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建築はひらひらと記憶を揺らめかせるように

ゆらゆらと心のどこかに触れるように


やわらかさを持つ建築は新しく、少し懐かしくて。
建築が纏う布はひらひらとはためき、光をゆるやか
に屈折させ、初めて出会うものであるはずなのに、
どこかで重なる記憶の層を、そっとなでるように。



建築がまとう薄いオーガンジーの布は、風景に色を与え



風にひらひらと、記憶に語りかける。布が取り付けられた



輪の形状のパイプは、反復しながら全体像を作り上げ



一つの形が連続することで、部分は全体へと広がり


反復による形は、記憶の中の建物と連続していく



光の方向を柔らかく動かして変容するファサードに



色を帯びたガラスが、光を屈折させていた


ハウステンボスの三角が連なるドームの記憶へと



延々と連なるパイプが描く曲線に、取り付けられた



光をにじませる透明感のある赤い布や



風景をうっすらと淡く青に染める布に


赤と青の色の記憶を重ねていく



連続するゆるやかな曲線は、うつろうように



記憶の中に描かれる曲線へとつながり


うつろいという作品は心に、ふと顔をのぞかせて



パイプの奥の鏡面のステンレスの建物の外壁は



こちらの動きにあわせて、風景にゆらぎを与えていく



オーガンジーの青い布を背景に、薄紫のアガパンサスは



建物の雰囲気となじみ、光や風や緑と語り合うように



淡く染まる心地よい空間の中で



足元のアガパンサスが彩りは、記憶に残るもの


旅先の風景は、花を通して日常とつながる



鏡面のステンレスは壁から天井へと、風景をにじませ



連続するパイプは、床面に影を落とし



異なる角度、形を認識させる影の存在はアートの


気配を帯び、その中に身を置いた経験を呼び起こす



建築がまとう揺らめく布は、風景と建物の干渉体となり



揺らぎつつも、確かな個性を建築に与えている



連なるパイプは、角度によって見え方は変え



ちりばめられたハートのような


街に散らばるアートの思い出と混じり合い



その透明感のある布は、風景にレイヤーを与え 



風景が布に染み込むように転写された作品のように


過去に見た風景をつながっていく



見上げれば連なる形は、蝶のようでもあり



特徴のある形は、記憶の中でひらりと舞いながら


遠い旅の記憶へ連れて行ってくれる



そして、色は風景と記憶をつなぐきっかけとなり


多様な色は旅の記憶を、遠くに近くに結ぶように


ここは子供たちの未来をつむぐパビリオンで
そこでの記憶は、いつか世界へ飛び立つ翼のように


建築家の永山祐子さんによって手がけられた


風と光を受けつつ変容する建物。ノモの国は子ども
に向けたパビリオンで、その外観は、子どもたちが
成長して変わっていく存在であることを、イメージ
されている。うごめく細胞のような、ふわりとした
シャボン玉のような形は、空を舞う蝶や、ハートの
形のようにも見えてくる。建物がまとうやわらかな
布や、ゆらぎを作り出す鏡面の壁は、さらに実像を
ぼんやりとさせて、いつかの記憶と重なるように。


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