見出し画像

「社長の軸が見えない理由」と実存合理性 03

実存合理性  第10回
タイトル絵:大盛り社長(社長の実存合理性と小話)

こんにちは。
Secondoプロデューサーの内本です。

前回の記事では、
なぜ、社長の軸は自分では見えないのか 理由02というテーマで
見えない理由について書いてみました。

03 人生の経験がバラバラに見えている
04 社長のリソース不足

前回、社長の先送り問題が、さらに大きな問題に発展する理由について書きました。どの業種でも役に立つと思いますので
こちらも是非読んでみてください。

今回の見えない理由は
05 成功体験を偶然だと思っている
06 他社比較の中で自信を失う
について、お話しします。

この見えない正体について社長、気になりませんか?



見えない理由#05

成功体験を偶然だと思っている

Secondoでは、ワークの中で社長にこんな質問をします。
「これまでで一番うまくいった、お仕事は何ですか?」

すると社長はこう答えます。
「いや、あれはたまたまですよ」
「運がよかっただけです」
「お客さんに恵まれただけです」

しかし実際に話を聞いていくと、
そこには、会社を混乱に招くシグナルがいくつも見え隠れしていました。

Secondoでは、社長の成功体験について
このような問いかけを行います。
・お客様との関係の作り方
・商品の作り方
・仕事の進め方
・価値の届け方
・提案の仕方
・価格の決め方
・困ったときの対応の仕方
・チームのまとめ方
・サービスの磨き方
・信頼関係の築き方など…

一つひとつを丁寧に聞いていくと、
そこには必ず その社長らしい仕事のやり方 が現れてきます。

つまり、成功体験には必ず
再現性のあるパターンが存在しています。


それでも社長は「偶然」と言う

それでは、なぜ社長はその成功を
「偶然」と言ってしまうのでしょうか。

理由の一つは、
社長が本音を言わないから...

