「社長の軸が見えない理由」と実存合理性 02
実存合理性 第9回
タイトル絵:大盛り社長(社長の実存合理性と小話)
こんにちは。
Secondoプロデューサーの内本です。
前回の記事では、
なぜ、社長の軸は自分では見えないのか01というテーマで
見えない理由を書きました。
01 じぶんの強みは、当たり前すぎて見えない
02 価値は行動に投影される
まだ、お読みになっていない方は、こちらも是非読んでみてください。
感想を例えるなら、普段メガネをかけている方が、レーシック手術(近視・遠視・乱視を矯正する視力回復手術)で、突然、見えるようになった感覚です。そんな体験ができる内容です。
是非、読んでみてください。
今回の見えない理由は
03 人生の経験がバラバラに見えている
04 社長のリソース不足
について、お話しします。
今回のテーマ
なぜ、社長の軸は自分では見えないのか?
続編
前回に引き続き、
社長の軸が見えなくなるケース例をお話します。
見えない理由#03
人生の経験がバラバラに見えている
人は過去の出来事を断片的に記憶しています。
そのため、人生の経験は「点」のように見え、
一本の流れとして理解できない。
なぜでしょうか?
人間の記憶は、人生全体を連続したストーリーとして
保存しているわけではありません。
記憶は「人生の出来事単位」で保存されます。
これを心理学ではエピソード記憶と呼びます。
つまり人は、人生のエピソードの記憶を
脳へ、感情は内臓へ残します。
・就職した
・起業した
・大きな失敗をした
・出会い
といった出来事ごとの断片として感情の記憶を持っています。
脳は情報を効率的に保存するため、出来事をストーリーではなく
イベント(出来事)単位で保存します。
そのため、人生を振り返るときも最初に思い出すのは「点の出来事」になります。
〈Secondo事例〉
あるプライベートジェットツアー会社の社長や
営業スタッフからのご相談でした。
その会社の課題は、富裕層向けにプライベートジェットを使った旅行サービスを提供していました。当初は「プライベートジェットに乗る特別体験」を前面に押し出した売り方をしていました。
しかし思ったほど契約数は伸びませんでした。ジェットという希少性はあるものの、お客様にとっての本当の価値が十分に伝わっていなかったのです。
そこで、私たちは、参加者限定のプライベート体験ツアーに参加させていただき、お客様たちと一緒に搭乗させていただき、エスノグラフィー(行動観察調査)を実施しました。
その後、ワークセッションを行い、これまでのツアー内容や顧客の反応、そして社長自身のこれまでの経験を整理していきました。
すると、ある共通点が見えてきました。お客様が喜んでいたのは「ジェットに乗ること」そのものではなく、誰にも邪魔されないプライベートな時間と、その空間だからこそ実現できる特別な体験だったのです。
さらに社長の起業前の経験から、これまでの人生の振り返りをさせていただいた結果、若い頃から「人とは違う特別な体験」や「限られた人しか味わえない時間」を大切にしてきた人でした。
そこで売り出し方の設計を大きく変えました。
プライベートジェットを主役にするのではなく、社長の感性を活かした限定体験ツアーを全面に企画する売り方に、少しだけ変えたのです。
これまでは予約が取れない特別な宿を体験できるだけでなく、そこに通常は入れない場所での貸切イベントとのコラボや、限られた人数だけが参加できる特別な文化体験など、「プライベートな時間」と「特別感」を徹底的に設計した、こだわりをストーリーとして発信すると契約数は徐々に伸びていきました。
社長の人生の経験の中にすでに存在しています。
ただし、その経験が整理されていないと、本人にとってはバラバラの出来事のままです。
人生の経験は、表面的にはバラバラに見えます。
しかし出来事を振り返り整理していくと、そこには共通する価値観が見えてきます。バラバラだった経験が一本の線としてつながったとき、社長の軸が一本の線として見えていないだけなのです。
Seconndoが、社長の経験を引き出す、整理する。
売り方・売り出し方を支援します。
