「健康経営」が形骸化する理由|社長、まずあなたから運動と食事改善です。
「あの部長、突然倒れて、そのまま亡くなりました。」これは私の支援する企業で、最近、実際にあったことです。
あなたは健康ですか?
2025年11月。私も年1回の健康診断を受けました。概ね、健診項目では「A」が並んでいたのですが、肝臓の数値が少し悪く、体重も増えていました。社労士の試験対策を最優先していたこともあり、運動不足。会食の機会もそれなりにあり、お酒も少し増えていました。無事に社労士も合格して、少し気が緩んでいました。
こんな状態でしたので、無理もありません。見事に、二次健診への不名誉な招待状を受け取ってしまいました。今日は、この経験から気づいた「健康経営」の本当の意味について、私自身の実践を交えてお伝えします。
このnoteでは、 健康経営が掛け声だけで終わってしまう構造と、経営者・リーダー層自身がまず健康に向き合うことの重要性について書いています。
経営者・管理職の方、健康経営を推進する立場にある人事の方に読んでいただきたい内容です。
1. 40歳を過ぎると、生活習慣病のリスクが高まる
3年前に他界した自分の父親は、心臓と脳梗塞をやってしまっていました。ちょうど40代半ばから50代にかけてです。私の母親も、かつて癌になっていました。
私も、両親が病気になった年齢ステージに到達し、闘病する両親を見ていた幼い頃の記憶がリアルに蘇ってきました。
健康であるが故に、本業も、個人事業も、自己研鑽もできるのです。健康であることは、それだけで、大きなリターンなのです。体を壊せば、大きく狂ってしまいます。
しかし、我々は、健康を失ってから、この大事な教訓を、"文字通り体で" 理解するのです。
2. 生活スタイルを大きく見直す
このままではマズイ。そう思った私(40歳を過ぎていた)は2つのことに取り組み始めました。
①運動を増やすことで、エネルギー消費を増やす。
人は生命維持のために、何もしなくても一定のエネルギーを消費します。これを基礎代謝といいますが、加齢とともに消費量は低下します。つまり、運動してエネルギー消費を増やさない限り、太りやすい、ということです。
私は、chocoZAP(チョコザップ)の会員です。月額3000円くらいで、ジムは24時間いつでも使い放題なので、休日や在宅勤務時は30分運動。これで、大体450キロカロリー弱の消費です。出社時も、行きしなか、帰りしなで、10分だけ運動しています。エアロバイクで、10分で140~150キロカロリーを消費しています。10分ですが、真冬でもジムを出る時には、汗を結構かいています。
「神・時間術」という本によると、運動後は、脳もリフレッシュし、クリエイティブな仕事もしやすくなるそうです。一石二鳥です。
ところで、コンビニの菓子パン一つで、300キロカロリーを超えます。いかに、運動しないといけないかが分かりますよね。
②お酒を減らしつつ、種類を変える。
会食があるので、完全禁酒というわけにもいきません。そこでどうしたか。ビールが割と好きなのですが、太りやすいので、カット! または、ノンアルビールへ。糖質が少ない蒸留酒(ウイスキー、焼酎など)を、無糖の炭酸水や水で割る(ハイボール、ロック、水割り)にする。あとは、チェイサー(水)をきちんと飲む。まぁ、こんな感じです。
ここ1か月ほど、続けていますが、お腹も少し凹んできました。効果を実感しています。
3. 外資系企業にはスリムな人が多い!?
