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色は旅から旅をつないでいく

旅の色に立ち止まっては



風景に揺れるとりどりの色の中を歩く。光を留める
鮮やかな色。時間の積層に沈む色。しなやかに生
の力を帯びる色。土地が放つ声に耳をすませ、海を
渡っては集めるほどに、色は旅に踊り出すように。



壁をつたう緑のグラデーションと



さびゆくトタンの濃淡に



鮮やかな葉の色がまぶしく映る



島の路地に並ぶ色が



帯びる過ぎゆく時間



色褪せた板張りに重ねられる



着色された色とりどりの板が



男木島の路地を彩る



旅先に揺れる色は



記憶の中で重なりあい



鮮やかな色が、いつかの旅を思い起こさせる



色とりどりの板に描かれるのは



島の風景のシルエット



浮き立つように連なる色が



静かな風景に動きを与える



ゆっくりと流れる時間と


おだやかな質感に沿うように



島にそっと散りばめられた



色のかけらを集め続ける



木や石や土、緑と影




繰り返す瀬戸内の島への旅で出会ったのは


海と空の気配を帯びる色



深い青から淡い青



盤面には海と空の記憶が重ねられて



風景が立体的に立ち上がり


影は光を浮き立たせる



ひそかな路地のいたる所に、置かれた板をたどり



色の記憶を重ねていく



自然に包まれた島の色は



光を帯びては、色とりどりとなるように



かすかな色が重ねられる



男木島に並べられた彩りは


芸術祭の始まりの年から重ねられる



2010年の芸術祭への旅の記憶が



今につながり、おぼろげに色をなす



過ぎ去った時間に思いを重ね


未来の旅の風景を思い描く



青い幟がはためく年に


瀬戸内の島々へと旅をした


 
色は踊り、人々の笑顔がゆれる


祝祭への旅を続け、重ねた色は



いつかの旅の記憶を呼び覚ます


noteの始まりは九州の地で



重ねた旅が、連ねた色が


現在の旅の下地となる



線に沿って歩いた旅は


今にその形をつなげている


男木島に散りばめられた色のかけらが光を反射し、
吸い込み、影を持つ。旅の色の断片が記憶に揺れる。
いつかの旅と日常の風景が、まぶたの裏に浮かぶ。
色は形と線を帯びては、旅から旅をつないでいく。


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