イエスの命日に、アヒルを焼こうとして…
こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
ここ数日イースター関連の話題を続けてお届けしましたが、今日は私の中で一番心に残っているイースターの思い出についてお話させていただきます。
アヒルの丸焼きをしよう
それは数年前のイースター前、カーフライターク(聖金曜日)の祝日のことです。私はスーパーで上等な丸焼き用のアヒルを手に入れ、ドイツで初めて作るアヒルの丸焼きに心躍らせていました。
アヒルの重さは1.8kg、なかなかのボリュームです。当時は同居人(現在の夫)と二人暮らし。「食べきるのは難しそう」ということで、義理の両親にも声を掛けようと、彼に相談しました。
すると「おいおい…」と、空気が読めていないような顔をされてしまったのです。
イエスの命日のタブー
この頃私は、「カーフライタークはただの公的な休み」だと思っていました。
しかしこの祝日は、イエスが十字架にかけられた日。人々の身代わりとなって命を捧げたイエスの死に敬意を払い、彼の死を偲ぶ厳粛な日なのです。
こちらの記事でも少し触れていますが、カトリックの色が濃い私の住む地域では、多くの人がこの日は肉や嗜好品を避けます。
それなのに私は「イースターの前祝いだ」というようなノリで「アヒルの丸焼きを食べよう」などという事を言ってしまったのです…。
彼から事情を聞き、予定していたご馳走は延期されることに。
改めてイースターの日曜日に丸焼きをすることになりました。
やっと出番の来たアヒル
そして迎えたイースター当日(イースターの日曜日)。待機時間は長くなりましたが、無事アヒルさんがその役目を全うされる日がきました。
ついに完成したカリカリに仕上がったアヒルの丸焼き。

切り分けられてお祝いの食卓に並びました。


舌の肥えた(ドイツ料理に関して)義理の両親にもお墨付きをいただき、お祝いは無事に終わりました。
私自身はキリスト教の洗礼を受けているわけではありませんし、「自分には関係ない。知らなくて当たり前」と言えばそこまでです。
ただ、「そこに住む人々が大切にしている思いに敬意を示すことは必要だ」と思い知らされました。
きっと金曜日に丸焼きをしたところで、誰も私を責めなかったでしょう。でもなぜ彼らがそうするのか。私は彼らの文化の中に住んでいるのに、それを無視していいのだろうか。
この一件は、私が「バイエルンの文化」に興味を持つきっかけになった大切な出来事でした。
【今日のドイツ語】
Karfreitag カーフライターク:聖金曜日/受難日
Ostern オースタン:イースター/復活祭
Hausente ハウスエンテ:アヒル
最後までお読みいただきありがとうございました。
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