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X-MEN全作品の時系列ガイド(邦訳マーベルアメコミ版)④仕切り直しと再編~⑤クラコア時代(2011~現在)

X-MANと申します!本記事以外にも様々なマーベル作品の紹介をしております、是非フォローいただけると幸いです🥰

【邦訳『X-MEN』のアメコミに絞った時系列ガイド】


はじめに

こんにちは!X-MANです。
過去記事では「マーベルアメコミ時系列まとめ」という形でマーベルの歴史全体をまとめましたが、本記事では邦訳されている『X-MEN』のアメコミに絞った時系列をまとめていきます!

▼前回記事(③絶滅危機の時代)はこちら

このネタの初回記事でX-MENの歴史を大きく以下5つの時代に分割しましたが、今回はその内「④仕切り直しと再編」及び「⑤クラコア時代」の作品紹介を行います!

【X-MEN時系列の全体像(5つの時代)】

①誕生期~黄金期(原点1963年~クリス・クレアモント時代1980年代)
②暗黒と激動(90年代〜00年代)
③絶滅危機の時代(2000~2010年)
④仕切り直しと再編(2011~2018年)
⑤クラコア時代(2018年〜現在)

次の章より、邦訳されているマーベル正史/アース616のX-MENコミックについて、できるだけ全ての作品を時系列順でご紹介します。


④仕切り直しと再編(2011~2018年)

絶滅危機を経て、X-MENは再び立て直しに入ります。ただし内部は一枚岩ではありません。
この時代の特徴は、
 ・サイクロプス派 vs ウルヴァリン派
 ・チームの再編と乱立
 ・次の時代への準備期間
となります。
また商業的にはこの時代はMCUが流行り始めていましたが、大人の事情(※)でX-MENはMCUから端に追いやられていたと想定される時期です。※X-MENの映画化の権利を20世紀FOXが保有していておりMCUで映画化が出来なかった。その後ディズニー傘下となり2026年以降はMCUで映画化が期待される。
この時代は初心者が全部追うより、
👉「クラコア前夜」として理解するのが最適です。

邦訳アメコミ作品(時系列順)

ヒーロイック・エイジ~Marvel Now!AVX期(2010〜2015)

X-MEN:Schism

あらすじ:長年続いてきたサイクロップスとウルヴァリンの思想的対立が、ついに決定的な分裂へと至る転換点を描いた物語です。
ミュータント存亡の危機が続く中、サイクロップスは生き残りのために「戦う種族」としての現実主義を強め、子どもたちさえ兵士として守る覚悟を固めていきます。
一方のウルヴァリンは、次世代のミュータントを戦争に巻き込むことを拒み、「学び、成長する場所」としてのX-MENの理想を守ろうとします。
外敵として現れる強大な脅威との戦いの中で、両者の判断はことごとく対立し、その亀裂は修復不能なものとなっていきます。
本作は、X-MENが一枚岩のヒーローチームである時代の終焉と、「分断されたX-MEN時代」の幕開けを明確に示す作品。
収録作品:X-Men: Schism #1-5 (2011),X-Men: Regenesis(2011)


AVX:アベンジャーズ VS X-MEN(Avengers vs X-Men)

あらすじ:消滅したはずのフェニックス・フォースが地球へ帰還する兆候をきっかけに、アベンジャーズとX-MENが正面衝突するクロスオーバー大作です。
アベンジャーズは世界破滅級の脅威としてフェニックスを止めようとし、X-MENはそれを「ミュータント再生の希望」として保護しようとすることで対立が決定的になります。
戦いの中でフェニックスは分裂し、サイクロップス、エマ・フロストら“フェニックス・ファイブ”がその力を宿し、世界を理想郷へ変えようとします。
しかしその善意は次第に独裁と暴走へと変質し、ヒーロー同士の戦いは悲劇的な犠牲と深刻な亀裂を生み出していきます。
本作は「M-デイ以降」のX-MEN時代に終止符を打ち、ミュータントが再び増え始める一方で、X-MENが世界から恐れられる存在へ転落する決定的転換点となりました。
収録作品:
 ・Round1:Avengers vs. X-Men 0-5, Point One
 ・Round2:Avengers vs. X-Men #6-12
 ・VS:AVX: VS 1-6 + Avengers vs. X-Men: Infinite 1, 6, 10
 ・アルファ&オメガ:AVENGERS: X-SANCTION #1-4, AVX: CONSEQUENCES #1-5


