『可愛い過ぎる猫』──ポロンと過ごすひととき 【続】
小さなミヌエットの男の子
『ポロン』。
猫とは思えぬほどの、
その人懐っこさは相変わらずでした。
私が仕事から帰れば、
ずっとニャアニャアと擦り寄り。
スーツが毛だらけになるので、
『ちょっと待ってて』
と、言うも──
まったく聞く気もなく、
ひょいとジャンプしてきて膝の上。
ポロンの可愛いさは、
その後も変わりませんでした。
──そんなポロンは、
喧嘩が大嫌い。
耳の遠くなった妻と、
私が少し大きな声で話してるだけでも、
言い争っていると勘違いして、
ずっと横で鳴きながら、
『やめて』と訴える。
ある日──
戸を閉めた自分の部屋で、
私がリモート会議をしていれば、
誰かと揉めていると勘違いして。
戸の向こうから、
鳴きながら、『やめて…』と訴えるように、戸をガリガリ。
……会議しているだけなのに。
会議の相手からも、
『ずっと猫ちゃん鳴いてるけど、
大丈夫?』
と気を遣われるほどでした。
──けれど、"猫アレルギー"の私。
ポロンが近くにいると、
くしゃみが止まらず。
私がくしゃみをすれば、
ポロンは一瞬おどろいて遠ざかるも、
また近寄ってきては、
ニャアニャアと
"抱っこ"のおねだり。
──抱っこをすれば、
私はくしゃみ。
そしてポロンは一旦離れるも、
また膝の上。
──まさに、
無限の猫アレルギー地獄。
最近は、さらに酷くなったのか、
目も充血しはじめて……
──そんなポロンから、
何故かあまり好かれていない妻。
誰も家にいない時だけは、
しぶしぶ妻に甘えるも、
ポロンは、
かなりそっけないらしく。
『ポロンおいでー』と、
妻が呼んでもピクリとも反応されず。
しまいには妻も、
『なんで💢』と。
そんな光景も今では、
すっかり日常になっていました。
そして今日も、
仕事から帰宅すれば。
ポロンは、『ニャア』と。
──私のくしゃみと、目の充血が、
おさまる気配は一ミリもなく。


『可愛い過ぎる猫』
──ポロンと過ごすひととき 【続】
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