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海と島をめぐる旅を繰り返して

多様な表情をみせる海

島から島をたどる旅で、海との出会いを重ねゆく。
日がのぼり沈みゆく間に、船は波を生じさせる。
波間の先に重なる島影。水面には光が揺らめく。
夕暮れに包まれる空を、静かな時間が流れていく。



島と海の風景を連ね


まだ見ぬ景色を数えては



輝きを帯びる島の夕暮れ時に



旅との出会いに思いを寄せる


海沿いに建つ、足場で囲われた建物は


かつて海員養成学校であった場所


今は海洋記念館として島の歴史をつなぐ。過去から


現代へと時は移り、人は海との関係を変えていく


旅に映る海の今を感じ、振り返る



港には仕事を終えた船が並び



鏡のような水面に映り込んでは



重なり合う、船と岸を結ぶロープが



いつかの港の風景をつなぐ


旅の思い出を過去から今に接続するのは



港に錆びゆくもやいの形


島をめぐる旅を重ね、風景を繋いでいく



光は時とともに和らいで


海に色を重ねていく



暮れゆく島をめぐる1日に



片付けが始まる芸術祭の舞台の中に



きらりと光るアートの気配


芸術の空気に包まれた島に



名残りは尽きないけれど



限られた時間に浮かぶ



輝きを手に取るように



体全体に浴びるように



華やかで儚い祝祭の中をゆく



光は海に映り、揺らめき



時は水面に静かに漂う



ゆっくりと船は旋回しながら


光を帯びる海を進む



次第に遠ざかる島の家々



沈みゆく日は、1日の出来事を包み込むように



島と海の境界を溶かしていく
 



旅の1日が終わり


またそれは旅の始まりとなる


空は温かな色を帯びて、光は水面に溶けていく。
繰り返す海と島をめぐる旅。風景をつなぐ糸を
手繰るように、海に移ろい、島にちりばめられた
輝きをたどる。太陽の動きとともに旅の一日は
静かに閉じては、また新たな風景が開いていく。


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