#37 大学教員の憂鬱 僕が新入生に伝えたいこと。それはもっと遊べだ!
医療従事者になるために、大学に入る。
医療系の学部には、他の学部と違う特徴がある。
学科を選んだ時点で、目指す資格と職種の方向が定まる。
入学しただけで医療者になれるわけじゃない。
国家試験の受験資格を取りに行く。そのためのカリキュラムに入る。
だから、履修は最初から組まれていることが多い。
どうしても必修が多い。選択できる科目は少なくなる。
「この科目は取らなくてもいい」が少ない。逃げ道も少ない。
文科省と厚労省の枠をまたぐ分、修得すべき科目と順番が定められている。
好きなようにやって、好きなように卒業する、という作りではない。
だからこそ、時間の使い方が大事になる。
空き時間の作り方、休み方、崩れたときの気持ちの立て直し方。
ここで、継続力と成績に差が出る。
あえて言いたいのは、よく遊んで、よく学べだ。
いや、もうちょっと言っておく。
今しかできないことをやれ、そしてもっと遊べ。
医療の現場は、日常と非日常が隣り合わせだ。
急変やミス対応のように、気持ちを切り替えないと動けない場面がある。
知識だけでは支えきれない。必要になるのは、切り替える力だ。
趣味を持ってほしい。
一人になれる時間も確保してほしい。
戻れる場所があると、踏ん張りが効く。
アルバイトも経験してほしい。
対人スキルは座学だけでは身につかない。
挨拶、コミュニケーション、段取り、相手の立場を想像する力。
こういう基礎が、あとで職場の関係や仕事を楽しくする。
そして、卒業しても意外と長い付き合いになる。
教員と学生で終わらない。
同じ医療従事者として、どこかでまた会う。
現場の話を聞く。こちらが教わる。逆に頼られることもある。
立場が変わる。
相談できる関係が残るのが、この道のいいところだと思う。
ここから先の人生は長い。
だからこそ、ゆっくり息をしながら進んでほしい。
遊びを大切にして、学びを積み上げる。
その組み合わせが、あとで自分を助ける。
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