【NHKのど自慢】テレビに映らない予選会のリアル。200組が歌うカオスな舞台(体験記②)
発表から楽しい二週間がアッという間に過ぎ5月3日の予選会当日を迎えました。
予選会は11時集合です。行く途中で駅に寄り、応援に帰ってきた長女を拾い、会場に行きました。
200組(250人くらい?)の予選会参加者と、その関係者が来るので、予選会と言えども結構な人の数です。
母を送ってくる妹とLINEで連絡を取りながら、会場の土岐市文化プラザで母と合流し受け付け手続きに向かいました。50番ごとにテーブルが別れていて、それぞれで列を作って待って受付をします。私は66番、母は148番でした。ちなみに、予選会の歌う順番(番号)は曲名のあいうえお順です。
私の方が先に並んだのですが、母の列の方が早く進んで受け付けを済ませました。受付ができたらその先で待っているように母に言ったのですが、興奮してぽぉっとしている母は、そのまま会場で進んで行ってしまいました。
出演者250名くらいは、観客席前方の席に座ります。
必死に母を探し、なんとか見つけ、母の隣に座りました。
11時45分から説明が始まりました。
50人ずつステージに上がり、ステージ上の椅子に座って待つ
順番が近づいたらスタッフに誘導されてステージ横に並ぶ
次の番になったらマイクを受け取る
マイクはスイッチはないのでそのまま歌う
順番になったらステージ中央に移動して、番号と曲名を言う
歌う
適当なところで「ありがとうございました!」と自動音声のアナウンスが入るので終了
マイクを返してステージ脇で、ディレクターと、二宮アナウンサーから、ヒアリングを受ける
会場の元の席に戻る
緊張しすぎないように、楽しくみんなで歌いましょう。と言う意味のことは何度も言われました。今日集まった人はみんな友達、親戚だと思って、友達や親戚と大きなカラオケボックスに来たと思って、みんなで応援して楽しく歌いましょう。
説明は、だいたいこんな感じでした。その後、この一連の流れを「0番」として、スタッフがやるので見てて下さいと言われて、スタッフの方が上記の流れで歌いました。
非常にアバンギャルドな歌唱スタイルで、これから歌う我々に自信を持たせていただけました。
そして、いよいよ始まりました。
まずは、1〜50番の人がステージに上がって、順番に歌っていきます。
50組が歌うと10分程度休憩があり、次に51番から100番までの人がステージに上がります。番号順に並んでステージに上がり、順番に椅子に座っていきます。
ステージから見渡すと、観客の多さと広さにちょっと緊張が増しました。
アッという間に順番が来て、気付けばステージ中央に立っていました。ここで一瞬頭が真っ白になり、慌ててステージ前のモニターを見て、番号と曲名を言うことができました。
歌は自己評価としては70点。あれだけ緊張した中では、実力を出せた方です。
マイクを返し、ステージ脇のテーブルで、ディレクターと二宮アナウンサーとの面談です。万が一予選突破できるとすれば歌ではなく、この面談だと考えていたので、適度に盛った曲への思いと、家族の話、特に母のために応募した旨や、その母もこのあと歌うことなどを、ギリギリ推しすぎにならない程度に推してPRできました。
その後は、スタッフの誘導に従って、ステージ裏から出て、途中のテーブルで、ケーブルテレビの放映同意書を書きながら、エントランスにおかれたモニタの前に移動しました。
このモニタでは10分遅れで映像が放映されるので、自分の歌った姿が確認できます。ただし、スタッフが立っていて撮影は禁止。
5分ほど待って自分の順番になり、自分の姿と歌声を確認しました。さすがにNHKの4K?映像は美しい。もちろん、美しいのは映像であって映っている自分の姿は、酷いものです。
歌も自分のイメージしているベストからは程遠く、音程も音量も、震えてしまっていました。実力の70%は出せたので充分です。
母の出番までには、まだ二時間くらいあるので、母を誘ったのですが当然ながらド緊張している母は、昼は要らないというので、応援に来てくれている妹二人と娘と共に、近くの喫茶店に行き、ランチを食べました。
会場に戻ると、母はすでにステージ上の席に座っていました。ただ、101番から150番までの人がステージに上がって、順番に歌っているので148番の母の出番はまだだいぶ先です。
80代のお婆さんにしては、元気な方だとは言え、緊張しながらステージ上で座っている母が心配です。
50年くらい前に、私が保育園の発表会でステージに立っている姿を、母は心配しながら見てたのかななどと感傷に浸っている中、ステージ上で予選会は進行していきます。
あと10人となったくらいで、曲は当日のゲスト麻倉未稀さんの「ヒーロー」になりました。ゲストの曲を選ぶ人は多いので、きっと応募も多かったのだろうと思います。「143番 ヒーロー」「144番 ヒーロー」「145番 ヒーロー」と続きます。会場はドンドン盛り上がっていきますが、私の脳裏には一抹の不安がよぎります。
そして、不安通りとうとう「147番 ヒーロー」と言ったときには、ウォー!と歓声が上がり、会場はその日最高の盛り上がりでした。
147番の人が歌い終わり、会場は「次も来るか!?」という感じになったところで、母登場。よぼよぼとステージ中央に歩み寄り「148番・・・」と言うと、会場中が「まさか?」とざわつきましたが、「人恋酒場」と言うと会場から落胆の声が漏れました。こちらもゲストの曲なんですけどね。。。ヒーローで盛り上がりすぎました。
どよめく会場をよそに、母は順調に歌い出しました。いい感じで歌えてるなぁと思ったら、歌詞を忘れてしまったようで、最後歌えなくなったところで「ありがとうございました!」が響いて終了でした。
結果論ですが、ゲスト二人のうち麻倉未稀さんの方は10人以上が歌ったので、相当競争率が高かったのですが、三山ひろしさんの方は歌う人が少なく、もし、母がちゃんと歌い切れていれば本選出場ができていたかも知れません。残念。
母が出てくるのを迎えて上げようと、会場を出てエントランスに行き、妹たちと母を待ちました。長時間の緊張で疲れ果て、かつ、歌えなくなってショックを受けて戻ってきた母はさっさとモニタ前を通過して、ベンチにへたれ込みました。
10分遅れ放映のモニタの前は、ヒーローを歌った人たちが盛り上がっていて近づけませんでしたが、母の番になったらスペースが空いたので、母以外の我が一族で観ました。
エントランスのベンチで妹が持ってきたパンを食べながら休憩して、母も元気を取り戻し、撮影コーナーでNHK岐阜のキャラと写真を撮ったりしました。

そのあと、母を連れて会場に戻り、4時頃に全ての予選出場者の歌が終わりました。
このあと1時間ほどの審査で、本選出場者が決まります。
それを待つ間は、カラオケ大会です。
設備は完璧に揃っているし、会場にいるのは歌好きな人たちばかりだし、曲は決められていますが、「次はこの曲です。歌いたい人手を挙げて」と言えば大量に手が挙がります。
よく考えられた繋ぎイベントだなと思いました。
みなさん、とても歌が上手なだけでなく、ステージ慣れしている人は会場を沸かせるパフォーマンスもできたりして、楽しくあっという間に、1時間が経ち、いよいよ審査発表となりました。
(つづく)
