【動画AI②】LumaAI&PolloAIで切り絵作品をアニメーション化。表現の違いを比較してみる。作品の世界観を守りながら動画化する実験。
切り絵作品の世界観を壊さない
紙を何層にも重ねて制作された切り絵作品、アーティストAoiさんの作品です。今回は、この幻想的な「花と人形」の作品に動画生成AIで命を吹き込んでみました。
そして実験として、Luma AIとPolloAIに同じプロンプトを渡し、AIごとにどのような表現の違いが生まれるのかを比較してみます。
同じ作品、同じプロンプトでも、AIによって解釈は大きく変わるのか。その結果をご覧ください。

この絵に命を吹き込みます。
Luma AIとPolloAIを使い、
色紙で制作した切り絵作品『花と人形』を
アニメーション化してみました。
使用したプロンプト
「切り絵作品の世界観を壊さないこと」を最優先に調整しました。
特に意識したのは、髪を風で自然になびかせること。花びらを優しく舞わせること。切り絵らしい静かな空気感を残すことです。
その結果、派手なアニメーションではなく、まるで作品そのものが呼吸を始めたような表現を目指しました。
プロンプト例(日本語版)
添付された切り絵作品を、そのまま正確なビジュアルリファレンスとして使用してください。
作品の構図、色彩、切り絵の質感、アートスタイルは変更しないでください。
女の子の人形が、暗い背景の中で静かに佇んでいます。
左から右へ向かって、やわらかな風が吹いています。
長い白い髪が風に合わせてゆっくりとなびきます。
開いている目が一度だけゆっくり瞬きをする
髪や胸元を飾る花々は、最初はそのまま少女の一部として存在しています。
その後、花々から小さな花びらや花が優しく現れます。
花びらや花は風に乗って穏やかに舞います。
そして少女の髪や胸元へと集まり、まるで生きている装飾のようにやさしく重なっていきます。
その動きは優雅で詩的、そして夢のような雰囲気です。
女の子は完全静止ではなく、風に呼吸しているような微妙な揺れがあります。
背景の星空が優しく煌めく。
背景の植物も風に流されて左右にゆっくり揺れる。
動きを控えめなにして上品なアニメーションにしてください。
手作業で制作されたレイヤー切り絵作品の雰囲気を維持してください。
切り絵の輪郭、形状、紙の重なりによる質感はそのまま保持してください。
作品をリアルな映像風に変換しないでください。
3D表現は追加しないでください。
新しいオブジェクトは生成しないでください。
原画の形状や比率を尊重してください。
カメラは固定してください。
ズームしないでください。
シーンの切り替えは行わないでください。
空気感のある穏やかな動きのみで表現してください。
ゆっくりと優雅なテンポで進行してください。
長さは5〜7秒程度。
過度に滑らかな補間は避けてください。
シンプルな2Dアニメーションの雰囲気を維持してください。
GIFアニメのような自然なコマ感を残してください。
わずかに段階的な動きを残してください。
キーフレームアニメーションらしさを維持してください。
フレーム補間は最小限にしてください。
リミテッドアニメーション風の表現にしてください。
LumaAIで作成



使用モデルは自動選択です。
LumaAI版
切り絵感を維持
髪の動きが自然
動きは控えめ
瞬きは苦手
芸術作品向き
空気感が得意
切り絵の雰囲気を残しやすい
PolloAI(Creative Studio)で作成



PolloAI版
目の瞬きはできる
背景植物もきれいに動いた
キャラの動きが大胆
少しアニメっぽい
人間のような動き
目や表情も動きやすい
背景も積極的に解釈する
その代わり原画から離れることがある
切り絵作品の世界観をどう維持するか
PolloAIは目の瞬きや背景の動きは得意だった。
でも、原画の雰囲気を守るという点ではLumaAIの方が好みでした。
今回は、LumaAIで制作した動画を採用することにしました。
目指しているのはアニメを作るではなく切り絵に命を吹き込むことだからです。
比較は、どちらが優れているかを決めるためのものではありません。異なる動画生成AIに同じプロンプトを渡したとき、AIごとにどのような解釈の違いが生まれるのかを見てみた実験です。
PolloAIは目の瞬きや背景の動きなど、積極的にアニメーションを付けてくれました。
一方でLumaAIは、切り絵作品の雰囲気や空気感を維持しながら、静かに命を吹き込むような表現が得意だと感じました。
今回は「切り絵作品の世界観を残すこと」を重視したため、最終的にはLumaAI版を採用しましたが、作品によってはPolloAIの方が魅力的な結果になることも十分にあると思います。
完成LiveCardの動画
下の画像をクリックして動画をごらんください。
開いた瞬間に静かに世界観に引き込まれる作品になりました。


動画生成AIは髪や花は得意
動画AIは「動いているように見えること」が目的なので、
髪が揺れる
服がなびく
花びらが舞う
雨が降る
雲が流れる
光がきらめく
のような、「多少動きが不正確でも違和感が少ないもの」は非常に得意です。
LumaAI動画の仕上がり具合
実は、この作品では最初に「開いている目が一度だけゆっくり瞬きをする」という指示を入れていました。しかし、思ったような表現にはならず、目の動きをうまく再現することはできませんでした。比較的、瞬きはPolloAIのほうが得意のようです。
それでも全体としては、髪が風になびき、花が優しく舞う美しいアニメーションに仕上がったため、あえて目の動きにこだわり過ぎず、この状態を採用することにしました。
今回の目的は、キャラクターを大きく動かすことではなく、切り絵作品の世界観を壊さずに、静かに命を吹き込むことでした。その意味では、十分に狙いに近い表現ができたと思います。
また、背景の星空が優しく煌めくような指示も追加していましたが、こちらは目立った変化としては現れませんでした。
今回の制作を通して感じたのは、生成AIに多くの要素を同時に指示すると、かえって表現が曖昧になってしまうことがあるということです。
髪を動かすのか。
花を舞わせるのか。
目を瞬きさせるのか。
背景を変化させるのか。
すべてを一度に実現しようとするのではなく、「今回の見せ場は何か」を明確に決めることが大切だと感じました。
今回は、花と風の動きを中心に据えたことで、切り絵作品ならではの静かな美しさを引き出すことができたと思います。
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