一人芝居とトークで「山月記」を深堀りする”Bungakuサロン”を5月30日に開催|泊まれる古本屋山猫堂 in 岩手県陸前高田市【PR】
中島敦の「山月記」を題材にして、読者目線で深める「Bungakuサロン」が、岩手県陸前高田市の泊まれる古本屋山猫堂で開催される。日時は、2026年5月30日の19時~20時30分。
参加予約は、上記の公式InstagramのDM、あるいはFacebook、店頭でできる。ゲストに岩手県大船渡市出身の役者・横道毅 氏を迎え、一人芝居・アフタートークなどの内容を盛り込みつつ、「山月記」を深く紐解いていく。
ちなみに、前回の「Bungakuサロン」は2月に開催されており、セス・フリードの「大いなる不満」について語らいつつ、映画や音楽、ダンスなど幅広い切り口で文学的な時間を過ごしている。
普段本を読む人も読まない人も新たな切り口で本に触れられる時間となるため、この機会にぜひ泊まれる古本屋山猫堂を訪れ、「Bungakuサロン」を楽しんで欲しい。
Bungakuサロン2026春
「中島敦『山月記』」
ゲスト:横道毅(俳優)
▼日時:5/30(土)19:00~20:30
▼会場:山猫堂 陸前高田本店
▼料金:1000円(ドリンク代込み)
▼定員:20名
▼申し込み:山猫堂の店頭または各SNSのDMにてお申し込みください。
【アーティスト紹介】
▶︎横道毅(よこみち たけし)
大船渡高校、横浜国立大学卒業。国税専門官を経て1993年花組芝居に入座。以来、劇団公演の他商業演劇、ミュージカル、他劇団への客演など現在まで120本以上の舞台作品に出演している。東京、岩手の2拠点で活動中。
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泊まれる古本屋「山猫堂(本店)」
定休日: 火・水
陸前高田市竹駒町仲の沢60
BRT竹駒駅より徒歩10分
陸前高田ICより車で数分
駐車場あり
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※広告です。興味が湧いたらぜひ手に取って読んでみましょう! ちなみに「山月記」については読書記録があります。
2026年5月のゴールデンウィークを山猫堂とともに過ごす
画虎類犬のような文章をつらつらと書こうと思う。例年ゴールデンウィークには、人里離れた、それこそ臆病な自尊心や傲慢な羞恥心を抱えた虎が飛び出て来そうな山間にある温泉に独り行くのが習慣化していた。もっとも好きで独り旅していたわけではないけれども。
当初、今年もどこか遠くへ行こうと考えてはいたのだけれども、結果的にどこにも行かなかった。温泉にすら入っていない。最も遠くて平泉町に寄った程度である。理由は大きく分けて2つあって、一つは4月に青森に行き、6月くらいにまた行きたいと思っていた点。
もう一つは、率直に言って疲れていたからだ。とりわけメンタルが疲弊しており、ゆっくり過ごしたかった。けれど諸事情で実家にも賃貸部屋にも居続けるのが心理的に難しく、さてどうしたものかと考え、最終的に辿り着いたのが泊まれる古本屋山猫堂である。
言ってしまえば、いつも通りの休日を過ごした。いつも通りの休日を過ごすほど安心でき、心休まる過ごし方はない。山猫堂はありがたいことに構造的には古民家なので、文字通り家に居るかのような心持ちで流れ去る時間に身を揺蕩えられるのがありがたい。
もっとも長居することになるため店側に対しては若干ながら申し訳なさがあるのだけれども。なるべく金を遣おうと思わずにいられない。それと何か手伝えることがあると気持ちありがたい面がある。
そうした諸々の心情を加味しても安心を得られる面が強く、結果的に5月2日から5月5日の4日間の内(5月6日は店休日)、3日間を山猫堂で過ごすに至った。置物のような滞在率である。実際、置物と見間違えられもした。
3日間も居座って何をしていたのかと言えば、本を読んでいた。本を読むために訪れているのだからそれはそうなのだけど。おかげで読書が捗り、1冊を読み終え、もう1冊を読み進められている。読んだ量が少ないと思われそうだけれども、私は本を読むのが遅いのである。
また、本を読む以外に、常連の方および木津谷 氏と地域や政治の話を交わしたり、同氏からフィールドワーク(フィールドリサーチ)を教えてもらいつつ、選書をいただいたり、有意義かつ心底ありがたい時間を過ごしている。そうしたところは、山猫堂ならではの魅力に感じられる。
街に本を読める場所が増えて欲しい
それはそれとして、あくまで私の個人的な想いだけれども、街に本を読める場所が増えた方が好いと感じている。本離れが叫ばれて久しい昨今ではあるし、世に娯楽が溢れる中で、本がタイパやコスパの悪い存在になっているのは理解しているけれど、それでも本をゆっくりと読める場所が増えた方が好いと感じる。
本は知識や情動との接点であると同時に、人との接点でもある。本は一人で楽しむ娯楽と思われるけれども、本を媒介にして知り合う人や語り合う人というのは存外少なくないものだ。
そうした出会いがより本の理解を深める点を思えば、むしろ他者と語り合うところに至ってようやく読書が完結すると言えるかもしれない。前述の「Bungakuサロン」は、まさにそうした読書の機会を得られる時間だ。
本を通じて知識や情動に接し、本を媒介にして他者と出会い理解を深める。そんな機会や体験が生まれるには、どうしたところで本を読める場所が増える必要がある。
図書館があるじゃないかと思われるかもしれないけれど、図書館は人との接点が上手く設計されていない。本と向き合えはするかもしれないけれど、本を通じて他者と向き合える場所ではない。
もう少し、会話や対話が生まれやすい環境が、本を読める場所に必要だ。資本主義に支配され、忙しなさが求められる現代の社会において、その対極に近い本を読む場所を成立させるのは難しい。
けれど、その余裕のなさ、余白のなさこそが、現代の社会を壊し続け、人々に分断を生み、孤独を蔓延させているのではなかろうか。本来、誰もがもう少しゆとりのある過ごし方に寛容になる方が好いはずだ。
そうした諸々を考えるに、やはり本を読める場所が増えて欲しいと思う。誰もが街の至るところで本を読み、本を通じて出逢い、本について語り合い、本によって得た知識や考えや想いを街に還元していく。そんな世界が訪れて欲しい。それこそが幸福で創造的な社会でなかろうか。だから、本を読める場所が増えて欲しいと思うのだ。
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