Obsidianでの3年間の思考を「資産」に変える技術:Claude Coworkでフィードバックを高速化
使えるところあるのかなーとか考え込んでいた Claude Cowork。
また新しい使い方に気がつきました。Cowork は chat を凌駕する大量データをもとにして複数タスクを勝手に実行してくれる、仕事のオトモです。
Claude Cowork: 自分自身の「思考の変遷」を客観視するための最強のエンジン
Claude Cowork はご存知の通り単なるチャットツールではありません。ローカルのファイルシステム(わたしの場合はObsidian)に直接アクセスし、自律的にタスクを完遂する「AIエージェント」です。
Cowork がアクセスできるフォルダに Obsidian を配置するも良し、Local REST API + Obsidian MCP Tools の組み合わせで Cowork から MCP 経由で情報を取得させるでも、いずれでも効果的に利用可能です。
このツールが真に破壊的なのは、3年分にわたるわたしの「生きた思考データ」を対象に、OODAループ(観察・情勢判断・意思決定・実行)の Observe, Orient に匹敵する圧倒的な精度と速度で実行できる点にあると考えました。偉そうでしょ。
一人では難しい「時間軸を跨いだ高次元の差分抽出」が可能
なぜ、わざわざClaude Coworkを使うのか。それは、人間の記憶がいかに曖昧で、都合よく書き換えられるものかを、わたし自身が知っているからです。
Observe(観察)の限界突破: 3年分、数千件に及ぶノートから、特定のテーマに関する記述を漏れなく抽出することは、人力では不可能です。単語の検索で得られる情報はごく一部です。意図も考慮して情報を抽出できる必要があります。Cowork では検索と閲覧を自律的に繰り返し、全データを網羅的に「観察」します。
Orient(情勢判断)の深度化: 「3年前の自分」と「今の自分」の思考のクセ、関心の対象、そして言葉選びの変化。この「差分」をAIが特定することで、自分一人では気づけなかった「自己の成長」や「停滞」を客観的な事実として突きつけることができます。
過去を懐かしむためではなく、過去の自分を「踏み台」にして新しい発想に至るための、高度なメタ認知環境が手に入ります。
これは Obsidian を RAG として Dify で使うだけでは得られなかった効果的な環境です。結局情報を取得するだけしかできなかったことが、網羅的に情報を取得して分析させることができるようになっています。
Obsidianの「3年分」を燃料に、未来の示唆を得る
実際に、Claude Coworkにわたしの3年間のObsidianデータを共有し、以下のようなワークフローを実行させています。
ステップ1(Observe): 「生成AIに対するわたしの見解」が含まれる全ノートを、2023年から2026年現在までスキャンさせる。
ステップ2(Orient): 「どの時点で、どのような技術的ブレイクスルーによってわたしの思考が変化したか」を時系列で分析させる。
ステップ3(Insight): その変化の軌跡から、次の1年でわたしが注力すべき「思考の死角」を提示させる。

以前は、これを行うには数日かけて過去のノートを読み返す必要がありました。しかし、Claude Cowork なら、ワーキングフォルダに分析中間ファイルを生成しながら、わずか数分で「自分自身の思考の地図」を書き上げてくれます。これは単なる要約ではなく、「過去の自分との対話」を通じた、未来へのプロトタイピングなのです。
PKM(Personal Knowledge Management) の効率化つ効果的な再利用方法です。
AIという「同僚」と共に、自分の思考をアップデートし続ける
これからの不確実な時代、昔の成功体験に縋っている暇はありません。一方で、過去に自分が何を考え、どう試行錯誤したかというデータは、他ならぬ自分だけの「固有の資産」です。
Claude Coworkを「ただの要約ツール」として使うのはやめましょう。
Cowork は、あなたの思考のスピードを上げ、OODAループを誰よりも早く回すための、文字通りの「パートナー」なのです。3年分のデータを単なる記録として眠らせるか、それとも次の発想への「発電所」にするか。その鍵は、あなたがCoworkというエージェントをどう使いこなすかにかかっています。
わたしは、この最強の鏡という深淵を覗き込み、今日も自分の思考を洗練させ続けていきます。
ちなみに上記の私の分析レポートはこちらです。
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