【実測と机上計算で5.2倍差】インバータエアコンの電気代を計算している記事の体感9割が大間違い:実測電気代と間違った計算式の電気代を比較したら5.2倍も違った件
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私がサイトを巡回した限り、体感で世の中の9割以上のインバータエアコン電気代の記事・サイトは、そのエアコンが定格電力[W]で連続運転したと仮定して、1時間あたり、1日◯◯時間あたり、1ヶ月あたりの積算電力量[kWh]をだし、それを元に電気代[円]を計算しています
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体感9割のサイトに書いてある、エアコン電気代計算式(※間違い計算式)
インバータエアコン(例として定格電力700Wのもの)を1日15時間、1ヶ月使ったと仮定した場合の電気代計算式と計算結果
エアコン定格電力700[W]×15[h]×30日/1000=315[kWh]
電力単価 31[円/kWh]をかけて
電気代=315[kWh]×31[円/kWh]=9765円
エアコンが定格電力[W]で動作し続ける仮定が間違っているのでこの計算式及び、電気代は間違っています
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それではこの間違った計算式は、実際問題、どのぐらい間違っているのか?
私が実測したエアコン電力実測値[kWh]と比較します
私が去年の夏に行ったエアコン冷房で24時時間運転時の積算電力実測値[kWh]及び電気代[円]と、
この計算式で計算した[kWh]及び電気代[円]
を実際に比較しました
電気代単価は私の関西電力の請求値に合わせました
比較するとこの間違った計算式の[kWh]は実測積算電力[kWh]の5.2倍も大きくでました
1割、2割違うとかではありません、なんと「5.2倍」も間違った計算式の方が大きくでました
ちょっとずれるならまだしも「5.2倍」もずれたら大間違い計算式でしょう
それは(笑)(笑)
<エアコン電力積算[kWh]の実測値と間違った計算式の比較>
1.まずはエアコン積算電力[kWh]実測値
私が2025年の8月の1ヶ月間を使って、10畳部屋を1ヶ月間、冷房で部屋を24℃キープして24時間連続運転した際のエアコンの積算電力[kWh]を実測し、[kWh]に応じた電気代[円]をだしました
結果:1ヶ月の積算電力実測値63.28[kWh] (スマートプラグで実測)
→1ヶ月のエアコン電気代 63.28[kWh]×29.5[円\kWh]=1867[円]
2.上記の「※間違った式」のエアコン電気代計算
まず1の実測に使った私のエアコンは
容量:2.2kW
15年近く昔のエアコンです
取説の仕様欄をアップします

取説記載の冷房の(定格)消費電力は455[W]です
<間違った式での間違った電気代計算値>
エアコン定格消費電力455[W]×24[h]×30日/1000=327.6[kWh]
電力単価 29.5[円/kWh]をかけて
電気代=327.6[kWh]×29.5[円/kWh]=9664円
<1.実測と、2.間違った計算式のエアコン電気代倍率>
※ 9664円÷1867円≈5.2倍 も 間違った計算式のほうが高く出ました
関連ブログ エアコンの積算電力[kWh]、電気代[円]を実測したnote記事
信じられないことに世の中の殆どの記事やサイト(体感で9割以上)が間違ってます
あまりに間違い記述の比率の方が圧倒的に多いので、記事・サイトを読んだ人は、この間違った計算式や「インバータエアコンは定格電力[W]で連続運転する」という仮定を正しいと思ってる人の方が多いかもしれません
インバータエアコンというのは運転開始後に、センサー部が設定温度に近づくにつれて強→中→弱運転(これは風量のことではありません、電力使用量です)に自動で変わり、さらに最弱運転でも設定温度以下に下がればエアコンが完全停止=消費電力が0[W]になる動きをします
つまりインバータエアコンの消費電力[W]は運転開始後以降、時々刻々と変わります
インバータエアコンの積算電力量[kWh]はこの時々刻々と変わるエアコンの消費電力[W]を時間積分したものです
部屋に対するエアコンの容量選定[kW]が間違ってなければとても短時間(例えば1時間程度)で、室温がほぼ設定温度に到達し、最弱運転付近の消費電力[W]までインバータエアコンの消費電力[W]は自動的に下がります
つまり、世の中の体感9割以上の記事で仮定している「インバータエアコンが定格電力[W]で連続動作し続けた場合の電気代」という前提条件は大きく間違っています
とても短い時間で設定温度に到達して、消費電力は最弱レベル[W]まで下がるので、いつでも定格電力[W]でインバータエアコンが連続動作するわけないのでね・・・
世の中の体感9割以上の記事のインバータエアコンの電気代計算には
①エアコンの定格消費電力[W] ないし定格電力[W]
(記事によってどちらかの用語を使ってますが同じものです)
②使用時間[h]
③電力単価[円/kWh]
この3点しか最終的な計算式にでてきません
その計算式では、
・エアコン容量は部屋に合致したものがついているのか?
