OBSBOT Tail 2のファーストインプレッション 〜Tail Airと比べて良い点・気になった点〜
今回のテーマは、先日発売されたPTZカメラ「OBSBOT Tail 2」について。
OBSBOT Tail Airは話題になったカメラだったと思いますが、その新型ということで注目をしていました。
今回は実際にカンファレンス配信などで試すことができたので、OBSBOT Tail Airと比べながらファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
OBSBOT Tailシリーズについて
みなさんは「OBSBOT Tail Air」をご存知でしょうか。2023年に発売された非常にコンパクトなPTZカメラで、配信界隈でも話題になった記憶があります。
「世界最小の4K PTZカメラ」として発売され、同時にMicro HDMI・USB・NDIといった豊富な映像出力を備えているのが魅力です。
お値段も本体単体で75,000円ほどと、PTZカメラとしては手を出しやすい価格だと思います。私も購入以降、愛用してきたカメラでした。
ただ、コンパクトな筐体ゆえにOBSBOT Tail Airには弱点も多くありました。
今回新たに発売された「OBSBOT Tail 2」は、そういった弱点の多くを埋めてきた新製品です。今回はそんなOBSBOT Tail 2を実際に配信で使用してみたので、ファーストインプレッションとして紹介したいと思います。
OBSBOT Tail 2の概要
OBSBOT Tail 2を一言で表すと、「最大12倍ズームができる、コンパクトなPTZカメラ」だと思います。
そもそも「PTZカメラ」とは遠隔でカメラの画角を操作できるカメラを指します。「パン(水平)・チルト(垂直)・ズーム」の略で、コントローラーやアプリなどから操作ができます。
配信卓から操作ができるので、カメラマンをつける必要がなくなり、オペレーションの場所を集約できるのが嬉しいです。過去にも色々なPTZカメラを試しているので、ぜひこちらからご覧ください。

OBSBOT Tail 2はTail Airに比べると大きくなりましたが、依然として非常にコンパクトなPTZカメラです。
比較的コンパクトなPTZカメラと比べても、そのサイズの小ささが伝わるのではないかと思います。

機能的な一番大きな変化は、カメラのズーム倍率だと思います。
OBSBOT Tail Airは最大4倍のデジタルズームのみでした。これは光学的なものではなく、映像データをデジタル処理で拡大したものです。そのため、使ってみると画質の劣化が気になる印象でした。
一方のOBSBOT Tail 2は最大12倍のズーム倍率です。これは、フルサイズセンサーのカメラで言うと20mm〜110mmの焦点距離になります。実際に試してみると、10mほどなら登壇者のバストアップを捉えることもできました。
12倍のうち光学ズームは5倍までで、それ以降はデジタルズームになります。Tail Airの経験から画質の劣化が心配でしたが、使ってみると画質の劣化は殆ど感じないレベルでした。
実際にOBSBOT Tail AirとOBSBOT Tail 2でズームを比較したのがこちらです。




また、配信として非常に嬉しいのは端子が充実していることです。
本体にHDMI・SDI・USB・LAN・オーディオ端子が搭載されています。HDMIはフルなのがまた嬉しいですね。
OBSBOT Tail AirではLAN端子は専用のUSBアダプターが必要でした。忘れたら終わりだったので、リスクが減ったのはとても嬉しい点です。
また、HDMIとSDIも同時に出力が可能です。


地味に専用品で、忘れるヤバいことも
色々と強化されている一方で、市場価格は20万円ほど。OBSBOT Tail Airに比べると3倍近いお値段で、また通常のPTZカメラでも安い製品なら2台は買えてしまう金額です。
そのため、OBSBOT Tail Airのような「安価でコンパクトなPTZカメラ」という印象は無くなりました。ただ、この価格でこの機能は決して高く無いと感じるものではありました。
次は、実際に使ってみての使用感を紹介していきます。
カンファレンス配信で使って印象に残ったこと
今回は2つのカンファレンス配信で使ってみました。どちらも企業のイベントスペースで開催されたイベントで、30〜50名ほどが参加する比較的小規模なイベントです。
結論から言うと、この規模のイベントであればOBSBOT Tail 2は大いに活躍してくれるPTZカメラでした。
色々と現場で素早く使える機能が揃っている印象です。

まず現場で役に立つのが、OBSBOT Tail 2自体のホットスポット機能により、すぐ管理画面にアクセスできることです。
OBSBOT tail 2は基本的にネットワーク接続で操作をします。Wi-Fiや有線LANで接続もできますが、OBSBOT Tail 2自身がWi-Fiを出す「ホットスポット機能」を搭載しているのです。

