【飛鳥II 世界一周 ランドツアー ロンドン 1-5】キョロキョロしたり見惚れたりの連続でした
飛鳥II 世界一周クルーズ 49日目の2024年5月23日 、ランドツアー「ロンドン 1泊2日」へ参加していました。
ドーバーからロンドンへバスで向かい、テムズ川沿いの景色を車窓からゆっくり観光した後、今にも動き出しそうな像に目を奪われました。
その後自由行動の時間隣、バッキンガム宮殿を訪れました。
ランドツアー 1日目 続き、ウェストミンスター方面自由行動時間中の出来事について、お話します。
うぇすとみんすたー
バッキンガム宮殿を後にして、ウェストミンスター寺院を目指して歩き始めました。
どうぶつ
セント・ジェームズ・パークの中を通り抜けると、たくさんの鳥たちに出会うことができました。
驚いたのは、この鳥たちが全然人間を怖がっていないことです。
近づいても逃げることなく、マイペースに過ごしていました。
何種類もの鳥がいて、雛鳥も見ることができ、ほっこりする散歩になりました。

バードケージ・ウォーク(Birdcage Walk)通りに出ると、ウェリントン兵舎(Wellington Barracks)の前では、かわいい犬がお出迎えしていました。

じいん
とうとう、ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)に到着しました。
この寺院はイングランド国教会の教会で、ウェストミンスター修道院とも呼ばれています。
イギリス中世のゴシック建築で、現在の建物は1245年にヘンリー3世の命によって建設が始まり、1269年に完成しました。
その後さまざまな様式で増改築され、1987年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
荘厳な建物と彫刻に、見惚れてしまいました。

寺院には、イングランド・スコットランド・イギリスの君主18人をはじめ、アイザック・ニュートン 、ジェームズ・クラーク・マクスウェル、スティーヴン・ホーキング、チャールズ・ダーウィンなど、英国史に名を残す3,300人以上もの人々が埋葬されています。
すてんどぐらす
建物の中に入ると、まず天井の高さに圧倒されました。
そして、バラ窓やステンドグラスの美しさに、思わずため息がもれました。

教会の中には、あちこちにさまざまなステンドグラスがありました。
色とりどりで、デザインや描かれているモチーフも違うので、眺めていて見ていてとても楽しいです。

その中でも特に印象的だったのが、こちらのステンドグラスです。
キリスト教関連のデザインではなく、現代アートなので驚きました。
「The Queen’s Window(女王の窓)」と呼ばれており、エリザベス2世の治世を祝うために2018年につくられたそうです。
デイヴィッド・ホックニー(David Hockney)作で、春のヨークシャーの田園風景が表現されています。

きねんひ
公爵や政治家、兵士たちの記念碑が、教会の至る所に並んでいます。
静寂を感じるもの、動的なもの、荘厳なもの、などなど、それぞれに異なる表情を見せる精巧な彫刻が、本当に素晴らしいです。

むめいせんしのはか
イギリスの無名戦士の墓(The Tomb of the Unknown Warrior)です。
第一次世界大戦中にヨーロッパの戦場で戦死した身元不明のイギリスの戦士が埋葬されています。
フランスのエトワール凱旋門にあるフランスの無名戦士の墓と並び、第一次世界大戦の身元不明の戦士を顕彰する最初のお墓だそうです。

ちなみにこの旅では、凱旋門の無名戦士の墓も訪れました。
くあいあ
身廊の中ほどに、聖歌隊席(クアイア(The Quire))の内陣仕切り(Rood screen)があります。
尖塔には、アーチや四つ葉の模様があり、彫刻が散りばめられていて、とても繊細で豪華です。
中世の教会建築によく見られるこの仕切りは、礼拝者が集まる身廊と、神聖な儀式などが行われる内陣を分ける役割があるそうです。
左側はアイザック・ニュートンの記念碑、右側はジェームズ・スタンホープの記念碑です。

聖歌隊席エリアに入ると、きらびやかな装飾とデザインに目を奪われ、まるで別の世界に来たような感覚になりました。
なお、聖歌隊の礼拝は、なんと1000年以上にわたって毎日続けられているそうです。

しゅさいだん
主祭壇の中心にあるモザイクには「最後の晩餐」が描かれており、その上の金箔の装飾帯(frieze)にはキリストの生涯が表現されています。
祭壇上部の碑文には「The kingdoms of this world are become the kingdoms of our Lord and of his Christ" (この世の王国は、我らの主とキリストの王国となった)」と記されています(ヨハネの黙示録より)。
祭壇の両脇には、モーセ、聖ペテロ、聖パウロ、ダビデ王の4体の像が配置されています。
ちなみにこの祭壇は、聖ペテロに捧げられています。
両側の扉は、エドワード懺悔王の礼拝堂へとつながっています。
気品のある美しい祭壇を見ていると、心が洗われていくような感覚になりました。

