見出し画像

空間となる場所に流れる時間をたどる

建物が作り出す場所をたどる



建物というものは空間を持ち、用途を持つ。それは、
建物の存在を意味づけるもの。使われることにより
建物に人の記憶が刻まれ、場所としての力を持つ。
時間は流れ、変わる価値観の中で、使い続けられる
建物に心を動かされる。そこで生まれた出来事は、
何かとつながって、新しい価値が見出されていく。



小豆島に散りばめられたデザインをたどれば



焼杉板の壁面のサインにはGEORGES gallery の文字



まだ開館前で、扉も閉じられて。その横のテント地には



展示される円を描くアートが示される



ギャラリーの奥には、小豆島で最初に建てられたという



鉄筋コンクリート造の建物の醤の郷 現代美術館も



まだ開館前で、次の目的地へ向けて街の風景の中へ



醤の郷の細い路地を抜けた先に、芸術祭の青い旗



案内看板にある作品名のUmaki campは


2013年の芸術祭で建てられた建物で、その側には



竹で組まれた下地に日干しレンガ仕上げの小さな小屋



仕上げは褪せて、はがれては10年の時の流れを物語る



小屋の内部にぽっかりと空いた丸い形から



注ぐ光の向こうに、かつての旅で出会った風景が重なって


丸いカタチは、ふと旅の途中に現われて



奥の寺院にそびえるの巨大なシンパクの木と



クスノキは共に400年もの時を経る



焼杉板のUmaki campはドットアーキテクツと地元の方の



手作りで建てられた建物でも、その形にこだわりを感じる


内部は自由台所というキッチンで、この地の文化である

採れすぎた作物は、皆で分かち合うたべだすけの場所に



Umaki campに流れる朝の静かな時間を歩く


建物は時を重ねて、その地に馴染んで今に至る



ひっそりとしたひとときに、そこで流れた時間を味わって


設計者の思いを振り返れば、旅の記憶もよみがえる


ドットアーキテクツの個展のUmaki campの様子



ドットアーキテクツはアートあふれる北加賀屋の街で

築50年の空き家を、新たなコミュニティを持つ

千鳥文化という場所へと生まれ変わらせて



変化する北加賀屋の街を拠点に、使われなくなった

工場を事務所とし、新たな場所を生み出している



また2015年、フェリーに乗っていたジャンボ・トらやんは

役目を終え、新たな場所としてMOCA OLIVEの

ドットアーキテクツによる建物の側で街を見守る



またドットアーキテクツは、美井戸神社にかかる社も

手掛けていて、小豆島の建物とアートが織りなす

時間の中を、2015年と2025年に旅をした



ドットアーキテクツの設計は場所を作ることに

目を向けて、その場所の記憶をすくい取るように

新たな建物に、流れていた時間を重ねるように


2013年の芸術祭の際に建てられたUmaki campは
当初には、会期後に解体される予定だったという。
それは今も建ち続けて、地域の場所として存在し
続けている。そこがどの様に使われているかには、
立ち会うことはできなかったが、その場に流れる
記憶を感じながら、また新たな旅を続けていく。


いいなと思ったら応援しよう!