・エアコン運転開始時の室温は?
・エアコンを何度に設定したか?
・部屋は何畳か?
・部屋の断熱は?
・換気は?
・外気温は?
・直射日光の影響は?
などエアコンの電気代にかかわるこれら全ての指標(変数)を完全に無視してます
これら全てが計算式に一切でてこないのでね
なお体感9割の間違い記事が電気代の計算の元として使う、インバータエアコンの「定格電力[W]」とは例えば定格容量2.2kWエアコンならばJIS規定の環境下でエアコン冷却能力が2.2kWの時のエアコンの消費電力[W]のことを指します

このインバータエアコンの定格電力[W]は、短時間で設定温度に到達して、あとは弱運転(低消費電力[W])に時々刻々と移行するインバータエアコンの連続運転時の積算電力量[kWh]、kWhを元に出す電気代[円]計算に使える代物ではありません
エアコンが定格冷房能力2.2kWを出し続ける消費電力[W]とインバータエアコン連続運転時の時々刻々と変わる消費電力[W]とは値の定義及び挙動が根本的に違うのでね
間違っている素人ライターに助け舟を出すと、インバータエアコンの積算電力量[kWh]は原理上、机上計算で出せるようなそんなヤワな構成をしていません
時々刻々と変わる実際のインバータエアコンの消費電力[W]に関連する変数は膨大にあり、それら全てを机上計算できる数式まで落とし込むのは不可能ですし、仮に数式まで落とし込めたと仮定しても、今度はその変数を各家の各部屋ごとの条件の数字をなんとかして求めて、その数字を代入してあげないといけなくて、そんなことは現実として何をしても不可能です
つまり
『インバータエアコンの一定期間の積算電力量[kWh]及び、その[kWh]を元にした電気代[円]は、机上計算ではなにをしても絶対に計算できない』
が唯一の正解です
また、全く同じ「10畳、室温24℃キープ、24時間運転」までそろえたとしても、その部屋の条件(断熱・気密・日射など)でエアコン電気代は数倍単位で大幅に変わります
これをAIさんに推定してもらいました
AIによる推定なので、絶対値は多少は違うかもしれませんが、同一運転条件でも、「部屋環境という一つの変数」だけで、これだけ原理的に電気代に幅がでる=何倍も差がつくものを、
たった一つの計算式で表して(笑)
一つの電気代(例えば12000円)ですとして説明する(笑)
・・・そもそもそれが無謀な話であり、熱力学の原理原則をすべて無視しています
部屋の条件だけで原理的に何倍も違って当たり前のエアコン電気代が、どの部屋の条件であっても、たった一つの金額(例えば12000円)になるわけがありません

机上計算だとこれらすべてを同じ金額として一律xxx円ですと表している
この表でAの条件(マンション中部屋)の私の部屋で実測したエアコン電気代が以下のリンクです
このブログの結論だけ書くとエアコン実測電気代は1か月1867円、1日62円でした(2025年8月実測、10畳、室温24℃、24時間エアコンつけっぱなし)
最近の高断熱一軒家でも到達がとても難しいエアコン電気代金額が実測値です
これは上下左右の他人物件が一軒家だとありえない超強力な断熱材の代わりの役目をするマンション中部屋だけの特典です
<なにをしたらエアコンの電気代が精度良く出せるのか>
エアコンの電気代を正確に出す唯一の方法は積算電力量[kWh]を実測することです
最低誤差でエアコンの電気代を推定する方法としてできる唯一の方法は、一般家庭ならば電圧が100Vのエアコン限定ですが、エアコンのコンセントの積算電力量[kWh]を自分の部屋のエアコンで実測することです
積算電力量[kWh]を実測すると、少なくともその測定期間の積算電力量[kWh]は計測で出て、積算電力量[kWh]に比例したエアコンの電気代相当[円]も計算で出せます
例えば下記リンクのスマートプラグ
(スマートプラグとは本来は遠隔でコンセント電源をオン/オフするもので、一部の特殊なスマートプラグだけが電力[W]や積算電力[kWh]が測れる)
を使って、7月の1ヶ月間の積算電力量を積算させ続けて測定すれば、7月の1ヶ月間の積算電力量[kWh]、及び電力単価[円/kWh]に応じたエアコン電気代[円]が計算で出せます
このエアコンの積算電力[kWh]を測定できるスマートプラグは商品代金2000円しないで購入できます(Amazonなら)