また、このアプリもなかなかに安定していて優秀です。基本的にスマホアプリで設定でき、一部の細かい設定はPCからのみ行えます。
最大5時間駆動のバッテリーを内蔵している点も大きいです。単体で出したらすぐに使える機動力は、現場ではとても心強い点でした。

ホットスポットやアプリはOBSBOT Tail Airからも搭載をされていましたが、「Rotate」機能はOBSBOT Tail 2独自の機能です。
Rotate機能はカメラ部分が回転する機構です。これにより、水平な画角が保たれるので、適当な設置でも大丈夫です。


基本的には自動調整ですが、手動で微調整もできます
通常ビデオ三脚では「レベラー」を使い水平を調整しますが、OBSBOT Tail 2はレベラーがない三脚でも気軽に利用ができます。
本体も軽いため、先日の配信では軽量の照明三脚につけて使用しました。畳むととても薄い三脚で、Tail Airでも愛用していた組合せです。
もちろんレベラーはありませんが、OBSBOT Tail 2が水平を合わせてくれました。

この日は軽量な照明三脚を使用していました
Rotateの機構はブレ抑制にも機能してくれるようです。公式からは車にマウントした時の動画も公開されていました。
さすがに手持ちをするのは機能的にも、また持ちづらさもありツラい印象ですが、ちょっとした床の揺れは吸収してくれそうな期待が持てます。
細かな嬉しい機能改善
その他、OBSBOT Tail Airから比べて嬉しい機能強化があったので、細かな点ですが2つ紹介したいと思います。
追跡機能の軸ロック
OBSBOT Tail Airから追跡機能はありましたが、OBSBOT Tail 2はズームができることもあり、軸のロック機能が搭載されています。
カンファレンスだと、チルト軸(垂直方向)をロックすれば、横方向にのみ追跡してくれます。縦にも揺れると見づらいので、ロックできるのは嬉しいですね。
まだ追跡機能はちゃんと評価できていないのですが、可能性を感じる機能です。

ブラウザからも操作ができるように
OBSBOT Tail 2は本体のIPアドレスにアクセスすると、ブラウザからも操作ができるようになりました。
基本的にはアプリから操作するのですが、普段とは異なるPCなどからも操作がしやすくなります。OBSBOT Tail Airだと簡単な管理設定しかできなかったので、これは嬉しい強化です。

気になったこと
ここまで割とベタ褒め状態ですが、いくつか気になる点もありました。
ホワイトバランスが微妙
一番課題を感じたのはホワイトバランスです。
私はOBSBOT Tail Airのホワイトバランスは結構自動でもいい感じにしてくれるので好きでした。しかし、OBSBOT Tail 2は暖色がかった色味になる傾向を感じています。


手動調整の設定もありますが、色温度の調整のみで細かくパラメーターを調整する設定はありません。
そのため、ホワイトを追いきれない感覚がありました。よくカメラにある、白の場所からホワイトをとるような設定がないのも残念な点です。
この辺りは、今後のアップデートで改善されることを期待したいです。

真上にはモーターで向けられない
OBSBOT Tail 2を俯瞰カメラにも使おうと思ったのですが、モーターでは真上(真下)に向けられないことが分かりました。
一番向けられてもモーターだと↓までです。

一応手動なら真上に向けられて、スペックでも「制御範囲」と「機械範囲」に分かれており、機械範囲では真上(90°)が範囲と書かれていました。
この辺りは、サポートにも手動で動かしても良いのか聞いてみたいと思います。

ケースが無い
OBSBOT Tail Airは専用ケースが同梱されており、購入したらすぐに持ち出せるのも気に入っていた点でした。
しかし、OBSBOT Tail 2には専用ケースは存在しないようです。これは他製品でも同じなのですが、ちょっと残念。
私はテープで軽く固定をして、カメラ用のクッションケースに入れて運搬をしてみました。ただ、もうちょっとしっかりしたケースは検討したいと思います。

以上、OBSBOT Tail 2のファーストインプレションでした。
個人的には手軽に使えるPTZカメラとしてはとても気に入っています。一方で、ホワイトバランスなど業務機としてみると物足りない点もあります。
引き続き触ってみたいと思いますので、また続報ができればと思います。
関連note
レンタルのススメ
OBSBOT Tail 2は、パンダスタジオ様にてレンタルを提供されています。
気になった方は、まずレンタルで試されてみてはいかがでしょうか。
▼OBSBOT Tail 2 AI搭載高性能4K PTZRカメラ
https://bit.ly/3ZJUqX8

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