祭壇前の床には、「コスマティ舗装(Cosmati pavement)」があります。
1066年以降、40人のイングランドおよびイギリスの君主の戴冠式が行われ、王室の結婚式も少なくとも16回執り行われています。
歴代の王や女王、王室の夫婦が、この場所から新たな時代を始めたのかと思うと、感慨深いものがあります。
れいはいどう
主祭壇の奥にあるのが、ヘンリー7世聖母礼拝堂(Lady Chapel)です。
ここには、15人の国王や女王が埋葬されています。
この礼拝堂は、中世後期のイングランド王国で発展した建築様式「垂直ゴシック(Perpendicular Gothic)」で建てられました。
大きな窓や四角いアーチ、垂直と水平の直線で構成されたトレーサリー(装飾窓枠)、そして規則的に配置されたアーチ型の長方形パネルが、この様式の特徴です。
色とりどりの旗、華やかなステンドグラス、シックな木製の座席、そして扇形ヴォールト(Vault)天井、精巧な聖人像などの彫刻が、どれも息をのむほど美しかったです。

この礼拝堂は 、1725 年以来バス勲章(Order of the Bath)騎士団員の母教会でもあり、堂内は騎士たちの紋章や紋章旗で飾られています。
数多くの紋章からは、騎士たちの誇りや威厳が感じられます。
さらに、蝶番式の座席の下には、美しく彫刻された「ミゼリコルド(Misericords)」と呼ばれる腰支え部分があります。
椅子の上から裏にまで施された精巧な彫刻、本当に素晴らしいです。

じょうおうのおはか
礼拝堂には、イングランドとアイルランドの女王であり異母姉妹の、メアリー1世とエリザベス1世が同じ墓所に埋葬されています。
お墓の上にあるのはエリザベス1世のモニュメントですが、碑文にはメアリー1世の名が記されています。

メアリー1世は、イングランドで進んでいた宗教改革を覆し、ローマ・カトリック教会を復活させようと尽力しました。
その一方で、プロテスタントを弾圧し、約300人を処刑したことから、「ブラッディ・メアリー(Bloody Mary)」という異名でも知られています。
カクテルの「ブラッディ・マリー」は、彼女の名前に由来しています。
エリザベス1世は、テューダー朝最後の君主であり、彼女の統治によって王国に安定がもたらされました。
この治世時代は「エリザベス朝」と呼ばれています。
彼女は、イングランド・プロテスタント教会を設立し、国民的アイデンティティの形成にも大きく貢献したとされています。
そんな宗教的にも政治的にも相反していたメアリー1世とエリザベス1世が同じ場所に埋葬されているという事実に、なんとも複雑な思いを抱いてしまいます。
一方で、二人が眠る荘厳なお墓から、その影響力の大きさを感じました。
かいろう
回廊は、四角い中庭を中心に、石造りのアーチがぐるりと囲んでいます。
壁や床には、墓碑や記念碑が並んでいました。
柱の間からは、ウェストミンスター寺院やビック・ベンの建物も見ることができました。
ここはかつて、修道士たちが瞑想や修行に使用していたそうです。

いす
聖ジョージ礼拝堂には、戴冠式で使用される椅子「コロネーション・チェア(Coronation Chair)」があります。
これはエドワード1世の命により作れたもので、スコットランド王の戴冠式で使われる「スクーン石(Stone of Scone)」を収めるための椅子です。
以来、700年以上にわたってイギリス君主の戴冠式の中心的な存在となっています。
現在スクーン石はスコットランドへ戻され、戴冠式の際に寺院に運ばれるそうです。
18〜19世紀ごろは誰でも座ることができたため、訪問者や聖歌隊の少年たちが残した落書きが背もたれに刻まれているそうです。
私も実際に座ってみたかったです(笑)。

そと
出口から外に出て、次の目的地であるビック・ベンへ向かって歩いていると、寺院の入口前にもう誰もいないことに気づきました。
どうやら閉館時間ギリギリで寺院内の観光を終えれたようで、ほっと一安心しました。

余談ですが、ウェストミンスター寺院の公式ページは、フォトギャラリーも解説も豊富に掲載されていて、とても参考になりました。
一部日本語のページもありますので、ご興味ある方はご覧になってみてください。
おわりに
飛鳥II 2024年 世界一周クルーズ ランドツアー「ロンドン 1泊2日」1日目の出来事について、お話しました。
ウェストミンスター寺院では、荘厳なゴシック建築の迫力に圧倒され、バラ窓やステンドグラスの美しさ、豪華な彫刻の数々に心を奪われました。
教会全体の壮大さから細部の繊細な装飾に至るまで、あらゆる場所に見どころがあり、思わずキョロキョロしたり見惚れたりの連続でした。
次は、ランドツアー 1日目のビック・ベンやその周辺での出来事について、お話します。
