【灯火杯4th】しいもさん 灯火賞受賞インタビュー
先日、結果発表を行った自主企画コンテスト「灯火杯4th 2025Autumn」。
見事グランプリに相当する「灯火賞」の副賞として、受賞インタビューを用意していました。
今回は、灯火賞を受賞された、しいもさんへの受賞インタビューを紹介します!
▽見事灯火賞を受賞された、しいもさんの作品はコチラ▽
▽結果発表のnoteはコチラ▽
1.「うまくまとまった!」と思えたnote
今回のしいもさんの作品は、ご自身としても「うまくまとまった!」と言えるnoteということ。
ちょうど創作大賞の中間発表時に朗報を受けていたしいもさんは、いい状態で作品の執筆に臨めたとのことでした。
改めて作品について振り返ってみると、たくさんの要素がしっかりとまとめっている凄さを実感しました。
大枠のテーマである長女くんのお話。
長女くんが主人公ということは、不登校のお話がメインテーマになります。ただ、それだけでなく、昔と比べると色々な選択肢が増えているとは言え、本人も、そして、親もこれで本当にいいのかという不安。
*ぼくっコの長女くんの話を読んでいたら、なんとなく「くん」というイメージがわたしのなかにあったので、そう呼ばせていただいています。
この長女くんとしいもさん双方の挑戦と感情が、最もエールを送りたくなる要素であり、わたしも頑張ろうとエールをいただいた要素でもありました。
また、季節テーマでもある「秋」は体調を崩しやすい秋であり、小学3年生から小児喘息に悩まされてきたわたしとしては、身体に刻み込まれていることです。
そして、4thのテーマであるアートも、なんとゲームの時間を減らすために機能するほど熱中できたことと言うこと。これ、ゲーマー視点で言うとホントスゴいことだと思います!
*ちなみに、わたしは適応障害の休職期間、好きだったことを気にせずやるという過程で一時期1日8時間FPSゲームをするくらいにはゲーム好きです。
さらにさらに、不登校になる前に一度小学校で絵で表彰されてからの、不登校へ。それほど好きな絵で認められたのにどうしてなんだろうと、色々な考えを巡らせていました。
2.ぼくがちゃんとしないと!
今回、長女くんが不登校になったきっかけとなるお話も伺いました。
2年生のとき、学校のなかで嘔吐してしまったコがいたということ。教室は騒然となり、そのとき、長女くんを襲った恐怖は並々ならぬものだったようです。
自分もいつかあちら側になると。そのときのクラスメイトたちの視線や温度感。悪目立ちしたくない。迷惑をかけないように。
その想いから、何でもできる「よい子」であろうとし続けた。
本人としても凄く無理をしていたのではないかと、しいもさんは続けます。
そして、それは、家のなかでも謝ってばかりいるのが長女くんであり、次女ちゃんの片づけをしたり、多分それは誰に言われたことではないにしても、自分は長女だからちゃんとしなきゃという気持ちからなのではないかと想像していました。
そんな長女くんから、謝罪が聞こえなくなる瞬間が絵を描いているとき。
ここまでの流れから、長女くんにとって、絵を描くことがいかに大切なことかわかるエピソードでした。
ぼく、今スーパーポジティブだから
作中では語られていないのですが、長女くんは、最近こうした自己認識を語っていると言うことでした。
*もはや、「呪術廻戦」の五条悟みを感じます。
この発言自体に物凄く心を打たれました。
と言うのも、一度メンタル的にやられると、こうしたことを再度口にすることは非常に難しくなる傾向にあります。わたしも適応障害経験者としてすごくわかります。*躁鬱の特性がある場合には、少し違った話になるかとは思います。
こうした発言へのきっかけは、noteで長女くんの絵を公開したときの反応。
多くのnoterさんが、もっと見たいとかここがいいとか、褒めてくれること。
文字通り、noterさんに救われたとしいもさんは語ります。
一方で、個人的に何より痛感したのは、しいもさんの作品に関連しているnoteに書かれていた、親側の姿勢を変えたことでした。
「自分たちの基準」で考えすぎていたのかもしれない。
それが、しいもさん夫婦が出した結論でした。
すなわち、長女くんのいいところに着目するようにしたり、絵やゲームのなかで工夫したところを聞くようにする姿勢に変えたということ。
もちろん、それが素晴らしいのはわかります。ただ、これってなかなかできないことだというのは、何度も痛感してきたことでした。
少なくても、いつても小言ばかり言いたくなってしまう、怒った後に自己否定に陥ってはこれじゃダメだとなり、それでも繰り返してしまうわたしとしては、ただただ尊敬する内容でした。
▽この辺りの話は、こちらのnoteで綴っています▽
3.しいもさんが描く家族像
5人のお子さん。不登校の長女くんに、発達障害の特性を持つ子も双子ちゃんたちもいます。
もちろん、手がかかることが悪いことではないのですが、ワンオペの日なども当然ありますし、そもそも、しいもさんご自身も働いてらっしゃいます。
はた目から見てても、ホントに異次元というか、「なんで自分がこんな目に」とメンタルを壊す方も全然いるんじゃないかなと思っていました。
ですが、そこには、しいもさんのお父さんとのお話にもあるように、しいもさんご自身が育った家族に、しいもさんの思い描く家族像のヒントがあるような気がしました。
▽注目記事にも選ばれ、朝日新聞社さんからの取材にも繋がったnote▽
そんなしいもさんがこんな家族にしたいというのは、
「何があっても、家族がいるから安心」
というものでした。
一瞬、言葉を失う形でハッとしていました。
成果絶対主義が骨の髄まで染み込んでしまっていた自分にとって、本当にそうした家族になっているか。子どもたちにとって、居づらい場所にしてしまっているのではないか。
思わず、頭をよぎったのはそうした考えです。
ただ、今さらな部分もあるかもですが、しいもさんをはじめ、わたしもnoterさんたちに救われて、この部分について少しずつアップデートできているのかもしれません。
しいもさんが見ている未来
そんなしいもさんは、この先も家族のエッセイを書き続けていきたいというお話でした。
家族について、1冊の本にまとめたり、実は旦那さんもコロナ禍で適応障害を経験されているということ。
しいもさんの家族を想う目線で綴られる、ご家族お一人ひとりのお話、わたしも一人の読者としてぜひ読んでみたいと思いました!
改めてしいもさん、ご参加いただきありがとうございました!
灯火賞の受賞、おめでとうございます!
そして、現在、2度目の冬となる「灯火杯5th Re:クリスマス」を開催中です!
11月いっぱいまで作品募集中ですので、ご参加お待ちしています!
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