これは嘘をついているわけではありません。
むしろ逆です。
社長という立場の人は、
普段から多くの人の前で話をしています。

社員
取引先
金融機関
専門家…

さまざまな立場の人と話す中で、
自然と「建前」で話すことに慣れてしまいます。

すると、
自分の本当の感覚や価値観を言葉にする機会が、ほとんどなくなっていきます。

その結果、
本当は理由がある成功体験も、
「たまたまです」という一言で終わってしまうのです。


その結果、社内の混乱から、やがて社外の混乱へ

社長が自分の本当の感覚や価値観を言葉にする機会がなくなると、
社内で5つの危機レベルが発生します。

危機レベル1判断基準が共有されない
社長の価値観が言葉になっていないため、
判断の基準が分からなくなり、社員が混乱します。

すると現場ではこうなります。
・小さなことでも社長に確認する
・判断待ちが増える
・社長の意思決定がボトルネックになる

結果として、経営スピードが落ちる

危機レベル2 組織が自走しなくなる
社長の考えが言語化されていないと、
社員はこう考えます。

「社長の考えが分からない」

すると、
・指示待ち組織になる
・失敗を恐れて挑戦しなくなる
・自主判断を避ける

つまり、組織が動かなくなります。

危機レベル3会社の強みが見えなくなる
社長の価値観は、実は会社の強みと深く関係しています。
しかしそれが言語化されていないと、

・自社の価値が説明できない
・商品の魅力が伝わらない
・差別化が曖昧になる

結果として、価格競争に巻き込まれやすくなります。

危機レベル4 戦略を外部任せにする
社長自身の価値観が整理されていないと、
売り方はどうしても外部の専門家に委ねられます。

すると専門家は、
・流行っているビジネスモデルを真似する
・成功事例をそのまま取り入れる
・他社のやり方に合わせる
という方向に進みます。

つまり、市場合理性だけの会社になっていきます。

危機レベル5市場が変わるたびに迷う
市場合理性だけで作られた会社は、
市場が変わるたびに方向が揺れます。

・新しいマーケティング手法
・新しいSNS
・新しいAIツール
・新しいビジネスモデル

そのたびに
「これをやるべきなのか?」と迷うようになります。

なぜなら、判断する軸がないからです。

あなたの会社で1〜5で当てはまるものがあったら
それは会社が危険な状態であることのサインです。
すぐにSecondoにご相談ください。


見えない理由#06

他社比較の中で自信を失う

社長の軸が見えなくなる理由の一つに、
「他社比較の中で自信を失う」というものがあります。

今の時代、社長は常に多くの情報に触れています。

SNS
YouTube
経営者コミュニティ
マーケティングセミナー
成功事例の記事

そこには、たくさんの「成功している会社」が登場します。

売上を伸ばしている会社
急成長しているスタートアップ
SNSで話題になっているブランド

その情報を見れば見るほど、
社長の頭の中にはこんな言葉が浮かびます。

「うちの会社はまだまだだな」

そして少しずつ、自信を失っていきます。


比較は経営を不安定にする

他社と比較すること自体は、
決して悪いことではありません。

市場を知ることは、
経営にとって大切なことです。

しかし問題は、比較が増えすぎることです。
増えすぎると、社長の頭の中では次のことが起きます。

・あの会社のやり方が良さそうだ
・このマーケティングもやるべきかもしれない
・今はこのビジネスモデルが流行っているらしい

すると会社は、少しずつ舵を変え始めます。

新しい手法を取り入れ、
新しい商品を作り、
新しい売り方を試す

一見、積極的な経営に見えます。

しかしその裏では、経営の軸が揺れ始めています。


他社の成功には理由がある

ここで見落とされがちなことがあります。

それは、
他社の成功は、その社長の実存合理性と
その行動から生まれている
ということです。

成功している会社には必ず
・その社長の経験
・その社長の価値観
・その社長の問題意識
・その社長が見てきた世界と
これらを起点とする行動があります。

つまり、そのビジネスモデルは
その社長の実存合理性から生まれているのです。


表面だけを真似してもうまくいかない理由

ところが他社を参考にするとき、
私たちはどうしても表面の成功だけを見てしまいます。

例えば
・ビジネスモデル
・マーケティング手法
・SNS戦略
・商品構成
・価格…

しかしそれらは、
あくまで 結果として現れている形 です。

その奥には、
・なぜその商品なのか
・なぜその売り方なのか
・なぜその顧客なのか
という、社長の価値観があります。

その部分を知らないまま、
表面だけを真似しても同じ結果にはなりません。


比較で軸が見えなくなる

他社の成功を見続けると、
社長は少しずつこう考えるようになります。

「自分のやり方は間違っているのかもしれない」

そして次第に、
・自分の経験
・自分の感覚
・自分の価値観…
よりも、外の正解を探すようになります。

すると会社は、
・流行を追う会社
・成功事例を真似する会社
・市場に合わせ続ける会社
になっていきます。

つまり、市場合理性だけの会社です。


軸は比較の中からは生まれない

会社の軸は、他社との比較の中からは生まれません。

なぜなら、軸とは その会社の実存する理由 だからです。

Secondoでは、他社の成功事例を探す前に
社長自身の実存合理性を整理します。
過去の経験の点を一つひとつ整理していくと、
その先に一本の線が見えてきます。

その線が実存合理性です。

社長の人生の意味と市場のロジックが重なったとき、
はじめて、その会社らしい売り方・売り出し方が生まれます。

他社と比較している限り、その軸は見えてきません。

なぜなら、あなたの会社が求めている答えは
あなたの人生の中にしかないからです。

つづく

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
毎日楽しく更新しています。


「社長と実存合理性」シリーズは、日付順に読むと
思考がつながり、社長の頭の整理にオススメです。


軸を見つける方法を知りたくないですか?
ただいま「じぶん軸を見つける8の法則(pdf)」配布中
詳しくは、「チップで応援する(¥15,000円)」→「フォロー」から「じぶん軸を見つける8の法則(pdf)」とメッセージを添えてください。



いいなと思ったら応援しよう!

Secondoプロデューサー 内本真吾 実存合理性を広げる活動の応援をお願いします。いただいたチップは、今後の活動費用に使わせていただきます。応援宜しくお願いします。

この記事が参加している募集