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マーベルアメコミ時系列まとめ③イベント・リブート期

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目次


はじめに

こんにちは、X-MANです。
本記事では、前回の記事に引き続きマーベル正史世界アース616の時代区分の解説を行います。この記事では、前回記事②モダン期の次にあたる「③イベント・リブート期」の概要、および主要イベントの解説を行います。


イベント・リブート期とは?(2004〜2018年)

イベント・リブート期のイメージ

ここではイベント・リブート期となる2004年〜2018年の時代区分を解説していきます。
前回の記事の最後で紹介した2004年のイベント『Avengers Disassembled』を起点に、マーベルは「ユニバースを揺るがす危機 → 世界が変わる → 新しい時代へ」という連続イベント時代へ突入します。すなわち、イベントがマーベル世界のエンジンになる時代です。

大型イベント『House of M』『Civil War』『Secret Invasion』などを経て、
 ・ヒーロー社会の崩壊と再建
 ・国家と超人の管理
 ・マルチバース規模の再編
が常態化していきます。
本ページ後半でご紹介する2015年のイベント『Secret Wars』はその頂点であり、世界観そのものが再構築されました。
このイベント・リブート期はさらに複数の時代区分に分かれます。
まずは主な大型イベントをまとめた表を作成しましたのでご覧ください。

イベント・リブート期の主要イベント

以下より、時代ごとの概要を解説します。


イベント時代(初期)2004〜2007年

主要イベント(邦訳)

↑スカーレットウィッチが現実改変を行ってしまう惨劇を描いた作品。

↑MCU映画でも言わずと知れた「ヒーロー内戦勃発」を描いた作品。

概要
この時代は、現代マーベルの“イベント連鎖”が本格的に始まった起点です。前回記事にまとめたモダン期の最後となる2004年の『Avengers Disassembled(アベンジャーズ・ディスアセンブルド)』でアベンジャーズが崩壊したことは、単なるチーム解散ではなく、
 ・ヒーロー社会の基盤が揺らぐ
 ・世界が「安心できる場所」ではなくなる
 ・ヒーロー自身が社会問題になる
という大きな方向転換を意味していました。

続く『House of M(ハウス・オブ・M)』では現実改変が起こり、『Civil War(シビル・ウォー)』ではヒーロー同士が戦争を始めます。
つまりこの時代は、「ヒーローが世界を守る物語」から「ヒーローが世界を壊しうる物語」へと変わった最初の時代です。

マーベル作品における意義
・アベンジャーズ中心時代”の始動
 ・MCU映画『Civil War』の原型
 ・X-MENは「絶滅危機」へ突入(House of M)


ダークレイン期 2007〜2010年

主要イベント(邦訳)
この時期には下記作品の前後を描いた関連作品や、X-MEN系でメサイア三部作など主要イベントが多い時期です。詳細は別の記事でまとめるとして、色濃く時代を映している作品をいくつかピックアップします。

↑近くにいたヒーロー達が実は本物ではなかった・・という事件を描く。

↑暗黒の統治する世界の始まりを描く作品。

↑ヴィラン(悪役)がアベンジャーズにすり替わる作品。

↑ダークレイン期の結末を描いた作品。同時期のニューアベンジャーズ版やダークアベンジャース版のシージ作品も有り。

概要
ダークレインとは日本語で「暗黒が世界を統治する時代」を意味します。
『Civil War(シビル・ウォー)』によってヒーロー社会の信頼は崩れ、その混乱の隙を突いて訪れたのが“闇の支配”の時代です。『Secret Invasion(シークレット・インベージョン)』で「誰が味方か分からない」疑心暗鬼が広がり、その結果としてノーマン・オズボーンが国家権力を掌握し「ダーク・アベンジャーズ」を率いる異常な時代が到来します。
正義が制度として崩壊する、マーベル史でも屈指の暗黒期です。
この時代の異様さは、
 ・正義が正義として機能しない
 ・国家がヒーローを利用する
 ・ヴィランが公的存在になる
という逆転構造にあります。まさにタイトル通りの時代でした。
ヒーローは地下に潜り、読者もまた暗いマーベル世界を体験することになります。
マーベル作品における意義
 ・ヒーロー神話の崩壊を徹底的に描いた時代
 ・信頼できるヒーローという前提が失われた
 ・MCUドラマ『シークレット・インベージョン』にも直結
「ヒーローが勝てば終わりではない」という現代性を強めました。


ヒーロイック・エイジ 2010〜2012年

主要イベント(邦訳)
始まりとなるHeroic Ageは未邦訳となります(ShoProさんに期待!)

