マーベルアメコミ時系列まとめ②モダン期
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目次
はじめに
こんにちは、X-MANです。
本記事では、前回の記事に引き続きマーベルl正史世界アース616の時代区分の解説を行います。この記事では、前回記事の①古典期の次にあたる「②モダン期」の概要、および主要イベントの解説を行います。
①古典期(1938〜1985)=ヒーロー神話の誕生
②モダン期(1985〜2004)=現代化と巨大クロスオーバーの時代
③イベント・リブート期(2004〜2018)=世界が「イベント」で更新される時代の始動
④新生期(2018〜現在)=新時代の再定義
モダン期とは?(1985〜2004年)

ここではモダン期となる1985〜2004年の時代区分を解説していきます。
モダン期とは一言でいえば、マーベルが“現代コミック”へと変貌した時代です。
この時代から物語は一気にシリアスになり、
・世界規模のクロスオーバー増加
・キャラクターの崩壊と再生
・ユニバース全体を揺るがす危機
が定着していきます。
このモダン期はさらに2つの時代区分に分かれます。
まずは主な大型イベントをまとめた表を作成しましたのでご覧ください。

モダンエイジ(1985〜2000年代初頭)を代表する主要イベント解説
この時代からマーベルは一気に「現代的」になります。
・クロスオーバーイベントが増加
・世界規模の危機が常態化
・ヒーローがより苦悩し、暗い物語が増える
・X-MENが最大級の人気へ
マーベルが90年代コミック文化の中心になった時代です。
Secret Wars(シークレット・ウォーズ)1984〜1985年
邦訳コミック
出版元であるヴィレッジブックスの出版事業撤退に伴い入手難易度高めとなっていたが、最近 ShoPro Books から電子書籍が提供開始され適正価格で入手可能に。
概要
マーベル初の本格的「全ヒーロー集結イベント」。謎の存在ビヨンダーによってヒーローとヴィランが異世界に集められ戦わされます。後々MCUとして映画化される作品の原典となり、マルチバース衝突の下地となる作品です。
マーベル作品における意義
・イベントコミックという形式の原点
・スパイダーマンの黒いコスチューム誕生
・MCUで公開予定の映画の原典の一つ
・『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』(制作予定)
Mutant Massacre(ミュータント・マサカー)1986年
邦訳コミック
・無し(shoproさんに期待)
・以下、英語版リンク
概要
地下に住むはぐれミュータント集団「モーロック」が大量虐殺される悲劇的事件。X-MEN世界が暗い方向へ大きく転換します。
マーベル作品における意義
・ミュータント迫害が極限まで描かれる
・X-MENが悲劇のドラマ路線へ
Inferno(インフェルノ)1988~1989年
邦訳コミック
・無し(shoproさんに期待)
・以下、英語版リンク
概要
大型クロスオーバーイベントで、特にX-MEN系タイトルを中心にして展開された物語。ニューヨークが悪魔的混乱に包まれる超常イベント。金髪で異世界に繋がる剣を持った人気キャラのマジック(Magik)や、悪魔、ジーン・グレイ周辺の因縁が爆発します。
マーベル作品における意義
・X-MENの「魔術・地獄」要素が拡大
・80年代後半の混沌を象徴
Infinity Gauntlet(インフィニティ・ガントレット)1991年
邦訳コミック
概要
サノスがインフィニティ・ストーンを揃え、宇宙の半分の生命を消し去る事件。宇宙規模のマーベル神話が確立されました。MCU映画の原典となっている作品。
マーベル作品における意義
・宇宙イベントの代表格
・MCUインフィニティ・サーガの原典
・『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
・『アベンジャーズ/エンドゲーム』
Age of Apocalypse(エイジ・オブ・アポカリプス)1995年
邦訳コミック
小学館プロダクション(現:小学館集英社プロダクション/略:ShoPro Books)より全3巻で出版。現在は絶版で入手難易度若干高め。
概要
歴史が改変され、アポカリプスが支配する別世界へ。正史が一時中断し、X-MEN全タイトルが別世界編に突入します。プロフェッサーXの息子(Legion)の時間軸への関与や、アポカリプスの独裁国家が描かれる重要作品。
