学校を「閉じた場所」にしないために-保護者と「一緒にやって」気づいた3つのこと【休み時間#7】
#休み時間シリーズ (第7話)
学校の先生や教育全体に関する
あるあるな話題を取り上げていきます。
※このシリーズは、どの回からでも読めます。
正直に言います。
かつての私にとって、特に若手のころの私にとって、
保護者の方は「少し緊張する相手」でした。
失礼があったらどうしよう。
余計な負担をかけて、嫌がられないかな。
変に思われたらどうしよう。
心のどこかで「学校は学校、家庭は家庭」と線を引いて、
その内側にこもっている方が無難だと思っていたのかもしれません。
でも、ある時からその線を、少しだけ踏み越えてみることにしました。
保護者の方と「一緒にやる」場面を作ってみたんです。
結果から言うと、私は救われました。
1.「お手伝い」ではなく「仲間」として
思い返せば、これまで、いろんなことを保護者の方にお願いしてきました。
・百人一首大会のあとの、お汁粉作り
・マラソン大会のあとの、温かい豚汁
・球技大会での「先生&保護者チーム」結成
・市内巡りの校外学習で、街のあちこちにいてもらう係
(生徒に出会ったらジャンケンをしてもらい、生徒が勝ったら
シールのプレゼント!!)
などなど。
もちろん、どれも「できる方だけで大丈夫です」という、ゆるやかなスタンス。でも、この「一緒にやる」という経験が、学校に心地よい変化をもたらしてくれました。
① 学校の空気が柔らかくなった
保護者の方が校内にいると、不思議と空気がふんわりしませんか。
「行事の運営」をこなす場所から、みんなで楽しむ「場」に変わる。
先生の心に余裕が生まれ、生徒も安心し、学校全体が「開かれた場所」になっていったのかもしれません。
② 生徒の「誇らしげな顔」が見られた
校外学習で親を見つけたとき。
球技大会で、自分の親が先生と本気でハイタッチしているとき。
家では「絶対学校来ないでよ!」なんて、悪態をついている生徒たちも、
どこか照れくさいけど、誇らしそうないい顔をするんです。
「監視されている」ではなく「応援されている」。
その安心感は、教室の中だけでは作れないことでした。
③ 保護者の方も、実は「入りたかった」のかもしれない
「子どもの様子が見られてよかった」
「ちょっとした社会科見学みたいで楽しかったです」
そんな言葉をいただいたとき、ハッとしました。
お願いしていたつもりが、実は「楽しさ」を共有していたんだ、と。
それは、私が親になったときに感じたことと一緒だったのです。
2.無理をしない、線を消さない
もちろん、すべての学校でできることではありません。
でも、
「無理しない」
「強制しない」
「できる人が、できる範囲で」
という3つのルールさえ守れば、学校と保護者の関係はもっと優しくなれる気がします。
もちろん、保護者の方より上の年齢になっても、関わる前は少し緊張します。でも、その緊張はもう、「今日はどんな良い時間になるだろう」という、前向きなドキドキに変わりました。
もし、かつての私のように「保護者対応がちょっと苦手かも」と感じている先生がいれば、ほんの少しだけ、扉を開けて「一緒にやりませんか?」と声をかけてみてください。
そこには、想像以上に温かい景色が待っているかもしれません。
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▼休み時間シリーズ
前回:
第6話:もう自分を責めなくていい
次回:
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