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いのちは過去から未来へ渦巻くように

アートでつながる風景に沿って


万博の中でつむがれた時間をたどる。次に訪れた
のは渦巻くらせんのシルエットを持つパビリオン。
古代生物のアンモナイトが、描くらせんに重なる
命のイメージを、アトムに案内されるようにして。



渦まくらせんが、生命力を表して



形は入り組み、うねるように構成される



パビリオンを案内してくれるのは鉄腕アトムと



ブラックジャック。語り継がれる手塚治虫のキャラクター


 
内部で赤くそびえる構造物は 



内側に過去から未来への進化の歴史を刻む



生命進化の樹と名付けられたオブジェで



中には古代から未来へのイメージが積層する



アンモナイトが眠る地層の先にある情報化社会



上部へ行くほど未来を示し、そこで世界は終わり、始まる



その上で赤く染まるパビリオンを支える複雑なトラスは



壁面を覆うひだが連なる、赤に包まれた連想させる


1970年の大阪に降り立った太陽の塔の内部には



血流を表すという赤により、エネルギーに満ちあふれた



空間にそびえる生命の樹。そこでは



原生生物から爬虫類、恐竜、そして人類にいたる



生命の進化の過程が表現されている



当時、展示されていた恐竜の模型が残る


万博記念公園のEXPOパビリオンにも訪れた


太陽の塔は今でも人々に語りつがれ


生命の樹は塔の中で進化の歴史を語り続ける



地層の中で時代を示すというアンモナイトには



輝きをまとうアンモライトに変化するものもある



内部に入り込んだ堆積物が時を刻み



時を内部に留めた形が時代を示す



空間は赤から青へ転じ



光の線をたどった先には



未来へつながるアトムの物語も展開される



展示空間の中央にそびえる立体的なモニターには



空へつながる都市や植物の風景が映し出され



空へと広がる植物は、万博の旅の途中で 


振り返ったシンガポールの風景へとつながる 



映像にはパソナが手掛ける地方とのつながりも示されて



緑にあふれた風景が広がる



瀬戸内海に浮かぶ島は



日本で最も長い吊橋がかかる場所で



瀬戸内海に浮かぶ島の中で、一番大きな島でもある



淡路島。周囲に広がる瀬戸内海の青さにも目をみはる



パソナは地方創生として淡路島に拠点を作る


古代から絶滅を乗り越え繁栄したアンモナイトを
いのちの象徴として、デザインされたパビリオン


らせんに渦巻く形が出来上がる過程も興味深く



万博終了後には淡路島へと移されるという


2025年のパソナのパビリオンで展示された、古代
から未来へと続く生命の物語。1970年の万博では
岡本太郎により生命の樹として表現された。過ぎ
ゆく時に変わるものや変わらぬもの。その中で、
私にできることは、風景の中に見え隠れする小さな
ものや、ささやかなものに焦点を合わせ綴ること。
それらが確かに、その時、その場所にあったという
記録として。形あるものは、いつか壊れる。ただ
その時を切り取り、未来へつなぐ旅を続けている。
終わりのない、でもいつかは終わる旅。旅をして、
旅を振り返り、また新たな風景をつないでいく。
次はアトムが指差す先に位置する風景を振り返る。


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