地方を巡る義太夫節の太夫や三味線奏者から、直に教わっていたという。

けれども、ただのエッセイではありませんでした。まるで漫画を読んでいるような──熱いドラマティックな物語でもあるというのが読後の感想です。


お父様の時代に演じられた最後の舞台。子どものころにそれを見て心を奪われ、2000年代初頭に村に戻ってきた若者たちが冗談交じりに「俺たちで、歌舞伎やれんかな?」と話す。

そしてそれがどんどん実現していく。歌舞伎について何も知らなかった若者たちが、隣町で地歌舞伎を続けている団体に弟子入りし、稽古を重ねる。毎晩の反省会。会場設営──。

けれどもこれはもう、ずっと前の話。
気良歌舞伎が復活してから、2024年で20年。

コロナ禍でも工夫してずっと続けられてきた舞台の様子に胸が熱くなりました。

本編はさまざまな資料や写真で彩られ、とても読み応えがあるエッセイだった。各地にきっと、失われていく伝統がある。それを大事に守り、現代のかたちに即してつなげていく挑戦の素晴らしさを感じました。

▼感想ありがとうございました!


野やぎさんのフード部門エッセイ


こういうの大好き! SNSでお見かけしてタイトルを見た瞬間、すぐにタップしていました。

冒頭は明るくてポップ。疾走感があります。ユーモアがたくさん散りばめられていて(海原雄山の登場には笑いました。面白かったです)、飽きずにどんどん引き込まれていく。

それでいて親切設計なんです。ここから7種類のそうめんの食べ比べがはじまるのですが、ご家族それぞれのコメントも紹介されるので、かんたんに説明をしてくれている。

7種類のそうめん食べ比べは、公平にするために同じつゆをつかって行われていく。

塩味

弾力……

そうめんを食べる時、考えたこともなかった……!


でも納得しました。わたしは東京から”うどん県”に移住したんですけど、驚くほどあちこちにうどん屋さんがあるんです。移住当初は「どれもおいしいねー」っていう感じだったんですが、数年経った今では……。

「ここのうどんは弾力がすごい!」
「もちもち」
「つるつるした感じ」

というように、語彙力がないながらも「違い」がわかるようになってきました。


野やぎさんのエッセイを読んで、これは同じものを食べ比べたときしか味わえない感覚なのだと思いました。

ちなみに、このエッセイを読み終えたあと、スーパーに走っていました。もちろんそうめんコーナーです。そこでわたしは、野やぎさんが食べ比べた7種類のなかにないものを見つけました。

「島の光」です。

野やぎさんが食べていたもののなかにあった「小豆島しょうどしま素麺」のひとつのよう。

ふつうにおいしくいただいてしまったのだけれど、2種類同時にゆでて食べ比べればよかったなあと後悔しました。


また、香川にきて驚いたことがもう一つあります。スーパーのチルドうどんコーナーが超豊富なんです。地元のうどん屋さんのチルドめんがたくさん売られている。食べ比べをしたいな、と思いつつ、やっぱり日々の食卓でちまちま食べているといまいちわかりません。

夏休みのうちに食べ比べ挑戦してみたいなあと思っています。

素敵なフードエッセイをありがとうございました! こういう、すぐに動いてみたくなる文章、大好きです。


▼感想ありがとうございました! 200作すごいです。


おわりに

皆さん、素敵な感想をいただきありがとうございました。
長年書いていて、温かい言葉をいただけるのは貴重なことだと知っています。本当に感謝しております……! そしてどの作品も素敵で夢中で読みました。

お疲れさまでした! 3ヵ月全力だったので抜けになりそうで怖いです……


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三條 凛花 最後までお読みいただき、ありがとうございます♡