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愛せる自分になるまで【9】転属先でも葛藤する【自分の価値】

新しい営業所での仕事が始まった
同僚は一足早くそこに転属していた
入社してから何かと仲良くさせてもらっていて
こっちに来てよと言ってくれていた

こちらは人当たりがよく愛想もいい
望まれて転属したやつだ

私とはそもそも転属の経緯が違う
「お前来てくれ」と望まれて来ている

もう1人の同僚は自分で掛け合って
転属してきたやつ
まあ要領はいい、処世術というのか

近場を回る3人と
長距離5人くらいで始まった小さな店だった


ともあれ
私は首の皮一枚で繋がっていた
切り捨てられるところを
慈悲深い部長に拾われた身だ


一生懸命に恩返しのつもりでやらなきゃと
ガムシャラに仕事を覚えて働いていた

拾ってくれたのは部長だが
使われるのは部長の部下
私の直属の上司であって
部長と接することはあまりない

「まあそうだよね」と思いつつも残念な気持ちだ

私は前の記事で書いたような性格だから
子供の頃から贔屓されるような人間ではない

それもしょうがないと思っていた

小学低学年の頃から1番欲しかったもの

遠足は田舎なので少し離れた
草原のようなところに徒歩で行くのだが

担任の女の先生が手を繋いでくれる
先生の手は当然2本しか無いので
繋いでもらえる子供も2人しかいない

私はそのうちの1本が本当に欲しかった
承認欲求?
可愛がられる価値のある人と思って欲しかったのか
渇望していたというくらい

その欲求がまた自分を苦しめ
更に(好かれる人)には程遠い人にしていく



その願いが叶うような人ではないので
きつい手積み手下ろしの仕事は
いつも私に回って来ていた
それもしょうがない
拾われた身だ、そう思っていた


この思いにはずっと苦しめられて来た
可愛がられる人に生まれて来た人が
羨ましくてどこかで憎んでいたかも


自己肯定感がどんどん下がっていくのがわかる

自分が本当に嫌いなんだとハッキリわかった

自分を好きになれない人は
他人にも好かれない


ある日
ゴルフを始めるので上司に
クラブ選びに付き合って下さいといって
一緒にショップで買い物をしていた時
少しお値打ちなドライバーが
ワゴンセールになっていて上司が
「このドライバー〇〇に買っていってあげよう、
なあ?いいと思わんか?」と嬉しそうだ

「俺が目の前いて俺に聞く?それならお前もいるかでしょ」

いや、普通なら「お前に買ってやろうか?
あ、あいつにも買っていってやろうかな」だろ


性格を神経を疑った
傷ついた

いや、自分の価値の無さを思い知った

その後のことは
あまり記憶にないくらいショックだった

またある日
上司が事務所で
他の部署の女の子と雑談していた

「あいつらは本当に頑張っている」
他の2人の事だ

私が「俺も頑張っているでしょ!」と言うと
「いや、お前は頑張っていない」

!マジかこいつ
「いつも嫌な仕事は俺がやってるやろが」と
またまたショックで愕然としていた


その後「絶対こいつにお前も頑張っているって言わせてやる」と誓い

それまで絶対仕事に文句も言わず
弱音もはかないでやる!と決めた


その後の事

ある日その上司が
「お前も最近よくやってるなあ」
と言ったのはあれから10年後のことだった

人の評価が変わるのは
少なくとも
10年かかるんだとわかった出来事で

この経験も人を指導する時に役にたっている
1ヶ月や1年で認められなくても
あきらめずにやるんだよと
1年や3年で
評価される事を急がないように
地道に頑張りなさいと話します。

長くなるので続きは【10】で
最終回です

ここまでお読みいただき
ありがとうございました。

ねこターボ🐈


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