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視点を変えれば多様な風景が見えてくる

流線型に沿って風景に角度をつけるように


その先を眺めることで、多様な風景が見えてくる。緑は
重なり空がのぞく。アートは風景への視点を転じさせ、
そのもの自体からも輝きを放つ。足元の花に目をやる
ほどに、小さな世界もやがて連なりを持った世界へと。



会場の中には実際の自然もあれば、自然を表す



アートもある。風景への眼差しを転じさせるアートは



ヘラルボニーによって手がけられた森の風景


その作品に描かれる緑は、自由で大胆に展開されて



万博会場の中央にある小さな森の中にも、アートは


自然との関係を持ちながら存在している



小道に落ちる木漏れ日をたどるように



足元に白く輝く、小さな命にも目をやって



地面に埋め込まれた丸い鏡の中の緑と空



旅は空のかけらを拾い集めるように、今までも続いてきた


そのクラウドピースという作品を



手掛けるオノ・ヨーコといえば、大分の長崎鼻で出会った


石のベンチの向こうに見える空を思い出す



木々に包まれた小道は続き、その緑の中で



時とともに自然に溶け込んでいくような彫刻も



森の中央には穏やかな水面が木々を映し、響く小鳥のさえずり



赤紫のカワラナデシコは、緑の小道を彩って

その可憐な花弁の広がりは



きっとこの万博の思い出につながっていく



森の小道は円を描くように続いていて



緑の間を縫うように、アートの下をくぐるようにして



吊るされた多角形の作品は、自然とのつながりを持つように



緩やかに続く緑と自然の声に耳を傾けながら、初めて目にする



花を確かめるように。白い尾っぽのような花はオカノトラノオ


空の下の小さな自然も、視点を待たせるには充分で


そこで光は緑を包み込むようにして


私はその関係性の中を歩いていく



アート視点を変える装置にもなり、角度を変えて連続する



鏡で構成された作品は緑の風景を拡張させていく



実像と虚像が入り混じるような


レアンドロ・エルリッヒが手掛けるInfinite Garden


氏が手掛ける作品は各地にあり、福岡の新たなものや


奈義町の鏡に映し出される逆さまの森に思いはせる



拡張された緑の向こうに見えるグリッド状のフレームは



空に溶け込む雲のようにも見え



それは近づくほどに、確かな構築物として



ひいて見るほどに、ふわりと浮かぶ雲のようにして



いまだ見たことのない風景を作る。手掛けるのは


梅田の街に流線型の風景を作り出したSANAA


静けさの森は大屋根リングの中央で、建築と自然と


関係を持つアートによって、風景が拡張される場所

Better Co-Beingは、森と一体となったパビリオンで
手掛けるのはSANAA。それは森の中にただ浮遊する
ように建つグリッド。シルバー色のフレームが無数に
重なるパビリオンは、雲と連続するように形をなし、
光に反射し、雨も風も通すように自然と一体化する。
ここでは自然はら触れられて、時に虚像の姿で、また
構築物を通し、視点に合わせ多様な姿で応えてくれる。


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