スマートプラグはスマホとペアリングして使います
繰り返しますが、このスマートプラグはエアコンの実際に使用した積算電力量[kWh]を測定し、積算電力量[kWh]に応じた電気代相当[円]が計算できるもので、買う前のエアコンの電気代を机上計算できたり、比較できたりは当然できません
関連ブログ
最近増えてきた別の方法の、これも結局正しくないエアコン電気代計算方法
最近の記事ではぼちぼち増えてきてますが、これも正確ではありません
最近増えてきたエアコンの期間消費電力量(電気代)を使った1時間あたりエアコン電気代[円] 計算の間違い(計算トリック)
まずエアコン冷房の期間消費電力量の定義とは(JIS C9612:2013)
・冷房期間 : 6月2日から9月21日までの112日間
・冷房時間 : 毎日6時から24時の18時間連続つけっぱなし
・エアコン設定温度 : 27℃
・外気温 : 東京をモデル
これを使って 冷房電気代を出すのに
間違った記事では(間違った計算式では)
単に期間消費電力量(電気代)[円]を112日間×18時間=2016時間で割って1時間あたりの電気代[円]を出してます
しかし、112日間の冷房期間の定義を見てわかる通り6月、9月後半などほとんど冷房に電気代を使わない期間がこの期間冷房電気代には大量に含まれています。これをイメージ図にしたものが下記です

間違っている記事では、ほとんど冷房電気代使わない期間を含む期間電気代を単純平均してエアコン冷房の1時間あたりの電気代として計算していますので・・・
例えば、真夏である8月~9月上旬の実際の1時間あたりのエアコン電気代と比べると、低い電気代が原理上計算で出てくる計算方法になります
さらに、外気温の設定は東京モデルですし、それ以上の酷暑地域ならこの計算式で出される電気代より高くつきます
また、毎日18時間もエアコンをつけっぱなしの場合の電気代平均値になるので、例えば1日6時間しかエアコンをつけない部屋の場合は
(エアコン付けてる時間が短いと電気代時間単価が大幅に上がる)
これまた、この計算方法より実際の1時間あたりの電気代は高くつきます
※これは3重の要因
①消費電力積算期間が112日もあってエアコン電気代がとても低い期間が含まれる
②外気温は東京モデル
③毎日18時間つけっぱなし
で、真夏の実際の家庭の1時間あたりのエアコン電気代と比べるととても電気代が低く出る計算方法[計算トリック]と言っていいでしょう
普通の人が知りたいのは冷房を主につける、8月~9月上旬あたりまでのとても暑い期間のエアコン電気代であり、6月、梅雨継続の7月や9月後半のエアコン電気代などそもそも エアコンをつけないので不要な人が多いはずです
そしてこの期間消費電力量は6月から9月の全112日間の電力積算をしてしまっていて、月ごとの内訳とかないので、この数字を使って8月などの真夏のエアコン1時間あたりの電気代を出すことは原理上不可能です
しかし、間違った記事ではいかにも真夏のエアコン電気代のような風を装って(あえて詳細を何も書かずに)、このエアコンでは、エアコン冷房1時間あたり何円(もしくは1ヶ月あたり何円)と記載しています
※実際に計算してるのは外気温が東京の設定で、エアコン設定温度27℃で、6月から9月までの112日間、毎日18時間エアコン冷房をつけ続けた場合の1時間あたり(もしくは1ヶ月あたり)の平均電気代です
→この注意書きをサイト・記事に明示するならまだわかりますが、そんなことを書いてあるサイトを見たことがありません
※真夏である8月のエアコン1時間あたりの電気代が知りたければ、この計算式では計算できず、知るすべはありません
確実に言えることは、真夏のエアコン電気代は「この方法で計算された1時間あたりのエアコン電気代よりかなり高くなる」これしかわかりません
エアコン電気代がわからなくても
なんとかエアコン冷房の電気代を下げたい・・・
私が書いた関連ブログが2つあります
少しでもエアコン冷房電気代を安くする方法はないか? 関連ブログその1
少しでもエアコン電気代を安くする方法はないか? 関連ブログその2
その他エアコン関連ブログ
おしまい
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