短歌通信 #6: 人間も振ると中身の音がするほら君だって(涙の出る音)
とうとう夏の気配がしてきましたね! とはいえ、油断すると急に冷え込むような日もたまにあって、季節の変わり目ってこういう感じだったよな〜ってなっています。
今回も9首詠んでいるので、さっそくどうぞ。
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0時半眠りを待つのにも飽きて朝食の前借りを少々
友達よ気高く顔は丸いのにどこにも転がりはしない君
今言った「いつでも来て」の「いつでも」は早く来て来てという意味です
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時間が進むとお腹が空き、時間が止まることは基本的にないので永遠に痩せません。助けてほしい。
丸顔の友達は実在の誰かのことではないのですが、私の仲のいい人って人当たりはよくてもあまり流されないというか、流されておけばいいときでも流されるだけの器用さがない人が多い気がします。あ、でも「気高い」のところは実在人物かな。以前noteに書いた友人のpがそんな雰囲気です。
「いつでも来て」は言葉のやりとりの難しさの話。断りにくいかなと思って誘うのを遠慮する人もいるし、誘われても社交辞令かなと感じて食いつかない人もいますね。こういうときに相手に負担を感じさせない「軽さ」を持ってる人って強いよなと感じます。自分の側に「なんかすみません」が強すぎると、そういう軽さって出ないんだよなあ…。
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雨上がり床に落ちてる猫の背が夏の気配を無言で示す
目玉焼き乗せたトーストくるくると回す指先爪は短め
適当に入れた洗剤でもちゃんと汚れは落ちるのんびりやろう
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犬や猫って、夏場は家の中でいちばん涼しい床を見つけますよね。風の通り道みたいな。一方で、我が家のふみ子先生などの小鳥はケージで暮らしてるので、気温のことには犬や猫よりもさらに気をつける必要があります。うちの子はなぜか水滴を飲むのがすごく好きなので、去年の夏は凍らせたペットボトルをサブ冷房的に置いてあげていました。結露ってあれ、全部空気中の水分なのがすごい。
洗剤の話、自分が洗濯機回すときに毎回分量めちゃくちゃ適当にやってるよな〜ってふと自覚して、まあ世の中もだいたいこれくらい適当に回ってるよなって面白くなったのを歌にしたものです。自分にとって特別に大事なものとかでないのなら、完璧にやろうとせず「さしあたり問題ない」くらいで流しておく習慣も必要な気がします。職場なんかでも、「誰もそんな細かく見ていない」というのはよく感じることだと思うので。
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人間も振ると中身の音がするほら君だって(涙の出る音)
腰に手を当てるしぐさで開かれる扉 脱法銭湯の夜
口を閉じ目を閉じ耳は閉じれない野鳥の歌と風の音 湖畔
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私の歌にはときどき存在しない概念が出てくるのですが(脱法銭湯もそうだ)、「涙の出る音」はなんとなく、禅の公案の隻手音声から思いついたような気がします。両手を打てば音がするが、片手にはどんな音があるか、っていう問答ですね。この公案そのものは無言で答えるしかないんじゃないかな〜。
3つ目の歌はフォロワ〜の湖畔さんのお名前をお借りしたものです。湖畔さんの書かれてる詩やショートショートって、「周りの世界から流れ込んでくるもの」を言葉にしていく感覚がすごく面白いんです。私たちは五感を閉じて生活することはできないので、生きていれば勝手に何かが入ってくるし、そうなれば自分の中にも自ずとそれに対応する言葉が生まれますよね。
この辺りの感覚は少し前の記事「まだ死んでないのに何も書けないのはおかしい」(2026.6.13)でも論じました。どういう言葉が生まれてくるかはその人次第なので、みなさんのそれについてもどんどん披露してほしいなと思っています。
🍽️
そういえば、私が短歌を始めるきっかけの一つになったうたの庭というサイト、最近は毎日のお題に参加することが少なくなってきました。お題もお題で頭をひねるのは楽しいけど、今は自分が歌にしたい感覚を日常の中で見つけることのほうが大切なのかな〜って思っています。また心が向いたときに復帰したいです。
ではでは、次回もお楽しみに!

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