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三原を起点に瀬戸田へ。

旅の経緯はこちらのリンクから順番にお読みください。

昨日はこころネットみはらまつり、そして半どん夜市とイベント続きであった。

さすがに疲れているだろうと思っていたのだが、マダムたちは朝から元気である。

序章でも書いたが、今回マダムたちが広島でやりたかったことのひとつが「しまなみ海道を自転車で渡る」ことであった。

今回の旅程は、しまなみ海道に詳しい方に相談して組んだものである。

まず私の車で三原から生口島へ向かい、瀬戸田で自転車を借りる。そして大三島までサイクリングを楽しむという計画だ。

ちなみに、車を使って三原から生口島に向かうには
①尾道からしまなみ海道を経由する ②須波港からフェリーで沢港へ行く
ふたつのルートを利用できる。


マダムと自転車と私

ひとりは普段から自転車に乗っている。

ところがもうひとりは、いわばペーパードライバーならぬ「ペーパーチャリダー」である。

そして私はというと、三原へ来てから一度も自転車に乗っていない。

数日前に自転車は購入した。何事もまずは形から入るタイプなのである。

わざわざ西条で買ってきた自転車

「それならペーパーチャリダーに車の運転をお願いして、私も自転車に乗ればよいのではないか」

そんな考えが一瞬頭をよぎった。

ところが、「せっかくだから私も行きたい」とおっしゃる。

確かに、しまなみ海道まで来て車で待機というのも少々もったいない。

こうして私はサイクリストへの転身を見送り、運転手に徹する一日となったのである。

QRコードの壁

瀬戸田のサイクリングターミナルで自転車を借りることとなった。

しまなみ海道で自転車に乗るのは、大学生の頃の卒業旅行以来である。友人としまなみ海道を走った記憶がふと蘇った。

13年前のことだった・・・

ところが、まずは申し込みでつまずいた。

手続きは、スマートフォンでQRコードを読み込み、必要事項を入力した画面を係員へ見せる方式である。

「わからない」

そう言ってマダムはスマートフォンを差し出した。

見事な丸投げである。

こういう場面に遭遇すると、便利になった一方で、デジタル化の壁というものも感じるのである。

なにはともあれ、無事に自転車を借りることができた。

ここからは自転車組と車組に分かれ、それぞれ大三島を目指すこととなった。

サンセットビーチ

途中でサンセットビーチに立ち寄り、無事に大三島へ到着した。

大三島に向けて出発
多々羅大橋を見ながらゴール

タイパは大事よ

本来は自転車で大山祇神社へ向かう予定であったが、「車で移動した方が時間を有効に使えるのでは」という話になり、急きょタイムパフォーマンス重視の行程へ変更した。

神社周辺が混雑していたこともあり、

伯方の塩工場見学 → 大山祇神社散策 → 大三島ワイナリー → 道の駅で昼食 → 温泉

という順番で巡ることとなった。

振り返ってみると、かなり欲張りなコースである。

伯方の塩ソフト
されど塩
大山祇神社
大三島ワイナリー(もちろんマダムは呑んでた)

旅の締めくくりは船で


最後は運転手が疲れてしまった――ということにして、「あえて」航路を組み込んだ。

もちろん、疲れていたのは事実である。

沢港周辺(撮影は別日)

ただ、それ以上に船旅を体験してもらいたかったという思いがあった。

しまなみ海道といえば橋に注目が集まりがちだが、島々を結ぶ航路もまた瀬戸内らしい風景のひとつである。

海の上から眺める島々や橋の景色は、車とも自転車とも違う魅力がある。

休日はETC割引で同乗者も同一料金です
フェリーから佐木島の景色が見える(撮影は別日)

穏やかな海を眺めていた時のこと。

マダムがぽつりと、

「静かでいいわね。日常のストレスも、この海を見ていたら、また頑張ろうと思えそう」とつぶやいた。

特別な観光施設があるわけではない。

派手なアトラクションがあるわけでもない。

ただ、穏やかな海があり、島々があり、ゆっくりと流れる時間がある。

三原に来てから、その風景が当たり前になりつつあった。
しかし、マダムの一言を聞いて改めて気付かされた。

何もないように見える日常こそが、実は贅沢な時間なのかもしれない。

そんな瀬戸内の風景の中で、今の私は暮らしているのである。

あと1回つづく


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