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結婚することになったので憧れの里山十帖に一人で泊まってきた③

続いた

この記事は続きである。
前回は、憧れのお宿・里山十帖についに宿泊した話であった(もちろん一人で)
お部屋はもちろん、二箇所のラウンジやロビーや温泉など、過ごせる場所がたくさんあって良かった。

まつだい「農舞台」フィールドミュージアム

行く前のあれこれ

「農舞台」といえば、新潟県まつだい駅(ほぼ)直結の美術館である。
美術館内だけでなく、その周辺、具体的には2km離れた松代城までの間の里山に40点程度のアート作品が点在している。
里山と一体になったアート作品を、散策しながら楽しめるというわけだ。

実はこの「農舞台」、私にとっては因縁の場所である。
ちょうど去年の夏頃、このあたりを旅行したので、「農舞台」に寄る計画を立てていた。
しかしその前夜、宿泊先で一人飲みをしながら公式サイトを確認していると、なんと休館日であることが発覚し、直前になって予定変更した・・・
・・・という、「結構ちゃんと計画して旅行する派」あるまじき事態に陥ったのである。


※↓その時の様子はこちら


そんなこともあったので、里山十帖からの帰宅前に、ちょっと遠回りだけどまつだい駅を通って「農舞台」を回収してくることにしたのだった。

行ってみた

ホテルの送迎バスで大沢駅まで送ってもらい、JR上越線でトコトコ北上し、六日町駅で「ほくほく線」に乗り換える。
ちなみに、里山十帖の宿泊客の多くが送迎バスを利用していたが、北上したのは私一人だけだった。
(下りホームにポツンと立っていたら、「あの子ホーム間違ってるのでは・・・」という目で見られたような気がする)

美しい田園風景
好きなポスター

六日町駅からは30分ほどでまつだい駅に到着。
何人かのお客さんと共に下車。

「農舞台」は駅(ほぼ)直結である。わかりやすい。

ついに来れました
まつだい駅のホームからアート作品が見える
草間彌生《花咲ける妻有》

「農舞台」で現代アートに触れる

駅から美術館への通路を歩いていると、出会うのがジョセップ・マリア・マルティン《まつだい住民博物館》。
色の付いた板に、何やら人の名前や会社の名前が書かれている。
  協賛ってこと・・・?
と思ったが、旧松代町の人たちに選んでもらった色の板を並べているらしい。協賛じゃなかった。

ジョセップ・マリア・マルティン《まつだい住民博物館》

この通路の天井には点々とスピーカーが設置されているのだが、その下を通ったら、
  よく来たねえ
  まあ入って行ってよ
みたいな音声が流れてきてめっちゃびっくりした。
実際にこのあたりに住んでいる方に喋ってもらったのだろう。
おじいちゃんおばあちゃんの方言が、どこか懐かしく私の胸に響く。

館内は有料スペースもあり、せっかくなのでそちらにも入ってみた。

一番気に入った作品がこれ、イリヤ&エミリヤ・カバコフ《天井に天国を》。
壁に空いた穴から覗き込むと、天井にこんな世界が広がっている。

かわいい

河口龍夫《関係 - 黒板の教室》では、壁も、机も、椅子も、一面が黒板。

こうして見ると、日本って山がちだな
お気に入りの写真

有料スペースを鑑賞して、たぶんここで一番有名な作品、イリヤ&エミリヤ・カバコフ《棚田》の鑑賞スペースに行ってみた。

外から見た≪棚田≫
下の方データが飛んでる・・・
ん? これは・・・?

≪棚田≫鑑賞スペース(有料)から見ると・・・

おおっ

実は、電車の車窓から≪棚田≫の人とか牛のオブジェがちらりと見えたことはあるのだが、文字は見えなくて、
  んー、雑誌とかに載ってるのと違うな
と思っていたのだった。

旅行情報誌に載っている≪棚田≫の写真は、オブジェの上に農作業に関する文章が写っている。
てっきりオブジェの上に巨大文字の像があるのだと思っていたが、そうではなかった。
実際に行ってみて、
  あー文字はここにあったのか!
という気付きを得た。

これは行かないと分からないね

≪棚田≫は、棚田の上に設置されたオブジェと、そのずっと手前に設置された文章で構成されていて、専用の鑑賞スペースから見て完成するアート作品だったのだ。

鑑賞スペースでいろいろ画角を試したのだが、私の撮影技術では上に載せた写真が限界だったのが残念である。

≪棚田≫を堪能しても、まだ電車まで20分くらい時間があったので、建物の外を巡ることにした。

美術館の建物の1階部分。
船みたいな形のベンチが並んでいた。
大西治・大西雅子《ゲロンパ大合唱》

建物を離れて橋を渡り、《棚田》に向かって歩く。

こんな道
こんなに近くで!

《棚田》のすぐ近くまで行く道があった。
近づいて見ると、人や牛のオブジェは思ったより立体感がある。
ペラペラなのかと思ったけど違った。

さらに奥に進むと、白井美穂《西洋料理店 山猫軒》が。
鑑賞者がドアを開けていくと物語が進む仕組み。

アッこれは・・・
怖いやつ
小沢剛《かまぼこアートセンター》(手前)
前山忠《視界/覗き灯篭》(奥)

建物の周りを少し歩いただけでも、いくつかのアート作品に出会えたし、遠目にも「あーあそこにもあるな」というのがあった。
まだまだ見たい気持ちもありつつ、電車の時間なので駅に戻る。

宙に浮いた建物
お疲れ様でした〜(六日町駅にて)

まつだい駅からの帰り、行きに降り立ったホームの反対側のホームで待っていたら、なんと、行きと同じホームに電車が到着するのだった。
電車の到着1分前くらいに気付けたので慌てて移動したが、マジで危なかった・・・

慎重に確認してくださいね

「農舞台」まとめ

約1年前の旅行で行き損ねた「農舞台」を回収してきた。
特に有名な《棚田》を鑑賞スペースから鑑賞できたのが良かった。

ただ、本当は「農舞台」は周辺の里山を散策して屋外アート作品を鑑賞することで完成するような気もするので、今度はもっと時間をかけて、松代城にも行ってみたい。
「里山にアート作品が点在する」と公式サイトに書いてあったので、相当歩き回らないとアート作品に出会えないのかと思っていたのだが、実際には、建物の周りを少し歩くだけでも様々な作品を鑑賞することができた。
思ったより鑑賞ハードルは低めなので、「農舞台」に行かれた方は、ぜひ、少しだけでも建物の周辺を散策していただきたい。

終わりに

結婚することになったので憧れの里山十帖に宿泊してきた旅行エッセイはこれで終わりである。
今後、夫と同居したとしても、一人でふらっと旅に出ることはあるのかもしれないが、とりあえず後悔のないよう、今のうちにいろいろ行っておきたい。

この記事が、里山十帖や「農舞台」に行きたい方に届けば幸いである。

大沢駅の花!

※↓この旅行エッセイを最初から読んでくださる方はこちらから


※↓建物の外でもアート作品を楽しめる美術館といえば、十和田市現代美術館ですね

※↓福島県のいわき市立美術館の常設展が面白かった

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