介護と破産の狭間で──『破壊される家計』その後 【続】
【はじめに】
もしあの時、株をやらなかったら──
破産していた。
妻の脳出血、息子の自殺騒ぎ。
そして家計を一瞬で飲み込むような医療費と生活費。
手元には限られた現金しかなく、
支出は爆発的に増加していた。
残高が尽きるまで、あと数ヶ月──
そんな計算しかできない日々でした。
「どうせ終わるなら、
やれるだけやってやる」
あの日、ICUで意識のない妻の横で、
証券口座を開いたのが全ての始まりでした。
初めはデイトレードというギャンブルのような一歩でしたが、それが家計を救い生活を支える柱になりました。
──良いか悪いかは別として。
この記事は今も暮らしを支え続けている株式投資について、
あくまで私個人の考えとして書いています。
※記事は、株式投資による特定の行為を推奨するものではありません。
今も変わらない、
株式投資におけるルールは3つです。
【取引ルール】
1 信用取引(借金)はしない
2 必要以上の情報は持たない
3 損切りはしない
ーー
ルール1の信用取引に関して言えば、
私はもともとギャンブル運がなく、
人から借りたお金では、絶対に勝てる気がしなかったため、
一切手を出すことはありませんでした。
何より借金は、
妻が嫌がることでした。
ーー
ルール2は、
当初は株について勉強する時間もなく、
情報の精査も出来ないため、
実践で使う以外の情報をなるべく入れないようにしていました。
──というのも実は、
ただ面倒くさかったというのが本当のところです。
テレビでニュースは見ますが、
ネットでわざわざ株の情報を見ようとしたりはありません。
情報源はなるべく絞り、
それを変えないことで小さな変化を今も拾っています。
介護を毎日していれば、
妻のわずかな変化にも嫌でも気付くようになる。
きっと株もそんな感じだと思います。
ーー
ルール3の損切りをしなかったのは、
「自分で稼いだお金を減らしたくない」
というただの意地でした。
なので損切りは、
今もしたことはありません。
(※ちなみに損切りは一般的な手法です)
【株との向き合い方】
株は植物のようなものだと思っています。
水(追加投資)を与え、
伸びすぎた枝(持ち株)を剪定する。
ずっと咲かない株もあれば、
一気に花開く株もあります。
介護と同じく、
「すぐに結果を求めない」姿勢が大切でした。
伸びた瞬間は見逃さず、
その時までジッと見守ることが大事だと思っています。
また苦労して育てた株には、
妙な愛着が湧いて、
手放す時は子どもが巣立つような複雑な気持ちにもなります。
【投資スタンス】
資産を増やした方法は2つです。
• 安く買い高く売る(キャピタルゲイン)
• 配当金をもらう(インカムゲイン)
当初は資金がなかったため、
小型株を中心とした売買のみで利益を得ていました。
運にも恵まれ、その後キャピタルゲインの利益は大幅に成長し、
インカムゲインは現在では、
介護費の全てを補うまでになっています。
最高の売買のタイミングは、
今も分かりません。
ただ、不思議なことに、
妙な縁を感じた銘柄ばかりを買っています。
人に出会いがあるように、
株にもきっと出会いがあるものと思っています。
【夢と目標】
リスクを背負う以上、
夢は持ち続けています。
投資における私の夢は、
「私に何かあっても生活を維持できる」
です。
なので具体的な金額の目標は、
「給与以上に稼ぐ」です。
またどの銘柄にも売買する株価のゴールを決めていました。
限られた時間の中でするからこそ、
タイパをいかに向上するかが大切でした。
ちなみに当初の夢は、
今のところ叶っているので、
次なる夢は──
「妻をもっと幸せにする」
とまとめておこうと思います。
(※noteは妻もチェックしている為)
【投資信託という選択肢】
私の金融資産の4割は投資信託です。
株式投資のように大きく勝てませんが、
これまで負けていません。
株のように価格を見て、
売ることもありません。
完全放置です。
NISAなどの優遇制度を積極的に使って、
積み立ててきた資産は、
今では大きなものになっています。
やはりプロの力を借りて、
資産運用するのは間違いないです。
なので堅実な妻は投資信託が好きです。
ただ私には、かなり物足りないです。
(ギャンブル運はありませんが)
【最後に】
介護にはお金が必要です。
経済的な問題だけではありませんが、
ひとたび困窮に陥れば、
たちまち行き詰まることは明白です。
介護をする上では、
「それまでの収入を、いかに維持するか」
が、とくに重要だと感じています。
働きながら介護をする「若若介護」という中で、"人並みの生活"を送る。
破産寸前まで追い込まれた私たちにとって、それはまさに"夢"のような世界でした。
⸻
株式投資を始めたきっかけは、
目の前にあった厳しい現実でした。
けれど、私たちにとって、
それはきっと──
介護と破産の狭間の中で、
選ばざるを得ない手段だったと思います。
──何よりも
今こうして、
普通の生活を送れていることに、
ただ感謝しています。

介護と破産の狭間で
──『破壊される家計』その後 【続】
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