短歌通信 #7: おしぼりの熱より早く過ぎ去ったあなたの自称・愛の炎よ
短歌通信の7回目です。意外とちゃんと続いていて自分でもびっくり!
どの短歌も日常の合間に、気持ちの向くままに詠んだものですが、合間のコメントは主に歌の説明というより「そのとき何を考えて生活していたのか」を書いています。
詩歌に説明を加えるのはそもそも野暮ですし、そこに意味を読み取りすぎるのもどうかと思うので、まあ感じるままに楽しんでいただけたら幸いです。
🍣️
雨音が寄り添う夜に死ぬまでは人の姿を続けると誓う
世界から空き地が消えて×で消せない広告だけが残る日
春風に揺れる洗濯物の影 何もないほど輝く土日
🥂️
この短歌通信って、詠み溜めた歌をなるべく見栄えのよい順番に並び替えて投稿しているのですが、そうして春風の歌を載せるのを後回しにしていたら完全に夏になってしまった…。でも、何もない土日が輝くのは夏でも同じかな。エアコンの風にそれを感じていてもいいわけです。
広告の話、noteという空間の居心地のよさも、広告がない点がすごく影響しているように思います。でも最近、ハッシュタグに自動でAmazon商品への誘導がついたり、質問箱へのリンクが目立った場所に表示されたりしていて、ちょっとだけノイジーな側に傾いているような…。
noteも営利企業だからいろいろと事情があるとは思うけど、頼むよnoteちゃん! 時流に逆らって!!
🍣️
狭すぎるアパートが今羽ばたいたひよこの俺の夢の王国
工事中とだけ扉に貼り出して行くぜギターで世界征服
DANGER!と書かれた君の引き出しをこっそり開ける 𓄿が出てくる
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短歌に限らず、言葉というのは自分の中に実際にあるものしか出てこないものです。その点で、アパートが自分の王国になるっていう感覚は、1X年前に就職してひとり暮らしを始めたときの私自身の実感が元になっています。
人は自分が大きくなったり自由になったりすると、小さくて窮屈だった頃の感覚を忘れがちです。それはそれでいろいろ乗り越えたということなのでいいのですけど、場合によっては他人の「小さな悩み」に寄り添いにくくなってしまうという副作用もあるように思います。その悩みが今の自分にとって小さく見えるのは本当のことであり、昔の自分にとっては大きかったというのも本当のことです。そこで、今の自分以外の誰かが同じ「小さな悩み」を重大だと感じているなら、それが重大だということもやはり本当なのですが、外からぼんやり見ているとこれを実際に小さいものだと捉えてしまう。
今の自分が見ている現実と昔の自分に見えていた現実が違うように、自分に見えている現実と他人に見えている現実も違うのですよね。これは普段私がよく使っている言葉を出すなら、客観的な現実は同じでも主観的な現実はそれぞれに異なるということです。
3つ目の歌について。𓄿は一応「とり」と読むのですが、ルビを振ると𓄿っぽさが薄れるような気がしたのでやめました。そのままの𓄿を感じてほしい。なお、書き出しは京都のアイドルグループ、きのホ。の楽曲「DANGER!」から浮かんだもの。(でも曲のイメージとかとは全然関係なかったりする)
🍣️
おしぼりの熱より早く過ぎ去ったあなたの自称・愛の炎よ
洋梨の形した白猫の背にみかんを載せる落ちて転がる
メタモンになりたい色も輪郭も思考も捨てて没個性したい
🥂️
これ、1つ目の歌も実体験ベースのものでした。私は個人的に、言葉の表現がいちいち大きい人ってあまり信用してないんです。
たとえば、人間関係の中には信用や信頼といった感覚が空気と同じくらいに当たり前に存在していますが、日常会話の語彙に「信じる」「裏切る」「嘘偽りない」みたいな表現がたびたび出てくるともう怪しいなと思ってしまう。概念の世界で生きていると、目の前にいる生身の人間を全然見ずに美しい概念の話をしてしまうようなんですね。そうなると「君だけが私をわかってくれる」などと言われても「うへえ」という反応になってしまいます。愛がどうだとかいうのも、大抵は概念の話です。人間と人間の関係は概念ではないのですが…。

初代ポケモンが出てから、もう30年も経つそうです(赤・緑は1996年発売)。ピカチュウと肩を並べるなんて、メタモン出世したね…!
ゲームボーイ〜ゲームボーイアドバンスの直撃世代なので、今でもヒトカゲ・ゼニガメ・フシギダネの初代御三家をよく見かけるのは嬉しくなりますね。アラサーやアラフォーの大人にも継続的にお客さんでいてほしい、という目論見でキャラクター展開しているなら大正解だと思います。まんまと乗せられてる〜!
🍽️
というわけで、今回の短歌通信はこの辺で。未掲載のストックもまだあるので、元気に続けていきたいなと思います。フォロワーの短歌始めました報告も待ってるからね!!
過去の短歌通信
短歌通信 #6: 人間も振ると中身の音がするほら君だって(涙の出る音) (2026.6.27)
短歌通信 #5: インスタにおいしいものしか載せてないあの子の日々を何も知らない (2026.5.16)
短歌通信 #4: 妖精のいたずらは手が早いほらさっき買ったルマンドがもう粉 (2026.4.28)
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