ヤング・マーベル:リトルアベンジャーズ VS リトルX-MEN

あらすじ:シリアス極まる事件「AVX:アベンジャーズ VS X-MEN」を、思い切り子ども向け・ギャグ方向にひっくり返したコメディ・パロディ作品です。
フェニックス・フォースを巡って世界の存亡が懸かっていたはずの対立は、ここでは「どっちがすごいヒーローか」という意地の張り合いレベルにまで縮小されて表現されていきます笑
リトル化されたアベンジャーズとX-MENは、誤解とノリだけで衝突し、原作の名シーンを誇張と脱力ギャグで再現。本来なら悲劇や犠牲を伴う展開も、すべて「子どものケンカ」「ごっこ遊び」として処理され、緊張感は徹底的に笑いへ変換されています。
本作はAVXというマーベル史屈指の重たいクロスオーバーを、「知っているほど笑える」安全な入り口として再構築した、愛のあるパロディ作品。
収録作品:A-Babies Vs. X-Babies, Pint-Sized X-Babies: Murderama, X-Babies Reborn, material from Marvel Vision


アンキャニィX-MEN:レボリューション 2011~2012年

あらすじ:AVX後の世界を舞台に、サイクロプス率いる革命派X-MENの姿を描く物語です。
フェニックス事件の責任を問われ、サイクロップスは世界から最重要危険人物として追われる立場となり、X-MENは地下組織のような存在へと変貌します。彼らはウルヴァリン派と袂を分かち、ミュータントを守るために法や国家に対抗する過激な行動も辞さない道を選びます。
物語は「ヒーローかテロリストか」という曖昧な立場に置かれたサイクロプスの思想と覚悟を中心に展開します。本作は、X-MENが「理想の守護者」から「革命家」へと大きく舵を切った時代の幕開けを告げる作品です。
収録作品:UNCANNY X-MEN #1-5(2012)


ウルヴァリン:バック・イン・ジャパン 2012年

あらすじ:長くアメリカで活動してきたローガンが、過去と因縁を抱える日本へ戻るところから始まる物語。
彼は、かつて愛した女性マリコとの記憶と、ヤクザ社会との複雑な関係に再び向き合うことになります。日本の裏社会では新たな権力争いが起こり、ローガンは否応なくその抗争に巻き込まれていきます。
名誉や忠義といった日本的価値観と、ウルヴァリンの野生的な生き方が激しく衝突します。戦いの中で彼は、自らが選ばなかった人生と、今の自分の在り方を改めて問い直します。剣術や暗殺といった肉体的な戦闘だけでなく、精神的な試練も描かれるのが本作の特徴です。
本作は、ウルヴァリンと日本という切っても切れない関係性を再確認する、節目となるエピソード。
収録作品:WOLVERINE#300-304


アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ 2012~2013年

あらすじ:AVX後の分断された世界で、人類とミュータントの橋渡しを目的に新たに結成された混成チームの誕生を描く物語。
キャプテン・アメリカの呼びかけにより、アベンジャーズとX-MENのメンバーが共闘する象徴的存在として「アンキャニィ・アベンジャーズ」が結成されます。
しかしその前に立ちはだかるのは、レッドスカルがプロフェッサーXの遺体を利用して精神能力を手に入れた「レッドシャドウ」という最悪の存在でした。
彼は人類至上主義とミュータント憎悪を増幅させ、世界中に憎しみと分断を拡散していく。スカーレット・ウィッチやローグは、かつての罪や過去の因縁と向き合いながら、この歪んだ憎悪に立ち向かうことを余儀なくされていきます。
本作は、AVXのフェニックス事件後の世界において「共存」という理念がいかに困難で、同時に必要不可欠かを強く示す、X-MEN世界の再出発点となる物語。
収録作品:UNCANNY AVENGERS #1-5(2012)


アベンジャーズ&X-MEN:アクシス

あらすじ:レッド・スカルがプロフェッサーXの脳を利用し、憎悪を増幅させる強大な超能力存在「レッド・オンスロート」へと変貌したことから始まります。
アベンジャーズとX-MENは共同でこれに立ち向かうものの、戦いの中でスカーレット・ウィッチの魔法が暴走し、善悪が反転する「モラル・インバージョン」が世界規模で発生します。
その結果、ヒーローたちは利己的で冷酷な性格へと変わり、ヴィランたちは改心して善良な存在として振る舞う異常事態に陥ります。
反転した人格は仲間同士の信頼関係を破壊し、ヒーロー社会全体を混乱と分断へと追い込みます。
本作は、X-MENとアベンジャーズの思想的亀裂を決定的にし、特にマグニートーとスカーレット・ウィッチの関係を大きく変化させた転換点として位置づけられる事件です。
収録作品:Avengers & X-Men: AXIS #1-9


