アートをめぐる旅を続けている
旅を重ね、風景の隙間をぬうように
瀬戸内国際芸術祭を訪れた。周囲の空気を変える
もの。きらりと光るもの。こちらの視点を広げて
くれるもの。様々なアートとの出会いは、新鮮で
驚きに満ちていて、またどこか懐かしくもある。

海と島の間を進むフェリー。待つ人を乗せるため

寄港するのは小豆島の坂手港のさかてらす

そして屋上テラスで出迎えてくれるのは

シップス•キャットBoarding
前回の小豆島への旅で出会った姿にもう一度
シップス・キャットをたどる旅は続いていく

今回の旅では、高松のホテルの入口にも
旅人を見守るSHIP'S CAT (Returns)
シップス・キャットとのであいを楽しんで

フェリーの上から眺める建物の斜めに伸びる柱は
空間を動かし、風景を広げるようでもある

港で輝く作品は、人々に愛されて今も回り続けている

そしてまたフェリーは乗客を運び港を離れる

手をふる人とシップス・キャットに見送られて

アートに満ちた坂手港を後にする

防波堤で釣りに興じる人々。旅と交差する日常の風景の

間をフェリーはゆっくりと音を立てながら

港から港へと進み出す

弧を描く航跡。船でめぐる旅の軌跡は

穏やかな海と連なる島に包まれながら

旅の風景は心の中に積もりゆ空気

遠ざかる小豆島の山並みに、流れ行く雲

だんだんと海は柔らかな光に包まれていく
フェリーは、また小豆島から神戸への航路を進み

海と空の境界はだんだんと溶け合い、旅も終わりへ
瀬戸内国際芸術祭の旅で、またシップスキャット
に会いに来た。博多の街で、ふと目にした白い猫
は今でも心の中の旅の守り神でもある。九州での
長いようで短い日々を終え、関西にくらしの場を
移し、また日常に佇むシップスキャットがつなぐ
風景へ。アートをめぐる旅を、日々を重ねている。