私はもともと日本企業にいました。その時に上司だったリーダー層の方々には、見るからに不健康そうな人たちがちらほらいました。事務所で脳梗塞になって入院した方、突如倒れて1か月入院した方。いずれも役員レベルの方々です。お酒に、タバコに、会食が多い人達です。そういう話を聞いて、怖いな・・・ そう思っていました。
私は、その後、外資系企業に移りました。以前、「外資で生き抜いていくために意識したいこと」という記事で、外資系企業の成果主義の厳しさについて書きましたが、リーダー層にはスリムな人が多いかもしれない。少なくともアクティブに運動をしている人は多いな、という印象です。
あるリーダーが海外出張した時のエピソードを聞きました。そのリーダーは、世界各国のリーダー達が集まる会議に出席していたそうです。毎朝、ホテルのジムに行くと、会議の参加者の多くがジムでランニングをしたりと、汗を流していたそうです。
他にも、多忙なスケジュールの中、フルマラソンを走ったり、サイクリングでかなりの距離を週末走ったり、と、超人が多いのです。それもリーダー層に。あと、喫煙者も少ない。飲み会も、一次会できれいに解散することも多いです。
昔読んだ「外資系の流儀」という書籍に、外資系企業に移った著書が、「デブは論外」と書かれていました。印象的でした。自己管理ができないと、仕事も部下も管理できない。そういう趣旨なのでしょう。ホントかな?と思っていました。が、私の経験からしても、この本に書いていることもあながちウソではないのかもしれません。

4. 健康経営が流行り始めた
さて、健康経営という言葉があります。「従業員が健康であること」を経営資源と捉え、経営戦略に基づき健康増進に取り組む。そうすることで、組織活性化、生産性向上、業績向上などを目指す。
国も推進しているので、導入している会社も増えてきているのではないでしょうか。実際、経済産業省が発表した「健康経営優良法人2025」の認定数は、大規模法人部門3,400法人、中小規模法人部門19,796法人の合計23,196法人となり、前年度(合計19,721法人)から大幅に増加しています。
おそらく健康経営を導入している会社は、会社として方針を標榜していると思います。従業員の健康を大切にしている会社です! と。しかし実態はどうでしょう。この健康経営、うまくいっていますか。
5. 健康経営をやるなら、リーダー層から。あなた見られてますよ!
私自身、自分の健康を意識し、運動をするようになりました。もちろん、健康診断の結果や両親のことも影響しました。しかし、日系と外資におけるリーダー達の健康保持の意識の違いを間近で見たことが、大きく影響したように思います。
リーダー層が健康保持のために、これだけ努力をしている。そうでないとベストパフォーマンスを出せない。そんな彼らの意識を感じたわけです。
部下は上司を見ています。上司が思っている以上に、です。以前、「フィードバックを受けないおじさん・おばさんが終わる理由」という記事で、役職が上がるほど周囲から指摘されにくくなると書きましたが、健康管理についても同じ構造があると感じています。誰も社長の体型や生活習慣を指摘してはくれないのです。
「健康があってこそ、仕事で高い生産性に繋がるのだ」
と健康経営を標榜するのであれば、リーダー層が健康維持に腐心し、アクションを取っていく。そして、ベストパフォーマンスを出していく。

社長、役員、中間管理職が不健康では、誰も健康経営なんて意識しなくなります。皆さん、せいぜい風邪を引かないように注意するくらいでしょう。これを意識することこそが真の健康経営を実現していくための第一歩になるのだと思います。
私も人事のリーダーという立場にいます。私自身も、健康を意識して、アクションを取ることで、良い背中を見せたい、そんな風に思っています。
6. まとめ:健康経営は、まず自分から
今回のポイントを整理すると、
健康であることは、それ自体が本業・自己研鑽を続けるための最大のリターンである
運動によるエネルギー消費の増加と、お酒の種類・量の見直しは、無理なく始められる第一歩
健康経営優良法人の認定数は2025年度で23,196法人と、前年から大幅に増加している一方、実態が伴っているかは会社ごとに差がある
部下は上司の健康への向き合い方を見ており、リーダー層が不健康なままでは健康経営は形骸化する
「健康があってこそ生産性に繋がる」と部下に語るなら、まず自分自身に問うべき
さて、記事を書き終えたので、これからジムに行ってきます。皆さんは、部下や後輩に、
健康保持しないと、ベストパフォーマンス出せないよ
と自信を持って言えますか? まずは自分自身に問うてみましょう。
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