想像力は形となって走り出すように
岡本太郎の思いを受け継ぐアート
そのまなざしの先につながれた作品をたどる旅。
アートの基地となった北加賀屋の倉庫から、今を
見つめるサン・チャイルド。ドラゴンの銀の鱗に
かつての勇姿を思い浮かべる。そして未来へ向かい
走り出すシップス•キャットを追いかけるように。
形となった想像力に誘われるよう

サン・チャイルドは今を見つめ

過去の記憶の上に立ち

しがらみを脱ぎ去るように

新たな時代への意思を放つ
絶望的な状況で、生み出された造形は
葛藤と賛否を乗り越えて

前に進み続けるように

銀の鱗は時代を映し

過去の記憶を携えながら

幸せを呼ぶ龍として、かつて

水の都を駆けめぐった姿に思いはせる
吉祥をもたらす龍のモチーフを集めては

視線は幸福をもたらす猫へとつながれる

宇宙を旅する猫のガティートと

友達の少年ズィットの

韻を踏んだリズムに乗せて

大切なものを探して旅をする
宇宙を舞台とした物語

シップス・キャットは宇宙船からスピーダーに乗り換えて

エンブレムが指し示す先へ

今度は助手席にちょこんと座り

この先の未来を見据えるように

今にも走り出しそうな造形は
世界最速を目指した彫刻作品でもある

街へと繰り出したスピーダーは

鏡面の車体に風景を映し込みながら

街を駆け抜ける
京都の鴨川を越え

ある時はシップス・キャットが待つ

中之島美術館の前へ

シップス・キャットが街をゆき

風景を映し込みながら

街を見守るように立つ

各地に散りばめられたシップス・キャットを
追いかけるようにして旅を続ける
旅人たちの守り神となる船乗り猫の

博多から始まった物語は

やがて日本各地へと広がっていく
博多での猫との出会いが新たな羅針盤となる

図書館の中に、ほんのひとときに現れた猫は

ねずみがいたずらしないように目を光らせて

建物の完成を称えるように

束の間の時間を過ごし、また新たな旅へ出る
シップス・キャットは時と場所を変え

これからも誰かが待つ場所に

ふと現れてくれるはず

もういないとわかっていても
その風景をたどるように

旅を続ける。幸運を探しながら

日々を更新し続けて

船にゆられて、シップス・キャットの下へ
コンパスの向く方に針路を定めて
シップス・キャットを追いかけるように旅をする。
猫たちは旅をつなぎ風景をつなぐ。世界を優しく
見つめる猫は旅の守り神でもある。ここから向こう
へ、現在から未来へと、誘われるように舵を切る。