マーベル作品における意義
・90年代X-MEN最大の衝撃
・マーベルの「世界改変イベント」の先駆け
Onslaught(オンスロート) 1996年
邦訳コミック
小学館プロダクション(現:小学館集英社プロダクション/略:ShoPro Books)より全4巻で出版。現在は絶版で入手難易度若干高め。
概要
プロフェッサーXの闇とマグニートーの憎悪が融合し、巨大な精神生命体オンスロートが誕生。X-MENだけでなく、アベンジャーズ、ファンタスティックフォー、スパイダーマンなどを巻き込む危機となります。多くのヒーローが自己犠牲を伴うイベントでした。
マーベル作品における意義
・ヒーロー同士の対立と崩壊
・90年代の“過剰さ”を象徴
Heroes Reborn(ヒーローズ・リボーン)1996年
邦訳コミック
小学館プロダクション(現:小学館集英社プロダクション/略:ShoPro Books)より全8巻で出版。現在は絶版で入手難易度若干高め。
概要
オンスロート後、アベンジャーズやファンタスティック・フォーが別世界で再構築される企画。一種のリブート実験でした。90年代にX-MENなどの大ヒットを牽引していたジム・リーやロブ・ライフェルドといったアーティストを呼び戻しプロデュースさせていた作品。(マーベルから独立しイメージコミックスを立ち上げていた)
マーベル作品における意義
・キャラクター刷新の試み
・後のリブート文化の先駆け
ポストモダンエイジ(2000~2004年)を代表する主要イベント解説
2000年代に入ると作家主導で刷新が進みます。
・現代社会を意識したテーマ性
・チームや世界観の再構築
・2004年以降の「イベント時代」への橋渡し
ここでマーベルは次の段階へ入っていきます。
New X-Men 2001年〜
邦訳コミック
アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクションから代表的な話が出版されています。vol17→vol.75の順で連続して読むことが可能ですが、vol.75は入手難易度が若干高めです。
概要
グラント・モリソンによるX-MENの刷新作品。非常に人気の高い作品で本国では何度もオムニバス(シリーズの分厚い総集編)が発刊されています。
あらすじとしては、ミュータントの人口増加により、ミュータントはこれまでの希少存在としてのヒーローといった描かれ方ではなくなり、一般的な社会全体の問題として描かれるといったシナリオです。
この後様々な作品で言及される「ジェノーシャ虐殺」問題の発生や、「エマ・フロストの中核メンバー化」、「学園=社会モデルへの変化」などX-MENにとって重要な設定がこの作品で生まれます。
マーベル作品における意義
・X-MEN最大の惨劇、ジェノーシャ虐殺が描かれる
・ポストモダン期最大のX-MEN改革
・現代X-MENの基礎を形成
Avengers Disassembled(アベンジャーズ・ディスアセンブルド)2004年
邦訳コミック
出版元であるヴィレッジブックスの出版事業撤退に伴い入手難易度高めとなっていたが、最近 ShoPro Books から電子書籍が提供開始され適正価格で入手可能に。
概要
スカーレット・ウィッチ(別名ワンダ・マキシモフ)の暴走によってアベンジャーズが崩壊する事件。ここからヒーロー同士の内乱を描く『House of M(ハウス・オブ・M)』、『Civil War(シビル・ウォー)』へ続きます。
MCUでも重要な局面として参照されるシナリオのきっかけとなる作品です。
マーベル作品における意義
・2000年代イベント時代の開幕点
・「チームが壊れる」現代マーベルの象徴
・MCUでのスカーレット・ウィッチ関連作品の原典
・『ワンダヴィジョン』
・『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
■ まとめ:モダン期とは「現代マーベルの原型」
モダン期(1985〜2004)は、
・イベントコミックの定着
・X-MEN人気と悲劇性の拡大
・宇宙規模の危機
・影を持ったダークなヒーロー像への変化
・2004年以降のイベント時代への橋渡し
が詰まった時代でした。
古典期が「神話の創世記」なら、
モダン期は「巨大クロスオーバーと崩壊の時代」と言えるでしょう。
▼次回記事
次の記事ではいよいよ
House of M → Civil War → Secret Invasion…
と続く「イベント・リブート期(2004〜2015年)」をまとめます。