デス・オブ・ウルヴァリン 2014年

あらすじ:アダマンチウム骨格を維持してきた治癒因子を完全に失ったウルヴァリンが、「自身の終わり」を悟るところから始まります。
無敵ではなくなったローガンは、これまでの人生で生まれた因縁に決着をつけるため、孤独な旅に出ます。
その裏で、ミュータントやヒーローたちの力を奪ってきた謎の存在ドクター・コーネリウスと組織サイロが、ウルヴァリンを最終標的として狙い始めます。
罠と追撃の末、ローガンは自らの肉体が限界に近づいていることを自覚しながらも、最後まで戦士として立ち向かうことを選びます。
本作は、長年X-MENを支えてきた不死身の戦士の死を描き、X-MEN世界に大きな喪失と次世代への転換をもたらす物語です。
収録作品:Death of Wolverine #1-4(2014)


デッドプール&ケーブル:スプリット・セカンド 2015年

あらすじ:本作は正史世界/アース616の末期、つまり次回作「シークレット・ウォーズ(2015年)」の直前の世界が壊れる前の最後の余裕があった時代を舞台に描かれています。
時間移動能力を持つケーブルと、予測不能な傭兵デッドプールが再びタッグを組むミニシリーズです。物語は、ケーブルが「近い未来に起こる致命的な悲劇」を阻止するため、極秘任務を進めているところから始まります。
しかしその計画に、金と混乱の匂いを嗅ぎつけたデッドプールが介入し、事態は一気にカオスへ傾いていきます。
本作はコメディ色が強い一方で、「一瞬の判断が世界を変える」という時間テーマをシリアスに扱っています。X-MEN世界におけるケーブルの宿命と、デッドプールの自由奔放さが真正面からぶつかる構成になっています。
収録作品:DEADPOOL & CABLE: SPLIT SECOND #1-3,TRUE BELIEVERS: DEADPOOL VARIANTS #1


シークレット・ウォーズ 2015年

あらすじ:本作はマルチバース崩壊の果てに誕生した「バトルワールド」という歪んだ世界が舞台となり、マーベル世界がリブートされる直前&最後の作品。
「X-MENが活躍する物語」ではなく、「X-MENという思想が一度壊され、再び必要とされるまで」を描いた作品です。

X-MENの登場も限りなく少ないため、X-MENを観たい人にとっては肩すかしの作品です。しかしながら、この後の「⑤クラコア時代」でX-MENがマーベル世界の最重要な作品となる下地作りとして機能しているためX-MEN関連作品としてピックアップしました。

この作品後のX-MENにおける変化としては、
 ・差別の象徴
 ・迫害される側の視点
 ・居場所を作る物語
という根幹が、マーベルの物語、世界から失われていきます。

これまでのX-MENは常に「問題が解決していない世界を描くための装置」でしたが、装置としての機能を失い、X-MENは存在しているが、X-MENである意味が消えかける「空白」の状態となります。

この次の「⑥クラコア時代」で、X-MENは再び
 ・祝福される存在でも
 ・人間たちと同化される存在でもなく、
 ・異なるまま、生き残る存在
として描かれ、「ミュータントという文明の再定義」が描かれていきます。


⑤クラコア時代(HoX/PoX 2019年〜現在)

そして現代。X-MENは歴史そのものを塗り替えます。
この時代は初心者が「現代X-MEN」に入る最適な入口になります。

その始まりが…
『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X(HoX/PoX)』です。

X-MENの新時代=クラコア時代の開幕を告げる作品です。
この作品は「X-MENをヒーローチームとして再起動」する物語ではありません。
 ・国家を持ち
 ・生存戦略を掲げ
 ・人類と対等に交渉する
といった、「ミュータントという文明の再定義」を行う作品です。

これは、前時代の「シークレット・ウォーズ(2015年)」で一度壊された
X-MENという思想を、世界観ごと再インストールする行為でした。

まとめ:この流れを知ると、X-MENは100倍面白い!!
 ・
シークレット・ウォーズ(2015年)=X-MENの解体
 ・All-New, All-Different=X-MEN概念の空白
 ・HoX/PoX=X-MENの再起動

邦訳アメコミ作品(時系列順)
この時代のスタート作品である「ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X(HoX/PoX)」以降の作品は現在もオンゴーイング(出版中)です。

次回予告:X-MEN初心者はここから読むべし!

もしあなたが
 ・旧作を全部追うのは無理
 ・今のX-MENを知りたい
 ・最高のスタート地点がほしい
そう思ったなら答えはひとつ。

『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』

次回からはこの作品を起点に、初心者向けにおすすめ書籍紹介を始めます。
▼次回記事

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