↑ヒーローが再集結するお話。

↑アベンジャーズとX-MENがフェニックスフォースを巡ってぶつかり合う作品。

概要
『シージ』でオズボーン体制が崩壊すると、マーベル世界は再び“英雄の時代”を取り戻します。この時代のテーマは明確で、「暗黒の後に、希望を再建する」というものです。アベンジャーズは再結集し、ヒーローたちはもう一度世界の象徴となろうとします。

ただし重要なのは、古典的な明るさへの単純回帰ではなく、
 ・闇を経験した上での再出発
 ・失われた信頼をどう取り戻すか
 ・世界が再び壊れる可能性を抱えたまま進む
という成熟した英雄時代である点です。
この時代の終盤には『Avengers vs X-Men(AVX)』というイベントが発生しており、希望の中にも次の火種が見えています。

マーベル作品における意義
 ・ダークレイン後の再出発
 ・MCU的な「アベンジャーズ黄金期」への橋渡し
 ・X-MENとアベンジャーズの主導権争いが表面化
次のマーベルへ進むための転換点です。


Marvel NOW!期(マーベル・ナウ!) 2012〜2015年

主要イベント(邦訳)
この時代は著名ライターであるジョナサン・ヒックマンが贈る、アベンジャーズからシークレット・ウォーズ(2015年版)に繋がる作品群で、非常に話の奥行がありながらも、話が分かりやすくアメコミ初心者も入りやすいのが特徴です。今後MCUでも公開予定のシークレット・ウォーズの原典となる時期の作品群です。作品数も多いため、ここでは代表作品を一部ピックアップしてご紹介します。詳細は別記事でまとめます。

↑サノスだけでなく、古代種族ビルダーズや、インカージョン(世界と世界の衝突)が同時に襲ってくる最大の危機を描いた作品。全三巻。Secret Warsに至るまでの必読策。

↑宇宙消滅(マルチバースの崩壊)という究極の危機を前にした、ヒーローたちの決断と苦悩を描いたお話。全三巻。Secret Warsに至るまでの必読策。

↑宇宙のすべての秘密を知る監視者(ウォッチャー)が殺害され、ヒーローたちの抱える隠された過去や罪(Original Sin=原罪)が暴かれる殺人ミステリー。

↑「ヒーローがヴィラン(悪役)に、ヴィランがヒーローになる」という道徳観の逆転が起こるお話。

概要
前時代の『Avengers vs X-Men(AVX)』を経て、マーベルは大きく仕切り直しを行います。それが Marvel NOW! です。この時代は“リブート”というより、「新しい読者が入りやすい再スタート」として設計されました。イベントが続きすぎて複雑化した世界を整理しつつ、作風も現代的にアップデートされました。
この時代の特徴は、
 ・宇宙規模ストーリーの拡大
 ・神話的テーマ(インフィニティ)
 ・世界の“秘密”を暴く構造(Original Sin)
が強まったことです。
そして次の2015年版『Secret Wars(シークレット・ウォーズ)』へ向けた助走でもあります。また宇宙規模のストーリーも拡張され、後のインフィニティ・サーガ的要素も強まっていきます。
マーベル作品における意義
 ・現代マーベルの「再入門期」
 ・ガーディアンズ路線の拡大(MCUとも連動)
 ・マルチバース崩壊前夜の準備
イベント・リブート期の中でも比較的入りやすい時期です。


All-New, All-Different Marvel期(オールニュー・オールディファレント) 2015〜2018年

主要イベント(邦訳)

↑インカージョン(並行世界の衝突)により全宇宙が消滅し、正史(アース616)とアルティメット(アース1610)の残骸が融合した「バトルワールド」を舞台にした壮大な物語です。ドクター・ドゥームが神となった世界で、生存したヒーローたちが真実を求め、多元宇宙(マルチバース)の復活を目指して戦います。今後MCU映画化される作品の原点の一つ。

↑「未来の予知」をめぐるヒーロー同士の信念の対立を描いたお話。

↑歴史改変によりキャプテン・アメリカが大戦前から秘密組織ハイドラのメンバーだったという衝撃的な設定で始まる物語。

概要
この時代の中心は、2015年の超巨大イベント『Secret Wars(シークレット・ウォーズ)』です。(過去記事で紹介していますが1984年にも同様のタイトルの原典があります)
マルチバースが崩壊し、全てが混ざり合ったバトルワールドが生まれた後、世界は新しく組み直されます。この時代はその名の通り、「全てが新しく、全てが違うマーベル」です。
新世代ヒーローが増え、社会的テーマもより強くなります。同時に、リブート後の世界で「正義とは何か」が再び問われる時代でもありました。
一方で政治的混乱を扱った『Secret Empire』など、再び暗い現実路線も深まります。
マーベル作品における意義
 ・世界観リブートの最大級ポイント
 ・MCUが今後向かう新作映画「Secret Wars」の原典の一つ
 ・「現代マーベルの再定義」が進行
新旧世代交代の象徴的時代です。


まとめ:イベント・リブート期は現代マーベルの“第一章”

2004〜2018年は、
 ・世界がイベントで揺れ続け
 ・ヒーロー社会が崩壊し
 ・マルチバースが再構築された
現代マーベルの基盤形成期でした。
この時代を追うことは、現代マーベルを理解する最短ルートです。
そして2018年以降はFresh Startを境に、第二段階(後期)=クラコア革命と新生期へ進んでいきます。


▼次回記事
次の記事では続きとして、
新生期(2018〜現在)
Fresh Start以降のX-MEN革命とFall of Xをまとめます。

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