お気軽にSecondoにご相談ください。
見えない理由#04
社長のリソース不足
小企業の社長と話していると、よくこんな言葉を聞きます。
「考える時間がないんです」
営業、採用、資金繰り、現場のトラブル、取引先との打ち合わせ。
社長の一日は、意思決定の連続です。
その結果、最も大切な時間が後回しになります。
それが 「自分を振り返る時間」 です。
社長のリソース不足をさらに加速させる原因
社長が忙しい会社は、社長の指示待ちが多い会社です。
そういった会社のスタッフはこう考えます。
「これ、社長に聞かないと分からない」
すると小さな判断でも、
すべて社長の確認が必要になります。
結果として、
・社長の判断待ち
・現場の判断停止
・組織のスピード低下
という状態になります。
これが社長のリソース不足をさらに加速させる構造です。
問題はここから
社長は忙しい・。忙しいからこそ、自分を振り返る時間を取る前に、外部に相談します。
・経営(コンサルタント、税理士、公認会計士、中小企業診断士)
・法律
・人材
・マーケティング
・開発(システム会社)
・制作(制作会社)
・広告(代理店)
彼らはプロです。
当然、優れた提案をしてくれます。
ただし、彼らが最初に見ているのは基本的に 市場 です。
市場分析
競合分析
ターゲット設定
成功事例
つまり 市場合理性 です。
すると市場合理性だけの会社に変身します。
しかも、現在のデジタル社会では、情報の広まるスピードも変化も
激しく、最先端のAI情報も、あっという間に情報が劣化します。
ここで、さらに問題が起きます
社長が自分への振り返りがないまま
市場のロジックで会社を作るとどうなるか。
会社はこうなります。
・売れる商品を作る
・流行っているモデルを真似する
・成功している会社の型を取り入れる
一見、正しい経営です。
しかしそこには、外的要因に影響しやすい会社が誕生します。
つまり、実存合理性がない会社です。
そしてこの会社は、
市場が変わるたびに迷い始めます。
実存合理性を取り入れている会社は変化に強い
実存合理性の軸が明確な会社は、
スタッフの行動に大きな変化を起こします。
スタッフはこう考えます。
「社長ならどう判断するだろう」
社長の軸が見えているため、
判断の基準が共有されているのです。
すると現場では、
・スタッフが自分で判断できる
・判断の確認だけを社長にする
・組織がすぐ動く
という状態になります。
その結果、社長の時間が生まれる
組織が自走し始めると、社長の仕事は変わります。
判断する社長から意味を示す社長へ。
そして社長はようやく
最初に後回しにしていた時間を取り戻します。
それが自分を振り返る時間です。
この時間は、これからもずっと、ずっと必要な時間です。
なぜなら、実存合理性とは、問い続けることだからです。
だからSecondoでは、社長に問い続けます。
あなたの会社は必要ですか?
そのサービスには、どんな意味がありますか?
採用でどんな人材がきたら、その人を幸せにできますか?
実はここがSecondoの本当の役割
Secondoの役割は
社長のマーケティング支援をすることではありません。
社長の中にある実存合理性を見える化することです。
その軸が見えたとき会社は
・市場合理性
・実存合理性
この二つの合理性を持つ会社になります。
そしてそのとき、
はじめて、社長の会社らしい売り方・売り出し方が生まれるのです。
つづく
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
毎日楽しく更新しています。
次回予告
「社長の軸が見えない理由」と実存合理性03
次回のテーマ「社内の混乱から、やがて社外の混乱へ」
危機レベル1〜5まで解説、あなたの会社のシグナルが出ていませんか?
次回も引き続き、見えない理由を分かりやすく解説します。
「社長と実存合理性」シリーズは、日付順から読むと
思考がつながり、社長の頭の整理にオススメです。
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