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風景をつくる、いろ、かたち

境界の内と外で


島に重なり、染みる色。島に息づく形の連なり。季節
に色は浮き沈みし、時の流れに濃淡を深める。太陽
の光を帯び、色が浮き出ては動き出す。旅の軌跡に
鮮やかに重なり合う色のレイヤーを透かしてみる。



アクリルに並べられた



作者のふれた島の色や形が



太陽の光に合わせて動き出す



褪せゆく色の上に鮮やかさが



浮き立つように連続する


旅に現れる色の断片をつなぎ



作者の描いた島のイメージと重ね合わせる



海、波、緑、葉、太陽


旅には色があふれている



光が色を増幅させ



入り混じる島の形が



風景をつくる



ひらひらと緑は舞い散り



旅をやわらかく彩る


日常から旅へ、また日常へと



色の記憶をつなぎながら



波打つように、連なる色に引き寄せられて



織りなす島の色の中を歩き



銀に輝く小さな椅子に


腰を下ろしては、時間を緩める



混じり合う色と形が



光を帯びては境界を曖昧にする


島に揺らめく光が



生み出す風景をたどっては



すっと伸びる光の線をまたぐ



風景を取り込んだ



黄色の花の形をした作品により



島の自然と暮らしが表現される


作者は故郷とのつながりを


鮮やかな花の色に重ね



島の風景に溶け込ませる


作者の描いた想像の中の風景に



浸っては、またつないでいく


風景をつくる、いろ、かたち。作者が島でふれた、
花や波、葉が、鮮やかな幾何学模様に変換されて、
作品の中に取り込まれる。緑や家々に重なっては、
浮遊する色と形の欠片が、島の風景を拡張する。
旅の断片を採取して並べる。鮮やかさも風合いも
織り交ぜ、旅を振り返っては、心の中に置いていく。


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